サブシジョンと併用できる7つの施術|ポテンツァ・TCAクロス・ジュベルックとの組み合わせ方

ニキビが治った後の肌に気になるデコボコとしたニキビ跡ができたことはありませんか。
何をやっても元の肌状態に戻らないと思ったときには、専門的な治療が必要かもしれません。

ここでは、ニキビ跡・クレーター治療に向いたサブシジョンと併用できる施術を紹介します。

ニキビ跡を消す方法に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

目次

サブシジョンのクレーター・ニキビ跡治療の特徴

ここでは、サブシジョンによるニキビ跡治療の詳しい特徴を説明します。

サブシジョンの特徴|ローリング型のニキビ跡に向いた治療

ニキビ跡の種類には「ローリング型」、「アイスピック型」、「ボックスカー型」があり、それぞれで肌が凹む形や穴の深さが異なっています。

サブシジョンは主に皮膚の表面が丸くなっていて、4mm以上凹んでいるような「ローリング型」のニキビ跡や「ボックスカー型」に向いた治療方法です。

サブシジョンの特徴|硬くてひきつれた皮膚にアプローチ

ニキビによる炎症が続いてしまうと、皮膚表面が薄くなる「萎縮」や、皮膚の下にある組織が硬くなる「線維化」が起こってしまいます。
そうなると、皮膚の表面にクレーターのような凹みができてしまうのです。

サブシジョンでは肌に医療用の針を刺し、肌の内側にできてしまった線維化を物理的に切断してニキビ跡の凹みにアプローチします。

サブシジョンの症例、詳しい治療の特徴については、以下のボタンから治療ページをご確認ください。

サブシジョンと併用できる施術とは

当院ではニキビ跡の凹みが深いときには、以下のような施術とサブシジョンを併用することもあります。
ここではサブシジョンと併用できる施術の特徴について紹介します。

ポテンツァ、ダーマペン

ポテンツァとダーマペンの特徴

施術用の細い針を使って肌に穴を開けることにより、創傷治癒反応の働きを利用して新しい肌組織を作られやすくします。
ニキビ跡だけではなく、肌表面の状態が気になるときに向いた施術です。

ポテンツァとダーマペンの違い

ポテンツァは高周波の熱エネルギーを肌の中に直接作用させることにより、ダーマペンよりもコラーゲン生成や創傷治癒反応の促進効果が期待できます。

ポテンツァ、ダーマペンとサブシジョンの併用

ポテンツァやダーマペンは、基本的に複数回の施術によりニキビ跡(クレーター跡)にアプローチする施術です。ただし深いニキビ跡のクレーターにアプローチしたときには、期待した効果を実感しにくい場合もあります。

ポテンツァやダーマペンだけでは期待した効果を実感しにくいときには、その後にサブシジョン施術をすると、期待した効果を実感しやすくなります。

(※当院ではポテンツァやダーマペンとサブシジョンの同日施術も可能です。詳しくは医師までご相談ください。)

TCAクロス

TCAクロスの特徴

症状にあわせて「50~80%の高濃度トリクロロ酢酸(TCA)」という薬剤を患部に塗布する施術です。薬剤により皮膚を傷つけることで、創傷治癒反応の働きを利用して新しい肌細胞を作られやすくする働きが期待できます。

さらにコラーゲンやエラスチンといった肌にとって大切な成分を作られやすくして、ニキビ跡の凹みが目立ちにくくなる効果も期待できるため、細かくて深いニキビ跡があるときに向いた施術です。

TCAクロスとサブシジョンの併用

サブシジョンとTCAクロスを併用するときには、まずはサブシジョンの施術で範囲が広くなだらかな「ローリング型」の凹みにアプローチします。

その後はTCAクロスの施術で、鋭くて深いタイプの「アイスピック型」や小型の「ボックスカー型」をターゲットとして施術します。

(※当院ではTCAクロスとサブシジョンの同日施術も可能です。詳しくは医師までご相談ください。)

トライフィルプロ

トライフィルプロの特徴

トライフィルプロとは機械を使ったサブシジョンと各種薬剤の注入を同時にできる施術です。
炭酸ガスで皮膚の下にある組織を切ることにより、皮膚の浅い層に空間を作ると同時に、肌悩みにあわせた各種薬剤を患部に注入します。

トライフィルプロは一般的に「ガスサブシジョン」や「マイクロサブシジョン」とも呼ばれています。

コラーゲンやエラスチンといった成分が作られやすくなるためニキビ跡の凹み、深いシワ、毛穴の開き、目の下のクマなどの症状に向いた施術です。

トライフィルプロとサブシジョンの併用

ニキビ跡の凹みにサブシジョンとトライフィルプロを併用するときには、まずはサブシジョンで「深いニキビ跡の凹み(クレーター跡)」にアプローチします。

その後はトライフィルプロ(使用薬剤:ジュベルック)で「浅いニキビ跡のデコボコ」をターゲットとして施術します。

(※当院ではトライフィルプロとサブシジョンの同日施術も可能です。詳しくは医師までご相談ください。)

ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸注入の特徴

ヒアルロン酸はサブシジョンと併用する代表的な薬剤です。

サブシジョンで開けた皮膚の下の空間にヒアルロン酸を注入することで、皮膚の表面と内側にある組織同士が再び癒着するのを防ぎ、その空間にコラーゲンや新しい皮膚組織を作られやすくする働きが期待できます。

ヒアルロン酸注入とサブシジョンの併用

まずはサブシジョンで肌内部の癒着を引きはがしてから、開いた空間にヒアルロン酸を注入します。とくに「ニキビ跡の凹みが深いとき」や「1回の施術でなるべく期待した効果を実感したいとき」、「サブシジョン単独の施術では効果を実感しにくいとき」に向いています。

注入したヒアルロン酸は、半年~1年でほとんどが体に吸収されますが、その後も持続的な効果が期待できます。

ヒアルロン酸が吸収されるまでに、ヒアルロン酸が注入されていた空間には体本来がもつ肌組織を作る働きによって皮膚組織が構築されているためです。

ジュベルック注入

ジュベルックの特徴

ジュベルックとはポリ乳酸(PDLLA)を使った薬剤です。ジュベルックを肌に注入するとコラーゲンを作られやすくする働きが期待できます。

ニキビ跡のクレーターや毛穴、小じわ、肌のハリなどの肌悩みに向いた施術です。

ジュベルックとサブシジョンの併用

サブシジョンとジュベルックを併用するときには、まずはサブシジョンで深い凹みにアプローチしてから、肌表面をターゲットとしてジュベルックを注入します。
この方法は肌表面のデコボコが気になる方に向いた施術です。

またサブシジョンで開けた皮膚の下の空間にジュベルックを注入する方法もあります。

ヒアルロン酸の併用と同じように、皮膚の表面と内側にある組織同士が再び癒着するのを防ぎ、その空間にコラーゲンや新しい皮膚組織を作られやすくする働きが期待できます。

ジュベルックはヒアルロン酸よりも即効性を実感しにくい成分ですが、ヒアルロン酸よりも持続性が期待できる治療です。

レニスナ(ジュベルックボリューム)注入

レニスナ(ジュベルックボリューム)の特徴

レニスナとはジュベルックと同じポリ乳酸(PDLLA)から作られた薬剤です。

レニスナはジュベルックよりも肌の深い部分にある真皮下~皮下組織をターゲットにして注入できるため、肌のボリュームが不足しているときに向いた施術です。

そのためレニスナはジュベルックボリュームとも呼ばれています。

レニスナ(ジュベルックボリューム)とサブシジョンの併用

基本的にはヒアルロン酸のようにサブシジョンで開けた皮膚の下の空間にレニスナを注入して使います。

ヒアルロン酸やジュベルックと同じく、皮膚の表面と内側にある組織同士が再び癒着するのを防ぎ、その空間にコラーゲンや新しい皮膚組織を作られやすくする働きが期待できます。

レニスナの施術は、ヒアルロン酸併用のサブシジョンでも期待した効果が実感しにくいような深いクレーター跡に向いた施術です。

ヒアルロン酸併用の効果や経過は、サブシジョンにヒアルロン酸の併用は必要?で詳しく解説しています。

サブシジョンの治療回数・治療期間

サブシジョンによるニキビ跡の凹み治療は、一般的に3回前後の施術が必要です。

ただし症状や肌状態には個人差があるため、人によっては1回だけの施術で期待した効果を実感することもあれば、6回以上の施術が必要なこともあります。


複数回の治療を繰り返すときには、1か月ほどの間隔をあけてから施術をします。

具体的な治療回数が気になる方は、まずは医師までご相談ください。
医師が診察によりニキビ跡の深さや範囲、施術に対する肌の反応などの個人差を考慮して、一人ひとりにあわせた治療回数や治療期間を提案いたします。

サブシジョンのダウンタイム

ここでは代表的なサブシジョンのダウンタイムについて紹介します。

痛み

痛みの感じ方に個人差はありますが、サブシジョンでは局所麻酔後に施術をするため、施術中の痛みはほぼありません。

ただし局所麻酔を注入するときには痛みがあります。

施術後数時間が経過して麻酔薬の効果がなくなってからは、鈍い痛みを感じることもあります。
通常の場合、鎮痛薬は不要です。

内出血、腫れ

施術後には打撲をしたときのように、紫色や黄色の内出血が起こるかもしれません。
また患部が腫れることもあります。

内出血と腫れの症状は、1~2週間かけて少しずつ元の肌状態に戻っていきます。

ダウンタイムには個人差があるため、上記はあくまで目安です。気になる症状が続いているときには、医師までお気軽にご相談ください。

ダウンタイムの症状や日ごとの経過、施術後の過ごし方は、サブシジョンのダウンタイムはどれくらい?で詳しく解説しています。

副作用・注意事項等

禁忌

サブシジョン

  • 妊娠中の方
  • 血液をサラサラにする薬(抗凝固薬・抗血小板薬)を服用中の方

ポテンツァ

  • 心臓ペースメーカーなど埋め込み型医療機器をご使用の方
  • 心臓疾患の方
  • 出血性疾患の方
  • 自己免疫疾患の方
  • 糖尿病による合併症を発症している方
  • 皮膚悪性腫瘍、前癌病変、またはその疑いがある方
  • 施術部位に創傷、重篤な皮膚疾患および感染症がある方
  • 施術部位に金属糸または金属プレート等を入れている方
  • タトゥー、アートメイク上の施術
  • ケロイドを有する部位への施術およびケロイド体質の方
  • アルコール依存症、薬物依存症などの精神神経疾患の方
  • 金属アレルギーがある方
  • 妊娠している方
  • 乳幼児

ダーマペン

  • 金属アレルギーの方
  • 妊娠中の方
  • ヘルペスなどの感染症がある方

TCAクロス

  • 妊娠中の方

トライフィルプロ

  • 妊娠中の方
  • 患部に強い炎症がある方
  • ヘルペスなどの感染症で治療中の方
  • 使用する薬剤に過敏症がある方
  • 患部に傷がある方

ヒアルロン酸

  • 成分に過敏症の既往歴がある方

レニスナ(ジュベルックボリューム)

  • 妊娠中の方
  • 授乳中の方

副作用

サブシジョン

痛み、腫れ、内出血、皮膚が厚くなる、しこり

ポテンツァ

赤み、むくみ、色素沈着

ダーマペン

出血、痛み、色素沈着、ほてり、赤み、内出血

TCAクロス

一時的な肌の白み、カサブタ、赤み、色素沈着、瘢痕、ヒリヒリ感など

トライフィルプロ

赤み、腫れ、内出血、色素沈着、カサブタ、熱感、針の跡、点状出血、皮下気腫など

ヒアルロン酸

赤み、腫れ、内出血、塞栓、ボツボツ、水疱、カサブタ

ジュベルック

内出血、赤み、腫れ、むくみ、ごく稀に硬結など

レニスナ(ジュベルックボリューム)

内出血、赤み、腫れ、むくみ、ごくまれに硬結など

注意事項等

サブシジョン

  • 施術当日から洗顔やメイクが可能です。
    ただし施術当日のメイクは、施術した部分の針穴を避けてください。
  • 痛みの感じ方に個人差はありますが、局所麻酔後に施術をするため、施術中の痛みはほぼありません。
    ただし局所麻酔を注入するときには痛みがあります。
    施術後数時間が経過して麻酔薬の効果がなくなってからは、鈍痛を感じることもあります。
    通常の場合、鎮痛薬は不要です。
  • 施術後には打撲をしたときのように、紫色や黄色の内出血が起こるかもしれません。
    また患部が腫れることもあります。
    内出血と腫れの症状は、1~2週間かけて少しずつ元の肌状態に戻っていきます。
  • ケロイド体質の方は、まれに施術の影響で傷口が修復される反応を起こして皮膚が厚くなるかもしれません。
  • まれにしこりができるかもしれません。
    ほとんどの場合、しこりは一時的なものであり、6か月ほどで症状がおさまります。
    ただしごくまれにそれ以上が経過しても症状が残る方もいるため注意してください。
    その場合はステロイドを局所に注入してしこりに対応します。

ポテンツァ

  • 施術後、発疹や紅斑が激しい場合はアイスパックを使用してください。
  • 皮膚の乾燥を感じる場合は、十分な量の保湿クリームを塗布します。
  • 皮膚スクラブ製品の使用や角質除去は避けてください。
  • 当日は飲酒を禁止し、サウナ、半身浴、激しい運動は避けてください。

ダーマペン

  • メイクは施術翌日から可能です。
  • 施術後赤みが出た場合には数時間、内出血は5日以内でおさまることがほとんどです。
  • 施術後の肌は敏感となっているため、日焼け止めや帽子で紫外線対策をしてください。

TCAクロス

  • 一時的な肌の白みがあらわれた後には、カサブタができるかもしれません。
    通常の場合、カサブタは1~2週間で自然にはがれ落ちるため、ムリにはがさないでください。
  • 施術後は一時的に赤みが見られるかもしれません。
    通常の場合、3~6か月かけておさまります。
  • 色素沈着があらわれるかもしれません。
    通常の場合、3~6か月かけておさまります。
  • 個人差はありますが、施術中~施術後には、患部がヒリヒリと感じることもあります。
    ヒリヒリ感は2~3時間でおさまることがほとんどです。
  • 施術部位に日焼けをすると色素沈着しやすくなります。
    施術後は、患部に日焼け止めを塗ってください。
  • シャワーは当日から、入浴・洗髪・メイク・洗顔は翌日から可能です。

トライフィルプロ

  • 施術当日の飲酒、激しい運動、サウナ、入浴は避けてください。
  • 施術後は肌の乾燥や日焼けに注意してください。
  • 施術後は24時間が経過するまでメイクは控えましょう。
  • 施術後は12時間が経過するまで洗顔や保湿、日焼け止めは控えてください。

ヒアルロン酸

  • ヒアルロン酸注入は針を使うため、赤みや軽度の腫れが出るかもしれません。
    通常は2日以内に症状がおさまります。
  • 注入時に針が細かい血管に触れてしまうと、内出血が局所的に出ることがあります。
    通常は2週間以内に症状がおさまります。
  • まれに血管に注入したヒアルロン酸が詰まり、局所の皮膚に血行不良による症状が出るかもしれません。
    膿をもったボツボツや水疱、カサブタなどが出るかもしれません。
    このような症状にはヒアルロン酸を溶かす働きをもつ注射で治療をします。

レニスナ(ジュベルックボリューム)

  • 針を挿入した部分以外は、メイクは当日から可能です。
    また針を挿入した部分のメイクは翌日から可能です。
  • 施術当日はシャワーが可能です。
    しかし内出血の悪化を防ぐため、入浴は翌日からにしましょう。
  • 洗顔は施術直後からできます。
  • 施術部位のマッサージは、1週間後から可能です。
  • 施術当日は血行がよくなる行為(激しいスポーツ、エステ、サウナ、大量の飲酒など)を控えてください。これらは翌日から可能です。

未承認医薬品等の表示

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この記事を書いた人

野田真史のアバター 野田真史 池袋駅前のだ皮膚科 院長

医学博士 / 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医

東京大学医学部卒業、同大学院医学博士課程修了。米国ロックフェラー大学への臨床研究留学、ニューヨーク州医師免許取得を経て、東京大学医学部附属病院助教を務める。2018年、池袋駅前のだ皮膚科を開院。

ニキビやシミといった身近な悩みから難治性の皮膚疾患まで、常に知識を研鑽し、適切な診断・治療を行うことを信条としている。

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