
ジュベルック(Juvelook)とは、ポリ乳酸(PDLLA)の薬剤です。コラーゲンの生成を促進する働きにより、肌のハリ、ニキビ跡、毛穴の開き、シワなどのお悩みにアプローチします。
ここでは、ジュベルックの特徴や当院で対応できる施術内容、期待できる効果などを紹介します。
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ジュベルック(Juvelook)とは?

ジュベルックは「ポリ乳酸(PDLLA:Poly-DL-lactic acid)」という成分の製剤です。コラーゲン生成を促進する働きがあるため、肌のハリ・ニキビ跡・毛穴の開きやたるみ・シワなどのお悩みがある方に向いています。注入後は1~2年かけてゆっくりと体内に吸収されるために持続的な効果が期待できます。
日本の厚生労働省にあたる機関である米国食品医薬品局(FDA)や、韓国食品医薬品安全庁(KFDA)などでは、手術用縫合糸などの用途で承認されている安全性の高い成分です。とくに韓国では、近年美容施術の用途において注目を集めています。
ジュベルック(Juvelook)の特徴
ジュベルックには、他の薬剤にはない代表的な特徴があります。ここではジュベルックの特徴について、代表的なヒアルロン酸製剤と比較しながら紹介します。
副作用が少ない
ジュベルックには、「ポリ乳酸(PDLLA:Poly-DL-lactic acid)」という薬剤が使われています。ジュベルックと同じカテゴリーのポリ乳酸製剤には、「ポリ乳酸(PLLA:Poly-L-lactic acid)」を使ったスカルプトラとマックームがあります。
スカルプトラは10年以上前から主にアメリカで使用されてきたヒアルロン酸ではないフィラー製剤です。顔など皮下の組織に直接注入することでヒアルロン酸のような効果を出せるのが特徴ですが、とがった形の粒子により注入部位以外にも周囲の細胞に対する刺激が強く、代表的な副作用として皮下のしこりがありました。
マックームは、ポテンツァ用の薬剤で、ポテンツァの製造元と同じJeisys社から販売されています。ポテンツァのドラッグデリバリーシステムを利用して均一な注入ができるため、スカルプトラで起こりやすかったしこりの副作用はほぼ心配する必要はなくなりました。ただし、韓国食品医薬品安全庁(KFDA)の認可を受けていないため、皮膚に直接注入することはできません。
ジュベルックは、スカルプトラやマックームとは異なり、粒子の形が丸くなるように作られています。そのため周囲の細胞に対する過度な刺激がなく、肉芽形成やしこり(皮下硬結)といった副作用のリスクが少なくなりました。
効果が長期持続する
ヒアルロン酸だけを使った薬剤は、患部に直接ヒアルロン酸を注入するために即時的な効果が期待できます。一方のジュベルックは即時的効果は少ないですが、ポリ乳酸の作用で3回程度の注入から徐々に効果がでてくる製剤です。
ポリ乳酸には肌の内部を刺激して線維芽細胞からコラーゲン生成を促す働きがあり、注入後は1~2年をかけてゆっくりと生体内で水と二酸化炭素に分解されていきます。そのためジュベルックでは従来のヒアルロン製剤と違い、ポリ乳酸による効果の持続性が期待できるのです。
局所注射ができる
マックームはポテンツァ専用の薬剤です。そのため韓国のKFDAで局所注射は認められていません。しかしジュベルックは、局所注射にも対応できるために局所的な肌のお悩みにも向いています。具体的には局所注射により
- 1箇所から数カ所までのニキビ跡・傷跡の凹み
- ひたい、目の下、首のボリューム改善や小じわ
- 鼻や頬の毛穴
などの悩みに対応できます。
科学的なデータが豊富
マックームはポテンツァの製造元であるJeisys社が販売しているため、日本において使用されることの多い製剤です。しかしジュベルックは韓国での使用が多く、下記のようにニキビ跡に使用された場合など、科学的に証明されているデータが発表されています。
参考)Hyeong JH et al(2022). Intradermal Injection of Poly-D, L-Lactic Acid Using
Microneedle Fractional Radiofrequency for Acne Scars:An Open-Label Prospective Trial, DERMATOLOGIC SURGERY December 2022,Volume 48-12:ニキビ跡に対するポテンツァとジュベルック併用のデータ
ジュベルック(Juvelook)の施術
当院のジュベルック施術は、「ポテンツァを使った注入」と「局所注射による手打ち」の2種類で対応しています。
ジュベルックをポテンツァで注入する場合
ポテンツァのドラッグデリバリーシステムを利用した施術では下記3つの効果によりニキビ跡、毛穴、小じわ、肌のハリに効果を期待できます。
- マイクロニードルの働きによる「創傷治癒効果」
- RF照射の熱による「肌細胞の活性化」
- 肌内部の真皮層へとジュベルックが均一に注入されることによる「コラーゲンの産生促進」
そのため、肌全体に複数の気になるお悩みがある方は、ポテンツァを使った施術がオススメです。
ジュベルックを局所注射で注入する場合
気になる部分にだけ注入したいときには、局所注射がオススメです。医師が手打ちにより気になる患部にジュベルックを注入します。症状やお悩みにあわせて適切な注入量を調整するため、一人ひとりの症状やお悩みに合わせた施術に対応しやすくなります。施術価格も治療範囲により調節しています。1箇所のニキビ跡や傷跡から顔全体の注射まで、幅広く対応可能です。
ジュベルックの施術方法について迷ったときには当院までご連絡ください。現在の肌状態やお悩みなどにあわせて、医師がオススメの施術方法を提案いたします。
眉間の刻まれたシワに対する当院での症例
眉間のシワが深く刻まれてしまいお悩みだった患者様。ボトックスを1回、ジュベルックを2回注射しただけで2ヶ月後にシワはわからないほどに改善しています。ダウンタイムは打ったその日に少し赤くなる程度でほとんどありませんでした。
ボトックスでシワを寄せる癖や表情ジワはとれるものの、深く刻まれてしまったシワをとるのは難しいので、そんなときに活躍するのが新しいPDLLAと呼ばれるポリ乳酸製剤のジュベルックです。コラーゲンを作る線維芽細胞を引き付けることで組織再生を促します。
- 浅く打ってもボコつかない
- 効果が長く持続する
- ダウンタイムが短い
と優れた特徴があります。
治療内容 | ジュベルック局所注射、ボトックス注射 |
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治療期間・回数 | ジュベルックを2回、ボトックスを1回。 施術終了から1ヶ月後の写真 |
費用 | ジュベルック(手打ち 狭い範囲):22,000円 × 2 ボトックス(10ユニット):13,200円 |
リスク・副作用 | ジュベルック:内出血、赤み、硬結 ボトックス:内出血 |
ジュベルック(Juvelook)で期待できる効果
ジュベルックは、ニキビ跡や毛穴の開き、ハリ、小じわ、クマなどの症状に効果が期待できます。下記症例写真はネイチャーフォース・ジャパン社提供です。
ニキビ跡のへこみ

治療内容 | ジュベルック局所注射 |
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治療期間・回数 | 3回の施術後の写真 |
費用 | 1箇所11,000円(税込)を3回 |
リスク・副作用 | 痛み、内出血、むくみ、硬結 |
傷跡のへこみ

治療内容 | ジュベルック局所注射 |
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治療期間・回数 | 3回の施術後の写真 |
費用 | 1箇所11,000円(税込)を3回 |
リスク・副作用 | 痛み、内出血、むくみ、硬結 |
ジュベルック(Juvelook)の費用
ポテンツァやジュベルックを使う施術は、公的医療保険が適用されない自由診療です。
ポテンツァ:ニキビ跡、毛穴、肌のハリ、小じわが気になるときに | |
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ジュベルック | 110,000円(税込) |
局所注射:毛穴、小じわ、クマ、肌質が気になるときに | |
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ジュベルック顔広範囲 | 77,000円(税込) |
ジュベルック局所(ひたい、クマ、鼻、頬) | 38,500円(税込) |
ニキビ跡や傷跡の凹み(1箇所) | 11,000円(税込) |
ニキビ跡や傷跡の凹み(5箇所まで) | 22,000円(税込) |
ジュベルック(Juvelook)の副作用
副作用情報
ポテンツァ:赤み、むくみ、乾燥、発疹など
局所注射:内出血、赤み、腫れ、むくみ、ごく稀に硬結など
注意事項
ポテンツァ:以下の方は施術が受けられません。
- 心臓ペースメーカーなど埋め込み型医療機器をご使用の方
- 心臓疾患の方
- 出血性疾患の方
- 施術部位に創傷、重篤な皮膚疾患および感染症がある方
- 施術部位に金属糸または金属プレート等を入れている方
- タトゥー、アートメイク上の施術
- 金属アレルギーがある方(例外あり)
- 妊娠している方
- 乳幼児
※詳細につきましては医師にご確認ください。
ジュベルックについて- 未承認医薬品等
ジュベルックは医薬品医療機器等法上、未承認医療機器です。 - 入手経路等
当院医師の判断の元、ネイチャーフォース・ジャパン社より個人輸入しています。
個人輸入された医薬品等の使用によるリスクに関する情報はこちらをご覧ください。 - 国内の承認医薬品等の有無
同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。 - 諸外国における安全性等に関する情報
ジュベルックは、米国FDAと韓国KFDAの承認を受けており、皮内注射における安全性が認められています。
- 未承認医薬品等
ポテンツァは医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認器機です。 - 入手経路等
当院医師の判断の元、Jeisys Medical社より個人輸入しています。
個人輸入された医薬品等の使用によるリスクに関する情報はこちらをご覧ください。 - 国内の承認機器の有無
同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。 - 諸外国における安全性等に係る情報
米国FDA、欧州CE、韓国MFDSで承認されています。