毛細血管拡張はなぜできる?原因と治療方法とは

毛細血管拡張症は、鼻や頬を中心に皮膚表面から毛細血管が透けて見えている状態です。
赤ら顔や酒さなどと同じように、肌に赤みが出る疾患のひとつとして知られています。
今回は、毛細血管拡張症の原因や治療法をご説明します。

毛細血管拡張症の症状

毛細血管拡張症とは、真皮層の比較的浅い部分で、毛細血管が拡張している状態のことをいいます1)。
通常、毛細血管は皮膚の表面からは見えませんが、さまざまな原因によって毛細血管が拡張することで、肌が赤く見えることがあります。
毛細血管拡張症は、主に以下のようなタイプに分類できます。

  • 単純型…通常盛り上がりはなく、赤色や青紫色の枝分かれがない血管の拡張している状態
  • 樹枝状型…単純型と同様、盛り上がりはなく、赤色や青紫色の枝分かれして血管が拡張している状態
  • クモ状型…血管から360度にクモ状に血管が拡張している状態
  • 丘疹型…皮膚の表面から少し盛り上がり、丘疹ができて血管が拡張している状態
  • 紅斑…淡く発赤がみられる、鼻や頬に赤みが広がっているなど、それぞれのタイプが混在している状態

血管には、心臓から全身に血液を送るための動脈、全身から心臓に血液を戻す静脈の2種類があります。
毛細血管は動脈と静脈をつなぐ薄い血管壁からできている非常に細い血管です。
毛細血管拡張症は毛細血管が拡張している状態で、通常症状はありませんが、熱感や痛みを感じる場合があります。
毛細血管が特に集中している鼻や頬に発生する傾向があります。

毛細血管拡張と似ている他の疾患

毛細血管拡張症と同様に、血液中のヘモグロビンが関係している疾患として主に以下のようなものが挙げられます。

酒さ、赤ら顔

毛細血管が拡張し、皮膚の表面から血管が透けて見えている状態です。
遺伝やストレス、紫外線などが関係しているといわれています。

単純性血管腫

生まれつきの赤あざです。
自然には消退しない点が乳児血管腫とは異なります。
ひたいやうなじにある場合はサーモンパッチとも呼ばれ、3歳前後に自然に消えることもありますが、大人になってからも残存することがあります。
顔にできると目立ちますが、頭、首、体、腕、脚などどこにでもできます。
小型のものから、顔や腕全体に赤みが広がるものまでサイズには幅があります。

老人性血管腫

老人性血管腫は、特に上半身にできやすく、大きさは1~5mm程度です。
円形でドーム状に盛り上がり、ルビー色が特徴です。
20歳代で生じることもありますが、加齢に伴い増加する傾向があります。

静脈瘤

静脈瘤はなんらかの原因により静脈が血行不良となり、静脈の血管が皮膚の表面に見えている状態です。
太ももやふくらはぎに発生する傾向があります。

毛細血管拡張症の原因

毛細血管拡張症の原因については明確にわかっていませんが、主に以下のようなことと関係があるといわれています。

女性ホルモンや遺伝

毛細血管拡張症は女性に多くみられる傾向があり、特に妊娠中に発症しやすいと考えられています。
また生まれつき皮膚が薄い場合、血管が透けて見えやすい可能性があります。

飲酒や寒暖差

飲酒による体温の上昇や、寒暖差が激しい場所の出入りなどによって血管の拡張と収縮が繰り返されます。
血管が拡張したまま戻らない場合、肌に赤みが現れると考えられます。
また静脈瘤で血液が逆流することによる圧迫により、足に発生することがあります。

毛細血管拡張症の治療法

Vビーム

当院では毛細血管拡張症に対して、Vビームによる治療を行っています。
Vビームは血液中のヘモグロビンに反応し、吸収・凝縮することで、毛細血管拡張症、赤ら顔、赤アザ、ニキビ跡、ケロイドなどの治療に使用されています。
レーザー照射の際は周囲の組織へのダメージは少なく、体への影響はないといわれています。
また真皮層にあるコラーゲンやエラスチンなどを生成する線維芽細胞を刺激し、肌のハリやツヤをアップする効果が期待できます。

Vビームで効果が期待できる主な症状・疾患

  • 酒さ、赤ら顔
  • 毛細血管拡張症
  • 単純性血管腫
  • ニキビ跡の赤み
  • ケロイド
  • 老人性血管腫
  • 小じわ

ダウンタイムとして、内出血、肌の赤みや腫れなどを生じることがあります。
通常、内出血は、1~2週間程度、赤みや腫れは1日~1週間程度で軽快します。
施術後は紫外線対策を十分に行ってください。
洗顔・メイク・入浴は当日から可能です。
妊娠中の方は、Vビームによる施術を受けられません。

硬化療法

硬化療法は、当院で治療を行っていません。
硬化療法は血管内に薬剤を注入し、異常な血管内皮細胞を破壊して血管壁を癒着させる方法です。
日本では保険適応になっている薬剤もあります。
静脈の収縮が不十分な場合、血栓ができ、痛みや色素沈着などを生じることがあります。

Vビームによる治療の流れ

1.Vビームは時間予約あり・なしいずれでも当日施術可能

Vビームは予約なし、受診当日の治療を承っています。
初診、再診を問わず診察後のVビーム治療が可能です。
施術までの待ち時間は混雑状況次第になりますので、施術ご希望の際はお時間に余裕をもってお越しください。
Vビームの施術は時間予約も受け付けています。
直近の時間予約枠は埋まっていることも多いですので、スケジュールが合わない際は当日順番待ちまたは直接クリニックまでお越しください。

2.診察

Vビームによるレーザー治療が適切かどうか、診察で判断します。

3.レーザー治療

Vビームは麻酔無しでの施術を選択される方が一般的です(8割程度)。
痛みに弱い場合は塗り麻酔やテープ麻酔後の施術が可能です(2割程度の患者様がこちらを選択)。
洗顔または化粧落としで化粧や日焼け止めは落としてからの施術になります。
事前に化粧や日焼け止めを落としての受診が可能な際はご協力よろしくお願いします。
レーザー照射時間は治療面積によりますが、5分前後です。

4.レーザー治療後

洗顔、日焼け止め、保湿、化粧など含めて日常生活に制限はありません。
ご希望の際は、施術後に冷却や保湿を当院のパウダールームで行うことが可能です。

当院におけるVビームの治療料金

当院でのVビームの治療料金は、下記の通りです。
毛細血管拡張症の場合、診察時に保険適用になるかどうかを判断しています。

Vビームの自費診療

全顔 33,000円
ほほ 22,000円
11,000円
静脈湖 1箇所 16,500円
傷痕、ケロイド、いぼ 1箇所 11,000円
老人性血管腫 5箇所 11,000円

Vビームの保険適用

照射面積c㎡  
10c㎡ 6,510円
20c㎡ 8,010円
30c㎡ 9,510円
40c㎡ 11,010円
50c㎡ 12,510円
60c㎡ 14,010円
70c㎡ 15,510円
80c㎡ 17,010円
90c㎡ 18,510円
100c㎡ 20,010円
110c㎡ 21,510円
120c㎡ 23,010円
130c㎡ 24,510円
140c㎡ 26,010円
150c㎡ 27,510円
160c㎡ 29,010円
170c㎡ 30,510円
180c㎡(上限) 32,010円

毛細血管拡張症に関するご相談、治療なら池袋駅前のだ皮膚科へ

毛細血管拡張症は、なんらかの原因により毛細血管が拡張して皮膚表面から透けて見えている状態です。
当院では、Vビームによる治療を行っています。気になる症状のある方は、お気軽に当院へご相談ください。

【参考】
(1)三村 秀文 他.「血管腫・血管奇形・リンパ管奇形 診療ガイドライン 2017 第2版」.平成26-28 年度厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業.2017

(2)清水 宏.「あたらしい皮膚科学第3版」.中山書店.2018

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池袋駅前のだ皮膚科 野田 真史 監修

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