ニキビが治った後、肌に気になるデコボコができたことはありませんか。
何をやっても、元の肌状態に戻らないと思ったときには、専門的な治療が必要かもしれません。
ここでは、ニキビ跡・クレーター治療にオススメのサブシジョンについて紹介します。
治療の特徴や当院の症例、各種注意点などをまとめているのでぜひ参考にしてください。
サブシジョンとは
ニキビ跡の凹みであるクレーターを治療する方法です。
医療用の細い針を使って、皮膚の下の硬くなった組織を針で切断して問題となっている患部を治療します。
ニキビ・ニキビ跡について、このようなお悩みはありませんか。
- 深いニキビ跡がある
- クレーターのようなデコボコのニキビ跡をなくしたい
- フラクショナルレーザー、ダーマペンなどの施術をしても気になる跡が残っている
サブシジョンは、このようなお悩みがある方に向いた治療方法です。
サブシジョンによるニキビ跡治療の特徴
ここでは、サブシジョンによるニキビ跡治療の詳しい特徴を説明します。
ローリング型のニキビ跡に向いた治療
ニキビ跡にはローリング型、アイスピック型、ボックスカー型の種類があり、それぞれで肌がへこむ形や穴の深さが異なっています。
主に皮膚の表面が丸くなっていて、4mm以上凹んでいるようなローリング型のニキビ跡に向いた治療方法です。
硬くなった皮膚にアプローチ
ニキビによる炎症が続いてしまうと、皮膚表面が薄くなる「萎縮」や、皮膚の下にある組織が硬くなる「線維化」が起こってしまいます。
そうなると、皮膚の表面にクレーターのような凹みができてしまうのです。
肌に医療用の針を刺し、肌の内側にできてしまった線維化を物理的に切断してニキビ跡の凹みを改善に導きます。
他の治療方法と併用できる
当院ではニキビ跡の凹みが深いときには、以下のような施術と併用した治療をオススメすることもあります。
<サブシジョンと併用できる施術について>
当院でサブシジョンと併用できる施術について紹介します。
「ヒアルロン酸の注入」
サブシジョンで肌内部の癒着を引き剥がした部分に、肌弾力成分のヒアルロン酸を挿入する施術です。ニキビ跡の凹みが深いときや、サブシジョン単独の施術で効果を実感しにくい方に向いています。
ヒアルロン酸の注入とサブシジョンを併用すると、以下のような効果が期待できます。
- 皮膚の表面と内側にある細胞同士が再び癒着するのを防ぐ
- 新しい細胞が作られやすくなる
- コラーゲンが作られやすくなる
注入したヒアルロン酸により、約半年は上記のような効果が期待できます。
ヒアルロン酸の成分は自然に体へ吸収されますが、一部の効果はヒアルロン酸が完全に体内に吸収されてからも効果を示すと考えられています。
「ポテンツァ、ダーマペン」
ニキビ跡だけではなく、肌表面の状態が気になるときにオススメの施術です。
施術用の細い針を使って肌に穴を開けることで、創傷治癒の働きを利用して、新しい肌細胞を作り出します。
最初の状態ではポテンツァやダーマペンで効果が出づらい深いニキビ跡の凹みでも、サブシジョンで改善させたあとであれば効果を出しやすくなります。
「TCAクロス」
細かくて深いニキビ跡があるときにオススメの施術です。
トリクロロ酢酸という薬剤を患部に塗布します。
酸の働きによって皮膚を傷つけることで、創傷治癒の働きを利用して、新しい肌細胞を作り出します。
以前にフラクショナルレーザーやダーマペンの施術を受けても効果を実感できなかった方や、ご自身の症状がサブシジョンに向いているか気になる方は、いつでも当院までご相談ください。
サブシジョンの症例
ここでは当院でサブシジョンをした症例について紹介します。
「頬にあるニキビ跡の凹みの症例」

頬にあるニキビ跡の写真:(左)施術前、(右)施術後
【治療内容】
右頬の広範囲にローリング型の凹みがみられた患者様です。来院時には、他院にてサブシジョンを1回、炭酸ガスフラクショナルレーザーを5回施術済みでした。
当院では、サブシジョンとヒアルロン酸の併用施術を約1年間に3回実施して、写真右側のように深い凹みが目立ちにくくなりました。
(※約1年間の治療期間中に、他院でポテンツァ施術を1回受けています。)
当院では、「広範囲のローリング型」にはカニューレと呼ばれる長い針を、「局所的な凹み」にはニードルと呼ばれる短い針をそれぞれ使い分けて施術しています。
この患者様の場合は「広範囲のローリング型」のため、カニューレを使用して施術をしました。広範囲を施術するときには、内出血や腫れを少なくできるというメリットのある施術方法です。
【治療期間・回数】
約1年間・3回
【費用】
サブシジョン(2x2cmごとに) | 22,000円(税込)/回 |
ヒアルロン酸併用 (2x2cmごとに) | 22,000円(税込)/回 |
上記を3回、合計:132,000円(税込)
(※サブシジョン治療は、公的医療保険が適用されない自由診療(自費)です。)
【リスク・副作用】
むくみ、鈍痛、内出血、瘢痕形成、感染
「コメカミにあるニキビ跡の凹みの症例」

コメカミにあるニキビ跡の写真:(左)施術前、(右)施術後
【治療内容】
右コメカミ部分にニキビ跡の凹みがある患者様です。
他院にてフラクショナルレーザー15回とダーマペン7回の施術を受けても、期待した治療効果を実感できなかったために当院を受診されました。
当院では、凹みの原因となっている部位にサブシジョン施術をしました。
肌細胞が癒着して凹みが作られていましたが、サブシジョンにより癒着した部分を物理的に切断して肌を上に持ち上げることで凹みにアプローチしました。
当院でサブシジョンの単独施術を受けてから2か月後には、写真右側のように深いニキビ跡が目立ちにくくなっています。
サブシジョンは、コメカミにある深いニキビ跡の凹みにも向いた施術方法です。
【治療期間・回数】
約2か月・1回
【費用】
サブシジョン(2x2cmごとに) | 22,000円(税込)/回 |
施術部位は2か所のため、合計44,000円(税込)/回
(※サブシジョン治療は、公的医療保険が適用されない自由診療(自費)です。)
【リスク・副作用】
むくみ、鈍痛、内出血、瘢痕形成、感染
サブシジョンの注意点
サブシジョン治療に関する注意点について紹介します。
<サブシジョンが受けられない方>
- 妊娠中の方
- 血液をサラサラにする薬を服用中の方
<副作用・ダウンタイム>
痛み
局所麻酔後に施術をするため、施術中の痛みはほぼありません。
ただし局所麻酔時には痛みがあります。
数時間が経過して麻酔薬の効果がなくなってからは、鈍痛を感じることもあります。
通常の場合、鎮痛薬は必要ありません。
(※痛みの感じ方には個人差があります。)
内出血、腫れ
施術後には打撲をしたときのように、紫色や黄色の内出血が起こるかもしれません。
また患部が腫れることもあります。
内出血と腫れの症状は、1~2週間かけて少しずつ元の肌状態に戻っていきます。
洗顔、メイク
施術当日から洗顔やメイクが可能です。
ただし施術した部分の針穴は、施術当日は避けて洗うようにください。
料金
サブシジョン治療は、公的医療保険が適用されない自由診療(自費)です。
下記は1回の施術に必要な料金です。
サブシジョン(2x2cmごとに) | 22,000円(税込) |
サブシジョンにヒアルロン酸追加(2x2cmごとに) | 22,000円(税込) |
サブシジョンによるニキビ跡の凹み治療は、一般的に3回前後の施術を推奨しています。
ただし症状や肌状態には個人差があるため、人によっては1回で十分な効果が出ることもあれば、6回以上の施術が必要なこともあります。
具体的な治療回数が気になる方は、まずは医師までご相談ください。
医師が診察によりニキビ跡の深さや範囲、施術に対する肌の反応などの個人差を考慮して、オススメの施術回数をご提案いたします。
サブシジョンに関するご相談、治療なら池袋駅前のだ皮膚科へ
サブシジョンは、ニキビ跡の凹みであるクレーターを治療する方法です。
患部の状態によっては、サブシジョン単独よりも他の施術と併用することで治療効果を実感しやすくなるかもしれません。
当院では、カニューレとニードルの2種類の針を患部によって使い分けて施術をしています。
受診当日でもサブシジョン治療が受けられるため、ニキビ跡・クレーターが気になる方は、いつでもお気軽にご相談ください。