ニキビ跡の肌のボコボコは治せる?原因や治療法について解説

「ニキビ跡のボコボコは治せないのかな?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
ニキビ跡のボコボコは、凹みの形や深さに応じた適切な治療を行うことで改善が期待できます。
ここでは、ニキビ跡の肌のボコボコの原因や対策、治療法について解説いたします。

肌のボコボコの原因

肌のボコボコは、ニキビの炎症が終わった後に見られる症状です。

ニキビは毛穴に皮脂や老廃物が詰まって起こる毛穴の炎症ですが、炎症を起こしたニキビを放置し、炎症が真皮層まで進んで破壊されると、肌がボコボコになる可能性があります。

ニキビを潰すことも肌がボコボコになる原因です。
また、生活習慣の乱れや誤ったスキンケアは肌のボコボコを加速する恐れがあります。

肌のボコボコの対策

ここでは、肌のボコボコの予防としてできる対策を4つ紹介します。

ニキビを刺激しない・つぶさない

ニキビに触って刺激すると、炎症を悪化させる可能性もあります。
また、ニキビをつぶすと、肌にダメージを与えてニキビ跡になるリスクもあるので避けましょう。

ニキビ部分の化粧は控えめにする

化粧は毛穴をふさぐので、ニキビを悪化させる可能性があります。
ニキビ部分の化粧は控えめに、油分の多いものは使わず、パウダーファンデーションを薄くつける程度にしましょう。

帰宅したらすぐに落とし、化粧時間は短めにしてください。

ニキビを作らない

肌をボコボコにしないためには、ニキビを作らないことも大切です。

ニキビを作らないためには、正しいスキンケアを行い、また肌の様子をよく観察して、もしできたらすぐに対処しましょう。

正しいスキンケア方法については「なぜ重症にきびは出来るのか?その予防と治療方法」を参照してください。

生活習慣を整える

肌をボコボコにしないために、生活習慣を整えましょう。
生活習慣を見直すポイントは以下の通りです。

  • 栄養バランスの良い食事を摂取する
  • 食後高血糖にならないように炭水化物の多い食事を避ける
  • 十分な睡眠を取る
  • ストレスをためない

健康のために栄養バランスの取れた食事を摂りましょう。
肌の調子が整います。

炭水化物が多すぎる食事は避けるように努めましょう。
急激に血糖値が上昇すると皮脂の分泌や毛穴の角化異常が亢進してニキビを悪化させてしまいます。

さらに、規則正しい生活をして、睡眠を十分に取りましょう。
不規則な生活は肌の細胞が一定のサイクルで生まれ変わるターンオーバーを乱します。

ストレスは皮脂の分泌を増やすと言われています。
皮脂分泌を増やさないために、ストレスは溜めないようにしましょう。

肌のボコボコの治療法

肌のボコボコの凹みの形や深さで治療法は異なります。

ここでは治療法を4つ紹介します。

サブシジョン

肌のボコボコの皮膚下の固い組織を針で切り、凹み部分を上に持ち上げる施術です。
サブシジョンが適しているのは、以下のような状態の肌のボコボコです。

  • 範囲が広くなだらかなローリング型
  • 縁が深いボックスカー型で大型や多数密集している場合)
  • 脂肪萎縮型の凹み(特にヒアルロン酸注入を併用すると効果的)

単独もしくはポテンツァTCAクロスなど他の方法を併用して肌のボコボコを治療します。
サブシジョンには水ぼうそう・帯状疱疹の跡や外傷後の傷の凹みへの効果もあります。

この治療法は自由診療のため、公的保険は適用されません。

【費用】

サブシジョン(2x2cmごとに)22,000円(税込)/回
サブシジョンにヒアルロン酸追加(2x2cmごとに)22,000円(税込)/回

一般的に3回前後の施術を推奨。
個人差があるため、1回で十分なことも、6回以上必要なこともあります。
治療回数が気になる場合は医師へ相談しましょう。

【リスク・副作用】

  • むくみ
  • 鈍痛
  • 内出血
  • 瘢痕形成
  • 感染

サブシジョンの詳しい説明については「治療の特色:サブシジョン」を参照ください。

TCAクロス

高濃度トリクロロ酢酸(TCA)を患部に塗布してダメージを与え、傷を治そうとする働きでアプローチします。

TCAクロスが適しているのは、以下のような状態の肌のボコボコです。

  • 小さいが深いアイスピック型
  • 縁が深いボックス型(小型の場合)

単独もしくはポテンツァサブシジョンなど他の方法と併用して肌のボコボコを治療します。
この治療法は自由診療のため、公的保険は適用されません。

【費用】

20箇所まで:22,000円(税込)/回

一般的に3回前後の施術を推奨。個人差があるため、1回で十分なことも、7回以上必要なこともあります。

治療回数が気になる場合は医師へ相談しましょう。

【リスク・副作用】

  • 赤み
  • 色素沈着
  • 瘢痕

TCAクロスの詳しい説明については「治療の特色:TCAクロス」を参照ください。

ポテンツァ

肌に細い針を刺し、針先からラジオ波を照射します。
皮膚にあえてダメージを与えて治癒を促します。

ポテンツァが適しているのは、以下のような状態の肌のボコボコです。

  • 浅めのローリング型、ボックスカー型
  • 広範囲のニキビ跡の凹み

サブシジョンやTCAクロスに比べダウンタイムが少ないのが利点です。
ニキビ跡の凹みのほか、小じわや毛穴など肌質改善も期待できます。
単独もしくは他のサブシジョンTCAクロスなどの方法と併用して肌のボコボコを治療します。

この治療法は自由診療のため、公的保険は適用されません。

【費用】

ドラッグデリバリーチップ 

毛穴、小じわ、ニキビ跡(BENEV)88,000円(税込)/回
ニキビ跡(マックーム)110,000円(税込)/回
ニキビ跡、毛穴(ジュベルック)110,000円(税込)/回
毛穴、小じわ、ニキビ跡(PRP)143,000円(税込)/回

ニキビ跡の凹み治療は4回以上の施術を推奨。

個人差があるため、治療回数が気になる場合は医師へ相談しましょう。

【リスク・副作用】

  • 赤み
  • むくみ
  • 痛み
  • 色素沈着
  • 瘢痕

ポテンツァの詳しい説明については「治療の特色:ポテンツァ(肌質改善、ニキビ跡治療)を参照ください。

ピコフラクショナル(ピコシュア)

患部にピコレーザーで肌に熱を与え、肌の再生を促し、肌の弾力を整えます。

ピコフラクショナルが適している肌のボコボコは、浅めで広範囲のニキビ跡の凹みです。

施術後2−3日の赤み以外のダウンタイムが少ない施術です。
小じわ、毛穴などの肌質改善にも効果が出ます。
ポテンツァより1回あたりの効果は小さいですが、回数を重ねれば効果を期待できます。

この治療法は自由診療のため、公的保険は適用されません。

【費用】

ピコフラクショナル(全顔)(肌質改善、毛穴、ニキビ跡)27,500円(税込)/回
ピコフラクショナル(鼻)(肌質改善、毛穴、ニキビ跡)14,300円(税込)/回

ニキビ跡の凹み治療は5−10回程度の治療を推奨。
個人差があるので、治療回数が気になる場合は医師へ相談しましょう。

【リスク・副作用】

  • 腫れ
  • 赤み
  • ヒリつき
  • 色素沈着

ピコシュアの詳しい説明については「治療の特色:しみレーザー治療」を参照ください。

肌のボコボコに関するご相談、治療なら池袋駅前のだ皮膚科へ

ニキビ跡の肌のボコボコは、正しいスキンケアや日常生活を整えることで改善できることもあります。栄養バランスの良い食事と良質な睡眠、ストレス管理を心がけましょう。

「なかなか肌のボコボコが治らない」「肌のクレーターが気になる」という場合には当院にいつでもご相談ください
サブシジョンを始めとするさまざまな施術を症状に応じて適切に提案します。

池袋駅前のだ皮膚科院長| 野田 真史 監修

<サブシジョンについて>

・未承認医薬品等

 サブシジョンのカニューレは医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療器機です。

・入手経路等

 韓国のACE MEDICAL社から個人輸入しています。 

・国内の承認機器の有無

 同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。

・諸外国における安全性等に係る情報

 重大なリスク・副作用などが明らかになっていない可能性があります。

<TCAクロスについて>

・未承認医薬品等

 TCAクロスは医薬品医療機器等法上、承認されていない医薬品です。

・入手経路等

 国内メーカーからトリクロロ酢酸溶液を購入しています。

・国内の承認医薬品等の有無

 同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品はありません。

・諸外国における安全性等に係る情報

 重大なリスク・副作用などが明らかになっていない可能性があります。

<ポテンツァについて>

・未承認医薬品等

 ポテンツァは医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療器機です。

・入手経路等

 当院医師の判断の元、Jeisys Medical社より個人輸入しています。

・国内の承認機器の有無

 同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。

・諸外国における安全性等に係る情報

 米国FDA、欧州CE、韓国MFDSで承認されています。

<ピコシュアについて>

・未承認医薬品等(異なる目的での使用)

 ピコシュアは医薬品医療機器等法において、太田母斑、異所性蒙古班の治療について承認されていますが、その他の目的の使用については国内で承認されていません。

・入手経路等

 国内の医薬品卸業者より国内の承認機器を仕入れています。

・国内の承認医薬品の有無

 国内で同程度の効能・効果で承認されている承認医薬品等はありません。

・諸外国における安全性などに係る情報

 米国FDAにて色素性病変(シミ・肝斑等)・しわ・にきび跡に関する承認を受けています。

個人輸入された医薬品等の使用によるリスクに関する情報はこちらのページをご覧ください。

PRPを用いた施術は再生医療等提供計画を国に届出した再生医療です。

厚生労働省 再生医療提供機関一覧

医療法人社団新真会 池袋駅前のだ皮膚科

「PRP(多血小板血漿Platelet Rich Plasma)を用いた皮膚の再生を目的とした再生医療」