ニキビ跡や毛穴の開き、小じわなどの気になる肌トラブルはありませんか。ダーマペンは、複数の肌トラブルに悩んでいる方に向いた施術です。ダーマペンの仕組みや対応できる症状、当院の症例などを紹介します。ダーマペンの代表的なダウンタイムについても紹介しているので、ダーマペンに興味がある方はぜひ参考にしてください。
目次(クリックで開閉)
ダーマペンとは
当院ではダーマペン4という機種を使用しています。ここではダーマペンの仕組みと、ダーマペンの施術で効果が出るまでの目安、効果が期待できる症状を紹介します。
ダーマペンの仕組み
ダーマペンとは、髪の毛よりも細い針で肌に小さな穴を開けて、自然治癒力によりさまざまな肌トラブルにアプローチする施術です。コラーゲンやエラスチンといった肌にとって大切な成分を作られやすくするため、肌のハリや弾力が気になる方にも向いています。
ダーマペンの効果が期待できる症状
ダーマペンは以下のような肌のお悩みに効果が期待できます。
- 顔のハリ、タイトニング
- 小じわ(顔、首、デコルテ)
- 毛穴の開き、黒ずみ
- 鼻の黒ずみ
- ニキビ跡の凹み
- 肝斑
- 手術や外傷による傷跡の凹み、表面の変化
- 妊娠線
- 毛孔性苔癬
ダーマペンの効果が出るまでの目安は何回?
ダーマペンの施術は、繰り返し受けることで効果を実感しやすくなります。症状やお悩みによっても異なりますが、当院では効果が出るまでの目安を月に1回の頻度で5回としています。
セルフダーマペンの危険性と注意点
ダーマペンは米国FDA(食品医薬品局)に認可された医療機器です。ダーマペンの施術は医療行為のため、クリニックでしか施術は受けられません。ダーマペンは正確な知識と経験をもつ医療従事者による施術を前提としているため、無資格者による施術はできません。
近年では「セルフダーマペン」と呼ばれるような機械を使った美容方法に注目が集まっています。しかしこの機械はダーマペンの類似品や模造品です。医療機器であるダーマペンのように安全性や効果が保証されていません。
たとえば「針をまっすぐに刺せない」、「期待した効果がない」、「傷跡が残ってしまう」などのデメリットが起こる可能性もあります。失敗を避けたい方や後悔したくない方は、セルフダーマペンをやめたほうがいいでしょう。
当院で受けられるダーマペンの特徴
ここでは当院で受けられるダーマペンについて代表的な特徴を紹介します。
医療従事者による細かな調整
当院では、一人ひとりの肌状態やお悩みに合わせて針を刺すときの深さを調整しながら施術をしています。たとえば肝斑があらわれている部位に針を深く刺しすぎてしまうと、色素沈着の症状が悪化するかもしれません。そのため針を浅めに刺すことで、肝斑の原因であるメラニンを排出しやすくして、肌のターンオーバーを促進するようにアプローチしています。
またニキビ跡のへこみにダーマペンを用いる場合は、効果を実感しやすいように針を深めの設定に調整するなど、一人ひとりの症状や肌状態にあわせた施術をしています。
お悩みにあわせた施術範囲
当院のダーマペン施術は顔全体にする場合と、一部だけに施術する場合があります。たとえば「肌質改善」や「ニキビ跡の凹みが気になるとき」には、顔全体の施術が向いています。また「目の周りにある小じわ」や、「鼻にできた毛穴の黒ずみ」、「手術跡や傷跡などを目立ちにくくしたい」ときには、部分的な施術がよいでしょう。
各種薬液と併用できる
各種成分を塗布してからダーマペンで肌表面に穴を開けることで、肌の内部に薬液が浸透しやすくなり、施術の効果を実感しやすくなります。当院では下記の薬剤に対応しています。
ダーマペンに使う薬液の種類
各種成分を塗布してからダーマペンで肌表面に穴を開けることで、肌の内部に薬液が浸透しやすくなり、施術の効果を実感しやすくなります。当院では下記の薬剤に対応しています。
ダーマペンと併用できる薬液の一覧表
薬剤名 | 気になる症状 |
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BENEV(ベネブ、成長因子) | ニキビ跡のクレーター |
PRP(自分の血液から採取する成長因子) | ニキビ跡のクレーター、色素沈着改善、小じわ改善 |
ウーバーピール | 毛孔性苔癬、ニキビ治療、色素沈着改善 |
CLRローション | 毛穴の黒ずみ(特に鼻)、ニキビ治療 |
トラネキサム酸 | 肝斑、色素沈着改善 |
ボツリヌストキシン | 毛穴の引き締め、皮脂抑制 |
各薬液の特徴
- BENEV(ベネブ)
- 各種成長因子やアミノ酸、各種ビタミン、ヒアルロン酸などが含まれた薬液です。コラーゲンやエラスチンを作られやすくして、肌細胞を修復しやすくする働きが期待できます。とくにニキビ跡のクレーターがある方に向いた薬液です。
- またニキビ跡のへこみにダーマペンを用いる場合は、効果を実感しやすいように針を深めの設定に調整するなど、一人ひとりの症状や肌状態にあわせた施術をしています。
- PRP
- 自分の血液から採取した成長因子を肌に注入する方法です。コラーゲンやエラスチンを作られやすくして、肌細胞を修復しやすくする働きが期待できます。ニキビ跡のクレーター、色素沈着、小じわなどの気になる症状にアプローチします。
- ウーバーピール
- マンデル酸やコウジ酸、乳酸、ピルビン酸、ヒアルロン酸などの10種類以上の成分が配合されたピーリング剤です。肌のターンオーバーを促進して肌質を整える働きが期待でき、当院では主に色素沈着、ニキビなどのお悩みがある方に使用しています。また毛孔性苔癬による肌のザラつきを抑える目的でも使います。
- CLRローション
- ナイアシンアミド、サリチル酸、乳酸、アゼライン酸などが配合された薬液です。毛穴の汚れを取り除いて、過剰な皮脂の分泌を抑える働きが期待できます。主に鼻にできた毛穴の黒ずみやニキビなどの症状にアプローチします。
- トラネキサム酸
- 炎症を抑える働きとメラニン色素の生成を抑える働きがある成分です。当院では主に肝斑、色素沈着などの症状がある方に使用しています。
- ボツリヌストキシン
- 神経伝達を阻害する働きにより、筋弛緩作用や発汗の抑制効果がある薬です。ダーマペンと組み合わせることで皮膚の浅い部分にある筋肉に作用して、毛穴の引き締め効果や皮脂分泌の抑制効果が期待できます。
ダーマペンの症例
右頬にできたニキビ跡の凹みにダーマペンで施術した症例
治療内容 |
繰り返すニキビとニキビ跡でお悩みだった20代女性の患者様です。施術前の画像(左)では、右の頬全体に赤みのあるニキビとクレーター状のニキビ跡が確認できます。ダーマペン4による施術を9回受けた3か月後には、画像(右)のようにニキビ・ニキビ跡が目立ちにくくなりました。 |
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治療期間・回数 | 約2年・9回 |
費用 |
※下記の治療は、公的医療保険が適用されない自由診療(自費)です。
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リスク・副作用 | 痛み、出血、色素沈着、ほてり、赤み、内出血など |
担当医師コメント | 繰り返すニキビとクレーター状のニキビ跡にお悩みだったため、ダーマペン(BENEV)の施術でアプローチした症例です。クレーターの凹みが目立っていた部分は、9回の施術後は目立ちにくくなりました。また肌のターンオーバーを促進するという働きを期待して、トレチノインの塗り薬も併用しました。 |
鼻にできた毛穴の黒ずみにダーマペンで施術した症例
治療内容 |
鼻にできた毛穴の黒ずみにお悩みだった患者様です。施術前の画像(左)では、鼻から小鼻にかけて毛穴の開きや黒ずみが目立っていました。ダーマペン4で3回施術をした後に1か月経過した画像(右)では、毛穴に詰まった角栓が除去されており、毛穴の開きと黒ずみが目立たなくなりました。 |
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治療期間・回数 | 約3か月・3回 |
費用 | ダーマペン4 鼻(CLRローション) 22,000円×3回 |
リスク・副作用 | 痛み、出血、色素沈着、ほてり、赤み、内出血など |
担当医師コメント | CLRローションは、毛穴の黒ずみの原因となっている過剰な皮脂の分泌を抑えながら、毛穴の汚れを除去する薬剤です。有効成分であるサリチル酸やナイアシンアミドによる働きで、肌表面を滑らかにして肌のキメを整える効果も期待できます。 |
ダーマペンのダウンタイム
ここではダーマペンの施術であらわれる代表的なダウンタイムの症状について紹介します。
※ここで紹介しているダウンタイムは目安であり、それぞれの症状には個人差があります。施術後に気になる症状が続いているときには、お気軽にご相談ください。
- 出血、痛み
- ダーマペンで使用されている針は非常に細いため、基本的に出血は少量で痛みも少ない施術です。当院では麻酔薬を塗ってから施術をしており、痛みに弱い方や針を刺すのが怖い方でもなるべく痛みを感じにくいように努めています。
- 色素沈着
- 肌に穴を開ける方法として、レーザーを点状に照射する「フラクショナルレーザー」という施術があります。フラクショナルレーザーでは肌に熱ダメージを与えるため、色素沈着のリスクが高い施術でした。しかしダーマペンの場合は、肌に熱のダメージが与えられないため、色素沈着のリスクは低くなります。
- ほてり、赤み、内出血
- 施術後の数時間は、ほてりや赤みがあらわれやすくなります。内出血はとくに頬やひたいを施術したときにあらわれやすい症状です。内出血はほとんどの場合、約5日で症状がおさまります。
施術の流れ
所要時間は約1時間(診察時間を除く)です。
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医師の診察
現在の肌状態を確認し、お悩みに合わせてオススメの治療方法を提案いたします。気になることがあれば、どのようなことでもお気軽にご相談ください。
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クレンジング・洗顔
メイクをしている方はクレンジングでメイクをしっかり落としてください。施術のために肌を清潔に保つよう丁寧な洗顔をしてください。
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麻酔薬を塗る
肌に麻酔薬を塗ります。麻酔薬の効果があらわれるまで20分ほどお待ちください。
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施術開始
ダーマペンによる施術を開始します。
お悩みや肌状態、施術範囲などによって異なりますが、施術時間は約15分です。 -
術後
肌を鎮静させるためにマスクパックでケアします。メイクは翌日から可能です。
施術後の肌は敏感となっているため、日焼け止めや帽子で紫外線対策をしてください。
料金
ダーマペン4は、公的医療保険が適用されない自由診療(自費)です。
ダーマペン4の施術は、施術範囲と使用薬液によって下記のように金額が異なります。
ダーマペン4 | |
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全顔 | 38,500円(税込) |
両ほほ | 27,500円(税込) |
鼻 | 22,000円(税込) |
※上記料金には、1種類の薬剤が含まれています。
2種類以上の薬剤を使うときには、別途3,300円の追加料金が必要です。
(対応薬剤:BENEV、CLRローション、トラネキサム酸、ウーバーピール、ボツリヌストキシン)
ダーマペン4 | |
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全顔(PRP) | 99,000円(税込) |
腕の毛孔性苔癬(ウーバーピール) | 両上腕外側で38,500円(税込) |
副作用・注意事項など
禁忌
ダーマペン
- 金属アレルギーの方
- 妊娠中の方
- ヘルペスなどの感染症がある方
トラネキサム酸
- トロンビンを投与中の患者
- 成分に対して過敏症の既往歴がある方
ボツリヌストキシン
- 授乳中の方、妊婦または妊娠している可能性のある方
- 成分に対して過敏症の既往歴がある方
- 全身性の神経筋接合部の障害をもつ方
PRP
- 局所に感染がある方
副作用
- 「トラネキサム酸(内服薬)」:血栓、発疹
- 「トラネキサム酸(内服薬)」:血栓、発疹
- 「トラネキサム酸(局所注射)」:痛み、赤み、内出血
- 「ハイドロキノン」:赤み、かゆみ、色素脱失、色素沈着など
- 「アゼライン酸」:赤み、かゆみ、刺激感など
- 「トレチノイン」:赤み、かゆみ、落屑、刺激感など
注意事項
ダーマペン
- メイクは施術翌日から可能です。
- 施術後赤みが出た場合には数時間、内出血は5日以内でおさまることがほとんどです。
- 施術後の肌は敏感となっているため、日焼け止めや帽子で紫外線対策をしてください。
CLRローション、ウーバーピール
- 施術後に赤みが出た場合には数時間でおさまることがほとんどです。
- 施術後に赤みが出た後に、皮むけが起こるかもしれません。この症状は通常の場合、1週間ほどでおさまります。
トラネキサム酸、ボツリヌストキシン
- 患部に内出血や痛み、赤み、腫れが出るかもしれません。通常の場合は、3~7日でおさまります。
PRP
- 患部に内出血や痛み、赤み、腫れが出るかもしれません。通常の場合は、3~7日でおさまります。
ダーマペン4について
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未承認医薬品等
ダーマペン4は、医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器です。
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入手経路等
当院医師の判断の元、オーストラリアのDermapenWorld社より個人輸入しています。
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国内の承認機器の有無
同一の成分や性能を有する他の国内承認機器等はありません。
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諸外国における安全性などに係る情報
諸外国において、治療に伴う重大な副作用の報告はありません。
CLRローションについて
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未承認医薬品等
CLRローションは、医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器です。
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入手経路等
オーストラリアのDermapenWorld社より個人輸入しています。
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国内の承認機器の有無
国内で同程度の効能・効果で承認されている承認医薬品等はありません。
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諸外国における安全性等に係る情報
諸外国において、治療に伴う重大な副作用の報告はありません。
ウーバーピールについて
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未承認医薬品等
ウーバーピールは、医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器です。
-
入手経路等
オーストラリアのDermapenWorld社より個人輸入しています。
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国内の承認機器の有無
国内で同程度の効能・効果で承認されている承認医薬品等はありません。
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諸外国における安全性等に係る情報
諸外国において、治療に伴う重大な副作用の報告はありません。
トラネキサム酸について
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未承認医薬品等(異なる目的での使用)
トラネキサム酸は、医薬品医療機器等法上、抗プラスミン作用、シミ・肝斑の改善の効能において承認されていますが、その他の目的の使用については承認されていません。
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入手経路等
国内の医薬品卸業者より国内の承認薬を仕入れています。
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国内の承認機器の有無
国内で同程度の効能・効果で承認されている承認医薬品等はありません。
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諸外国における安全性等に係る情報
諸外国において、治療に伴う重大な副作用の報告はありません。
ボツリヌストキシンについて
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未承認医薬品等(異なる目的での使用)
ボツリヌストキシンは医薬品医療機器等法において、過活動膀胱の治療について承認されていますが、その他の目的の使用については国内で承認されていません。
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入手経路等
国内Abbvie社もしくは韓国Hugel社より入手しています。
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国内の承認医薬品の有無
国内で同程度の効能・効果で承認されている承認医薬品等として米国アラガン社のボトックスビスタがあります。
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諸外国における安全性などに係る情報
KFDA(韓国食品医薬品安全庁)にて承認されています。
PRPについて
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未承認医薬品等
PRPは医薬品医療機器等法上、未承認医薬品です。
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入手経路等
当院で患者様本人の血液を採取して遠心分離の後に精製します。
-
国内の承認医薬品等の有無
同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
-
諸外国における安全性等に関する情報
海外において重篤な副作用の報告はありません。
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個人輸入された医薬品等の使用によるリスクに関する情報はリスクが潜む個人輸入 | あやしいヤクブツ連絡ネットをご覧ください。