ニキビ跡の効果的な治療方法を種類別に解説

「ニキビ跡のせいで人前に出るのがイヤ…」

「マスクを外すのが憂うつで仕方ない…」

ニキビ跡に悩んでいて何とか治したい、効果的な対処方法を知りたいという方は多いのではないでしょうか?
セルフケアをしても効果はなさそうだし、クリニックでお金を払ってでも肌をきれいにしたいと悩んでいるかもしれません。

ここでは、ニキビ跡の効果的な治療方法を種類別に解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。

  1. ニキビ跡とは
  2. ニキビ跡のおもな種類
    1. 1.赤みのあるニキビ跡
    2. 2.色素沈着したニキビ跡
    3. 3.クレーター状のニキビ跡
    4. 4.膿を伴うニキビ跡
  3. 日常生活で気を付けたい5つのニキビ跡ケア
    1. 1.紫外線対策をする
    2. 2.保湿する
    3. 3.やさしく洗顔する
    4. 4.摩擦や刺激を避ける
    5. 5.バランスの良い食生活をする
  4. 【種類別】ニキビ跡の効果的な治療方法
    1. 1.赤みのあるニキビ跡の治療方法
      1. Vビームとは
      2. 治療期間・回数
      3. 費用
      4. 禁忌
      5. リスクと副作用
      6. 未承認医薬品等(異なる目的での使用)
    2. 2.色素沈着したニキビ跡の治療方法
      1. ピーリングとは
      2. 治療期間・回数
      3. 費用
      4. 禁忌
        1. <ピーリング(ミックスピールマヌカ、リバースピール)>
        2. <トレチノイン>
        3. <ハイドロキノン>
      5. リスクと副作用
        1. <ピーリング(ミックスピールマヌカ、リバースピール)>
        2. <トレチノイン>
        3. <ハイドロキノン>
      6. 未承認医薬品等
    3. 3.クレーター状のニキビ跡の治療方法
      1. ダーマペンとは
      2. サブシジョンとは
      3. TCAクロスとは
      4. トライフィルとは
      5. キュアジェットとは
      6. ポテンツァとは
    4. 治療期間・回数
    5. 費用
    6. 禁忌
      1. <ダーマペン>
      2. <サブシジョン>
      3. <TCAクロス>
      4. <トライフィルプロ>
      5. <キュアジェット>
      6. <ポテンツァ>
    7. リスクと副作用
      1. <ダーマペン>
      2. <サブシジョン>
      3. <TCAクロス>
      4. <トライフィル>
      5. <キュアジェット>
      6. <ポテンツァ>
    8. 未承認医薬品等
  5. ニキビ跡でお悩みの方は池袋駅前のだ皮膚科へご相談ください

ニキビ跡とは

ニキビ跡とは、ニキビが治った後の肌に残る凹みや赤みや色素沈着のこと。
通常、軽度のニキビであれば跡が残らずきれいに治ることがほとんどです。

しかし、ニキビの炎症が長く続くと皮膚の奥にある真皮層に細菌が繁殖します。
炎症による真皮へのダメージは修復が難しく、ニキビ跡が残る原因になります。

ニキビ跡のおもな種類

ニキビ跡は複数の要因によって生じるため、それぞれの特徴を理解することが適切な治療法を選択する上で重要です。

1.赤みのあるニキビ跡

赤みのあるニキビ跡は、炎症後の血管の拡張と皮膚下の血管が透けて見えることで生じます。
アクネ菌の増殖に伴う遊離脂肪酸の生成が炎症を促進し、炎症が治まった後も血管の持続的な拡張や皮膚が薄くなることが原因で赤みが持続することがあります。

2.色素沈着したニキビ跡

色素沈着を伴うニキビ跡は、炎症によるメラノサイトの活性化がおもな原因です。
炎症が進行すると、皮膚を守るためにメラノサイトがメラニン色素を過剰に生成します。
過剰なメラニンが肌に沈着するため、色素沈着が生じるのです。

3.クレーター状のニキビ跡

クレーター状のニキビ跡は、ニキビによる深刻な炎症が原因で真皮層のコラーゲン線維が 破壊されることによって発生します。
炎症が長期間にわたって持続すると炎症を抑えるために活動する白血球が周囲の健康な組織まで攻撃し、真皮層の組織が損傷されます。
真皮層での細胞再生は表皮層に比べて遅いため適切な修復が行われず、肌の表面にクレーター状の凹みが残ってしまうのです。

4.膿を伴うニキビ跡

膿を伴うニキビ跡は、ニキビの炎症が進行し細菌の増殖によって皮膚内部で膿が形成されることで生じます。
炎症が皮膚の奥深くまで及ぶと膿が形成され真皮層にダメージを与えるため、結果としてニキビ跡が残ります。

日常生活で気を付けたい5つのニキビ跡ケア

ニキビ跡は、日常生活でのセルフケアも大切です。

1.紫外線対策をする

特に気をつけたいのは、紫外線対策です。
紫外線はメラニン色素の生成を促進し、ニキビ跡の色素沈着を悪化させるおもな原因となります。

また、ニキビ自体の炎症を悪化させることで、新たなニキビ跡を作るリスクも高めます。
そのため、季節を問わず日焼け止めを使用し、夏は日傘や帽子を活用することが大切です。

2.保湿する

保湿も重要なケアのひとつです。
肌の乾燥は肌のバリア機能を低下させ、外部刺激に対する抵抗力を弱めます。
特にニキビ炎症によりすでにダメージを受けている肌は、保湿ケアが欠かせません。

化粧水を使用し、乳液やゲルで油分を適度に補うことが大切です。
油分をまったく使用しないと肌から水分が逃げてバリア機能が低下するため、注意しましょう。

3.やさしく洗顔する

洗顔は肌にやさしく行うことがポイントです。
過剰な洗顔は肌に必要な皮脂まで取り除き、乾燥やバリア機能の低下を招きます。
たっぷり泡立てた洗顔料で肌を優しく洗い、必要な皮脂を残しつつ汚れを落とすようにしましょう。

4.摩擦や刺激を避ける

肌への過度な摩擦や刺激は、バリア機能の損傷や色素沈着を促進する可能性があるため、避けてください。
洗顔後にタオルで強くこすったり、マスクによる擦れなどを避けたりすることが肝心です。
また、ニキビ跡を手で引っ掻かないよう気をつけましょう。

5.バランスの良い食生活をする

ニキビ跡の改善には、外側からのケアだけでなく内側からのアプローチも重要です。
特にビタミンB群は、皮膚の新陳代謝を促す働きがあります。
また、抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンEも、肌のダメージを防ぐために重要な栄養素です。
肌の回復力を高めるためにも、食事は偏らずバランスよく摂取しましょう。

ニキビ跡のケアには日常生活での適切なスキンケアが欠かせません。
しかし、紫外線対策や保湿などを心がけても、ニキビ跡の改善には限界があるのが現状です。
ニキビ跡でお悩みの方は、専門医による適切な治療を検討することをおすすめします。

【種類別】ニキビ跡の効果的な治療方法

ニキビ跡の治療は、ニキビの種類に応じた適切な治療を選択することが重要です。

初診時には患者さまの肌の状態を診察し、お悩みを伺った上で適切な治療計画を提案します。
治療方法によっては、複数回治療が必要になる場合があります。

1.赤みのあるニキビ跡の治療方法

Vビームとは

当院ではニキビ跡の赤みに「Vビーム」という色素レーザーを使用しています。
Vビームは厚生労働省が認可した医療機器で、ニキビ跡の赤みの原因となっている毛細血管にレーザーを照射する施術です。

治療期間・回数

1回だけで症状を改善することは難しいため、基本的に複数回の施術が必要です。
個人差はありますが、1か月に1回の頻度で施術した場合は3〜5回が目安となります。

費用

Vビームは、公的保険が適用されない自由診療です。

Vビーム(全顔)1回 33,000円(税込)
Vビーム(頬から下)1回 22,000円(税込)
Vビーム(ニキビ跡20ショット以内)1回 11,000円(税込)

禁忌

  • 妊娠中の方(禁忌ではないが推奨しない)
  • 金の糸治療を受けた方

リスクと副作用

  • 赤み、むくみ、内出血、水疱、色素沈着、色素脱失など

未承認医薬品等(異なる目的での使用)

  • Vビームは医薬品医療機器等法において、その他の皮膚良性血管病変治療について承認されていますが、その他の目的の使用については国内で承認されていません。

2.色素沈着したニキビ跡の治療方法

色素沈着が目立っている場合、一人ひとりの症状に合わせてピーリングや塗り薬で対応します。

ピーリングとは

ピーリングとは、薬剤を肌に塗布して硬くなった角質層を除去する施術です。
肌のターンオーバーを促進し、黒ずみの原因となっているメラニン色素を排出しやすくします。

治療期間・回数

1回だけで症状を改善することは難しいため、基本的に繰り返しの施術が必要です。
個人差はありますが、目安となる施術間隔は2〜4週間、施術回数は5〜10回です。

費用

ピーリングは、公的保険が適用されない自由診療です。

※施術費用については1回あたりの金額

ピーリング金額
ミックスピールマヌカ
(成分名:グリコール酸、乳酸、サリチル酸、成長因子)
11,000円(税込)
リバースピール
(成分名:トリクロロ酢酸、乳酸、サリチル酸、グリコール酸、マンデル酸)
全顔 33,000円(税込)
頬のみ 22,000円(税込)

※塗り薬の使用期間の目安は、毎日使用した場合で約3~6ヶ月

塗り薬金額
トレチノイン 0.025% 5g3,300円(税込)
ハイドロキノン 4% 5g1,980円(税込)
トラネキサム酸2%ローション 30ml3,300円(税込)

禁忌

<ピーリング(ミックスピールマヌカ、リバースピール)>
  • 妊娠中の方
  • 過去に同じピーリング剤でかぶれた方
  • 強い炎症(アトピーやかぶれなど)
<トレチノイン>
  • 妊娠中、授乳中の方
  • 過去に過敏性症状があらわれた方
<ハイドロキノン>
  • 過去に過敏性症状があらわれた方

リスクと副作用

<ピーリング(ミックスピールマヌカ、リバースピール)>
  • 赤み、かゆみ、刺激感など
<トレチノイン>
  • 赤み、かゆみ、落屑、刺激感など
<ハイドロキノン>
  • 赤み、かゆみ、色素脱失、色素沈着など

未承認医薬品等

  • ピーリング(ミックスピールマヌカ・リバースピール)は医薬品医療機器等法上において 国内で承認されていません。
  • トレチノイン、ハイドロキノンは医薬品医療機器等法上において国内で承認されていません。

3.クレーター状のニキビ跡の治療方法

当院ではダーマペン、サブシジョン、TCAクロス、トライフィル、キュアジェット、ポテンツァといった多彩な施術が可能です。

ダーマペンとは

ダーマペンとは、髪の毛よりも細い針で肌に小さな穴を開け、自然治癒力によりニキビ跡のへこみを平らにする働きが期待できる施術です。

サブシジョンとは

サブシジョンとは、凹みの原因である癒着した部分を針で切ることで、ひきつれを解除してへこみを改善させる施術です。

TCAクロスとは

TCAクロスとは高濃度のトリクロロ酢酸を塗り、あえて組織にダメージを与える方法です。
再生するときに作られるコラーゲンによって、ニキビ跡のへこみが目立ちにくくなる効果が期待できます。

トライフィルとは

ニキビ跡のへこみがあるときは、皮膚が癒着しています。
トライフィルは炭酸ガスで皮膚の浅い層にある癒着を切り離し、開いた空間に薬剤を注入する方法です。
創傷治癒反応を促しコラーゲンを作りやすくすることで、へこみを改善する効果が期待できます。

キュアジェットとは

キュアジェットとは「機械版のマイクロサブシジョン」+「針を刺さずに薬剤注入」を同時にできる機械。
真皮に存在する線維化した組織を低侵襲・均一に切断することが可能です。
深達度と注入量の正確な調整が可能なため、局所的なニキビ跡に効果が期待できます。

ポテンツァとは

ポテンツァとは肌に細い針を刺し、針先からラジオ波を照射する施術です。皮膚にあえてダメージを与えて治癒を促します。

治療期間・回数

目安となる施術間隔は、2〜4週間です。
1回の施術で効果を実感できる方もいますが、基本的には1回の施術だけで肌状態を改善することは難しいと考えてください。

3〜5回の治療が必要になる場合があるため、治療回数が気になる方は遠慮せず医師に相談しましょう。

費用

ダーマペン・サブシジョン・TCAクロス・トライフィル・キュアジェット・ポテンツァは、公的保険が適用されない自由診療です。

※施術費用については1回あたりの金額

ダーマペン(全顔)38,500円(税込)
サブシジョン(2×2の範囲)22,000円(税込)
サブシジョンヒアルロン酸併用(1㏄まで)22,000円(税込)
TCAクロス(20箇所まで)22,000円(税込)
トライフィルプロ(ジュベルック:100ショット)99,000円(税込)
キュアジェット(5箇所まで)33,000円(税込)
※1箇所の場合、22,000円(税込)
ポテンツァ(マックルーム・ジュベルック)110,000円(税込)

禁忌

<ダーマペン>

  • 妊娠中の方
  • 金属アレルギーの方

<サブシジョン>

  • 妊娠中の方
  • ワーファリンなど血をサラサラにする内服薬を使用中の方

<TCAクロス>

  • 妊娠中の方

<トライフィルプロ>

  • 妊娠中の方
  • 患部に強い炎症がある方
  • 使用する薬剤に過敏症がある方
  • 患部に傷がある方

<キュアジェット>

  • 妊娠中の方
  • 接触モードのみ金属アレルギーの方

<ポテンツァ>

  • 心臓ペースメーカーなど埋め込み型医療機器をご使用の方
  • 心臓疾患の方
  • 出血性疾患の方
  • 施術部位に創傷、重篤な皮膚疾患および感染症がある方
  • 施術部位に金属糸または金属プレート等を入れている方
  • タトゥー、アートメイク上の施術
  • 金属アレルギーがある方
  • 妊娠している方

リスクと副作用

<ダーマペン>

  • 痛み、出血、色素沈着、ほてり、赤み、内出血など

<サブシジョン>

  • むくみ、鈍痛、内出血、瘢痕形成、感染など

<TCAクロス>

  • 一時的な肌の白み、カサブタ、赤み、色素沈着、ヒリヒリ感など

<トライフィル>

  • 赤み、腫れ、内出血、色素沈着、カサブタ、熱感、針の跡、点状出血、皮下気腫など

<キュアジェット>

  • 赤み、腫れ、内出血、色素沈着、瘢痕

<ポテンツァ>

  • 赤み、むくみ、痛み、色素沈着、瘢痕など

未承認医薬品等

  • ダーマペン・TCAクロス・トライフィル・(キュアジェット)・ポテンツァは医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器です。
  • サブシジョンに用いているカニューレは、医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療器機です。

ニキビ跡でお悩みの方は池袋駅前のだ皮膚科へご相談ください

セルフケアをしてもニキビ跡が改善せずお悩みの方は、クリニックでの治療を検討してみてください。
池袋駅前のだ皮膚科では、患者さま一人ひとりのニキビ跡の状態に合わせた適切な治療をご提案しています。
まずはお気軽にご相談ください。

当院の受付システムについては、こちらをご確認ください。

【池袋駅前のだ皮膚科|野田真史 監修】