ニキビ跡の凹みに悩む方に注目されている治療法の1つが、サブシジョンです。皮膚の下で癒着している組織を切り離すことで、凹みを内側から持ち上げる効果が期待できます。
本記事では、サブシジョンの効果やダウンタイム、症例、回数について解説します。どのようなニキビ跡に向いているのか、ほかの治療との違いも含めて、皮膚科専門医がわかりやすくご紹介します。
サブシジョンとは
ここでは、施術の仕組みや針の使い分け、薬剤を併用する理由について見ていきましょう。
皮膚の下の癒着を切って、凹みを内側から持ち上げる治療
サブシジョンは、ニキビ跡の下で皮膚を引き込んでいる癒着組織を医療用の針で切断し、クレーター状の凹みを内側から持ち上げる施術です。
切断された組織は自然治癒の過程で再生され、新たなコラーゲンが生成されることで、凹み部分が徐々に持ち上がっていきます。
また、サブシジョンは1回の施術でも変化を実感しやすいことが特徴です。海外の臨床試験をまとめた論文においても、安全性と有効性が報告されています。[1]
カニューレ針と鋭針を使い分ける理由

当院では施術部位の状態に応じて、先端が鈍く柔軟な「カニューレ針」と、鋭利な「鋭針」を使い分けています。
カニューレ針は、皮膚内部の組織を広い範囲でやさしく剥離できるため、内出血のリスクを抑えやすいのが特徴です。広範囲の浅い癒着に適しています。
一方で、鋭針は先端が鋭利なため、ピンポイントで強い癒着を切断したい場合に適しています。
ヒアルロン酸・リジュランS・ジュベルックボリューム・Re20(リトゥオ)を併用する理由|再癒着を防ぐため
ヒアルロン酸などの薬剤を同時に注入することで、より高い改善効果が期待できる場合があります。施術によって生じた皮膚下の空間の再癒着リスクを抑える目的で行われます。
とくに凹みが深いニキビ跡では、併用により1回あたりの変化を実感しやすくなる傾向があります。
ヒアルロン酸は凹みを内側から支え、ジュベルックボリューム(レニスナ)やリジュランS、Re20などはコラーゲン生成を促し、肌質改善も期待できます。
サブシジョンで改善できるニキビ跡
ここでは、サブシジョンで改善が期待できるニキビ跡について見ていきましょう。
ローリング型

ローリング型は、広い範囲にわたってゆるやかに凹んでいるタイプのニキビ跡です。サブシジョンの適応となる代表的な形状です。
とくに深いローリング型の凹みでは、サブシジョンを優先度の高い治療として行うことが多くあります。
深めのボックスカー型

凹みのふちがはっきりしているボックスカー型のニキビ跡にも、サブシジョンは有効です。
とくに同じような凹みが複数集まっている場合には、施術によって凹み全体の底上げをし、深さを浅くすることが可能になります。
サブシジョンだけでは対応しにくいニキビ跡
深いニキビ跡の場合、サブシジョン単独では効果を実感しにくいケースがあります。
凹みが深い場合や1回の施術でしっかりと変化を感じたい場合には、ヒアルロン酸などの薬剤を併用することで、より効果を高めることが期待できます。
また、ローリング型・ボックスカー型・アイスピック型など、複数のタイプが混在している場合には、キュアジェット・トライフィルプロ・TCAクロスなどを組み合わせることで、より効率的な改善につながる場合があります。
ニキビ跡以外に応用できる凹み
サブシジョンは、ニキビ跡以外のなだらかな凹みにも応用できる施術です。
たとえば、水ぼうそうの跡やケガによる凹み、目立つほうれい線やゴルゴ線のような加齢による皮膚のくぼみにも対応できます。
また、毛穴の開きが気になる場合、サブシジョン単独での改善には限界があります。サブシジョンは深い癒着による凹みの改善に向いている一方、毛穴の開きや肌表面の質感には、ポテンツァやダーマペン、トライフィルプロなどを組み合わせたほうが適している場合があります。
深いニキビ跡と毛穴悩みが混在している場合は、凹みをサブシジョンで整えたうえで、肌表面への治療を追加することで、より全体的な改善が期待できます。
サブシジョンの効果はいつから?経過と必要回数
サブシジョンの効果は施術直後ではなく、一般的に1か月前後から徐々に実感しやすくなります。
施術直後〜1週間の見え方
サブシジョンの施術直後は、腫れの影響によって凹みが改善したように見えることがあります。
しかし、腫れが落ち着くにつれて、元に戻ったように感じることもあります。これは腫れによる一時的な変化であり、治療効果が失われたわけではありません。
1か月後に変化を感じやすい理由
サブシジョンの施術から約1か月後は、効果を実感しやすいタイミングです。施術によって生じた皮膚内部の変化に対してコラーゲンが生成され、組織の再構築が進みます。
サブシジョンの施術間隔は、一般的に1か月以上あけることが目安です。1か月が経過していれば、2回目の施術を行うことができます。より長い間隔をとって、2回目の施術を行っても問題ありません。
2〜3回が目安、深さや範囲で変わる
サブシジョンは、多くの場合2〜3回程度の施術が目安です。
2024年に行われた臨床試験では、1回の施術でも一定期間にわたり改善が維持される傾向が報告されました。また、複数回の施術をすることで、より高い改善が期待できる可能性が示唆されています。[2]
ただし、ニキビ跡の深さや範囲、肌の状態によって必要な回数には個人差があります。1回で十分な改善が得られる場合もあれば、5回程度の継続が必要となるケースもあります。
1回で変化が出るケース・複数回必要なケース
比較的浅いニキビ跡や、癒着の範囲が限られている場合は、1回の施術でも変化を実感しやすいです。
一方で、深いクレーター状のニキビ跡や広範囲に及ぶ場合には、複数回の施術や薬剤の併用が推奨されます。
サブシジョンは元に戻る?効果の持続について
サブシジョンの効果は、元に戻りにくい傾向があるとされています。凹みの原因そのものにアプローチすることが、効果が持続しやすい理由の1つとされています。
ただし、施術後の経過によっては再び組織が癒着し、元に戻ったと感じることがあります。とくに、癒着が強い場合や広範囲に及ぶ場合には、1回の施術だけでは十分な改善にいたらないケースもあります。
そのため、再癒着を防ぐ目的でヒアルロン酸などの薬剤を併用することがあります。
サブシジョンのダウンタイムはどれくらい?副作用・注意点も解説
サブシジョンを検討する上で気になるダウンタイムや副作用、注意点について見ていきましょう。
ダウンタイムはどれくらい続く?
サブシジョンのダウンタイムは、通常1〜2週間程度です。内出血や腫れが生じることがありますが、時間の経過とともに自然に落ち着きます。
起こりやすい症状
サブシジョンの施術後には、以下のような症状がみられることがあります。
- 内出血:紫色から黄色へと変化し、1〜2週間ほどで自然に消退する
- 腫れ:数日〜1週間程度で軽快する
- 赤み:2〜3日間で落ち着くことが多い
- 痛み:麻酔後に軽い鈍痛を感じることがあるが、通常は強い痛みはない
- 筋肉の動かしにくさ:麻酔の影響で一時的に出ることがある(数時間程度)
サブシジョンの注意点|当日〜翌日の過ごし方
施術後の肌は、非常に敏感です。施術当日から翌日までは、以下に気をつけて過ごしてください。
- 洗顔:施術部位を除いて、当日から可能
- メイク:施術部位を除いて、当日から可能
- マッサージ:数日間は控える
また、日焼け止めを塗るなどの十分な紫外線対策も必要です。施術当日の激しい運動、飲酒も控えましょう。
受診したほうがよい症状
以下のような場合は、医療機関へご相談ください。
- 2週間以上経過しても、症状が改善しない
- 腫れや痛みが強くなる
- しこりや違和感が続く
ヒアルロン酸を併用した場合、まれにしこりの形成や遅発性のアレルギー反応が数か月後に現れることがあります。気になる症状があれば、自己判断せず早めにご相談ください。
サブシジョンの症例とビフォーアフター
当院でのサブシジョンの症例およびビフォーアフター写真をご紹介します。治療前後の変化を確認することで、施術後の肌状態をイメージしやすくなります。
症例1.頬にあるニキビ跡の凹みの症例

| 治療内容 | ヒアルロン酸併用ありのサブシジョン |
|---|---|
| 治療期間・回数 | 約3か月・1回 |
| 費用 | サブシジョン2x2cm 22,000円(税込)を右頬で2箇所 サブシジョンヒアルロン酸追加2x2cm 22,000円(税込)を右頬で2箇所 総額88,000円(税込) |
| リスク・副作用 | むくみ、鈍痛、内出血、瘢痕形成、感染 |
| 担当医師コメント | かなり深いローリング型とボックスカー型が混在したニキビ跡でしたが、ヒアルロン酸併用ありのサブシジョンを1回行い、その3ヶ月後にはかなり平坦になりました。3ヶ月が経ちヒアルロン酸はある程度吸収されていますが、深い凹みがなくなっています。 このように凹凸が大きいニキビ跡では、サブシジョン単独よりもヒアルロン酸併用が効果を発揮します。 サブシジョンは長く鈍い針のカニューレで行い、使用したヒアルロン酸の量は0.4cc。サブシジョンはなだらかで広い範囲のローリング型のへこみに一番いい適応ですが、この症例のようにオーバーラップしているボックスカー型も同時に浅くできることが多いです。 |
症例2.コメカミにある深いニキビ跡の凹みの症例

| 治療内容 | コメカミにニキビ跡の凹みがみられた患者様です。他院でダーマペンの施術を複数回受けても、効果が実感できないとお悩みでした。当院では、サブシジョンとヒアルロン酸の併用施術を1回実施して、約4カ月後には、写真右側のように深い凹みが目立ちにくくなりました。 |
|---|---|
| 治療期間・回数 | 約4か月・1回 |
| 費用 | ・サブシジョン(2x2cmごとに)22,000円(税込)/回 ・サブシジョンにヒアルロン酸を追加 (2x2cmごとに)22,000円(税込)/回 総額:44,000円(税込) (※サブシジョン・ヒアルロン酸治療は、公的医療保険が適用されない自由診療(自費)です。) |
| リスク・副作用 | むくみ、鈍痛、内出血、瘢痕形成、感染 |
| 担当医師コメント | 長く鈍い針のカニューレを使ったサブシジョンを1回、ヒアルロン酸0.2ccを同時に使って施術しました。 一度で強い効果を実感したい場合はヒアルロン酸の併用がオススメです。すでに4ヶ月経ってヒアルロン酸の大部分は吸収されていますが、効果は持続しています。 クレーターが深い場合はヒアルロン酸を追加するとより効果的で、半年ほどしてヒアルロン酸が体に吸収されても効果がある程度持続することが知られています。その理由は ヒアルロン酸自体にコラーゲン産生を促す作用がある ヒアルロン酸であいたスペースに自分の組織ができて置き換わるから ヒアルロン酸が一定期間存在することで、切った組織の再癒着を防ぐ の3つと考えられています。 |
症例3.コメカミと頬にある深いニキビ跡の凹みの症例


| 治療内容 | 左コメカミと左頬に深いニキビ跡の凹みがあった患者様です。他院でフラクショナルレーザーの施術を受けても、効果が実感できないとお悩みでした。当院ではサブシジョンにヒアルロン酸を併用して左コメカミと左頬にそれぞれ4回施術して、さらにコメカミだけに追加でサブシジョン単独の施術を1回しました。施術してから約1年4か月後には、写真右側のように深い凹みが目立たなくなりました。 |
|---|---|
| 治療期間・回数 | 約1年4か月・5回 |
| 費用 | ・サブシジョン(2x2cmごとに)22,000円(税込)/回 ・サブシジョンにヒアルロン酸を追加 (2x2cmごとに)22,000円(税込)/回 上記を2箇所で4回 ・サブシジョン(2x2cmごとに)22,000円(税込)/回 上記を1箇所で1回 総額374,000円(税込) (※サブシジョン・ヒアルロン酸治療は、公的医療保険が適用されない自由診療(自費)です。) |
| リスク・副作用 | むくみ、鈍痛、内出血、瘢痕形成、感染 |
| 担当医師コメント | 写真のように深いクレーターの場合はポテンツァやダーマペンだけで平坦にするのは難しい。サブシジョンを使ってニキビ跡で硬くなった組織を皮膚の下から切り、上に押し上げると効果的です。今回の患者様のようにヒアルロン酸を同時に使うことで一回あたりの効果をさらに上げることが可能です。 サブシジョンで深いニキビ跡を改善させてからのほうが、キュアジェット、トライフィルプロ、ポテンツァやダーマペンなど肌表面の治療効果も上がります。 |
症例4.コメカミと額にできた深いニキビ跡の凹みの症例


| 治療内容 | 左コメカミと額に深いニキビ跡の凹みについてお悩みだった患者様です。すでに当院で2回ダーマペン4の施術をおこなっていたため、写真(左)では表面の凹凸が目立ちにくくなっています。(※自己判断でセルフダーマペンの施術もされています。) 深い凹みがまだ残っていたため、サブシジョンを単独で2回施術しました。約1年半後には、写真(右)のように深い凹みが目立ちにくくなりました。 |
|---|---|
| 治療期間・回数 | 約1年6月・2回 |
| 費用 | ・サブシジョン(2x2cmごとに)22,000円(税込)/回 上記を2箇所で2回、総額88,000円(税込) (※サブシジョン治療は、公的医療保険が適用されない自由診療(自費)です。) |
| リスク・副作用 | むくみ、鈍痛、内出血、瘢痕形成、感染 |
| 担当医師コメント | この患者様の場合はかなり深めのクレーターでしたが、ヒアルロン酸を使わないサブシジョンで回数も少なくここまでいい結果を出すことができました。こめかみや頬、ひたいの深いニキビ跡にはサブシジョンはいい適応です。 |
症例5.頬にある深いニキビ跡の凹みの症例


| 治療内容 | 当院でカニューレを使ったサブシジョンで2回治療した頬のニキビ跡の写真です。1回目はヒアルロン酸はなし、2回目は効果を上げるためにヒアルロン酸注入を組み合わせています。 |
|---|---|
| 治療期間・回数 | 約6か月・2回 |
| 費用 | ・サブシジョン(2x2cmごとに)22,000円(税込)/回 上記を2箇所で1回 ・サブシジョン(2x2cmごとに)22,000円(税込)/回 ・サブシジョンにヒアルロン酸を追加 (2x2cmごとに)22,000円(税込)/回 上記を2箇所で1回 総額132,000円(税込) (※サブシジョン・ヒアルロン酸治療は、公的医療保険が適用されない自由診療(自費)です。) |
| リスク・副作用 | むくみ、鈍痛、内出血、瘢痕形成、感染 |
| 担当医師コメント | この患者様では2回目のみヒアルロン酸を併用しました。併用無しで1回目で凹みの改善が少なかった場合、2回目に追加することもあります。 |
症例6.コメカミと頬にあるニキビ跡の凹みの症例

| 治療内容 | 下記は当院でカニューレをつかったサブシジョンでこめかみを治療した写真です。こちらの患者様はダーマペンで表面のニキビ跡や肌質の改善も行い、ダーマペンだけではこめかみの深い凹みがとれなかったためにサブシジョンを追加しました。 |
|---|---|
| 治療期間・回数 | 約1年半・サブシジョン4回(うち2回はヒアルロン酸併用)、ダーマペン9回 |
| 費用 | ・サブシジョン(2x2cmごとに)22,000円(税込)/回 ・サブシジョンにヒアルロン酸を追加 (2x2cmごとに)22,000円(税込)/回 上記を2箇所で4回(2回はヒアルロン酸併用) ・成長因子BENEVを使用したダーマペン 38,500円(税込)/回 で9回 総額610,500円(税込) (※サブシジョン・ヒアルロン酸・ダーマペン治療は、公的医療保険が適用されない自由診療(自費)です。) |
| リスク・副作用 | むくみ、鈍痛、内出血、瘢痕形成、感染 |
| 担当医師コメント | 広範囲に凹凸がありましたが、サブシジョンとダーマペンの組み合わせで凹みがなだらかになっています。サブシジョンで皮膚の下から、ダーマペンで皮膚の上から、と治療を組み合わせるとより効果的です。 |
症例7.頬とほうれい線にできたニキビ跡の凹みの症例

| 治療内容 | カニューレを使ったサブシジョンを深いひきつれのような凹み(ローリングスカー)に、ヴァンパイアフェイシャルというPRPを使ったダーマペンを表面の浅い凹凸に、同日に組み合わせで治療しました。 ※PRPは現在取り扱っておりません。 |
|---|---|
| 治療期間・回数 | 約6か月・3回 |
| 費用 | ・サブシジョン(2x2cmごとに)22,000円(税込)/回 ・サブシジョンにヒアルロン酸を追加 (2x2cmごとに)22,000円(税込)/回 上記を3箇所で3回 ・ヴァンパイアフェイシャル 99,000円(税込)/回 で3回 総額693,000円(税込) (※サブシジョン・ヒアルロン酸・ヴァンパイアフェイシャル治療は、公的医療保険が適用されない自由診療(自費)です。) ※現在、ヴァンパイアフェイシャルの施術は取り扱っておりません。 |
| リスク・副作用 | むくみ、鈍痛、内出血、瘢痕形成、感染 |
| 担当医師コメント | 特にほうれい線付近のひきつれのような強い凹みがなくなり、全体的に凹凸の少ない肌になりました。 |
症例8.左頬にできたニキビ跡の凹みの症例

| 治療内容 | 左頬のニキビ跡の深い凹みを当院で2回サブシジョンで治療して半年後の経過です。凹みが強かったので、2回ともヒアルロン酸を併用しています。 |
|---|---|
| 治療期間・回数 | 約8か月・2回 |
| 費用 | ・サブシジョン(2x2cmごとに)22,000円(税込)/回 ・サブシジョンにヒアルロン酸を追加 (2x2cmごとに)22,000円(税込)/回 上記を2回、総額88,000円(税込) (※サブシジョン・ヒアルロン酸治療は、公的医療保険が適用されない自由診療(自費)です。) |
| リスク・副作用 | むくみ、鈍痛、内出血、瘢痕形成、感染 |
| 担当医師コメント | 表面のテクスチャーや色調の違いは残るもののほぼ平坦になっています。 |
症例9.眉間にある水ぼうそうの跡の症例

| 治療内容 | 10年前の眉間にできた水ぼうそうの跡が他院でフラクショナルレーザーやダーマペンで治療してもへこんで治らないとお悩みだった患者様です。ヒアルロン酸を併用したサブシジョンを1回施術して、2ヶ月後に写真下のようにへこみが目立たなくなりました。 |
|---|---|
| 治療期間・回数 | 約2ヶ月・1回 |
| 費用 | ・サブシジョン(2x2cmごとに)22,000円(税込)/回 ・ヒアルロン酸併用 (2x2cm以内)22,000円(税込)/回 総額44,000円(税込) (※サブシジョン・ヒアルロン酸治療は、公的医療保険が適用されない自由診療(自費)です。) |
| リスク・副作用 | むくみ、鈍痛、内出血、瘢痕形成、感染 |
| 担当医師コメント | なだらかなへこみであれば、小型の水ぼうそうのあとでもサブシジョンの適応になります。今回はカニューレという長い針を使ったサブシジョンを行い、ヒアルロン酸はごく浅い層に鋭い針を使って注入しています。眉間でも皮膚のごく浅い層であればヒアルロン酸の併用が可能です。 |
症例10.頬のローリング型とボックスカー型のクレーターが混在した症例
サブシジョンは深くなだらかなニキビ跡のクレーター、いわゆる「ローリング型のへこみ」に有効だとされる治療ですが、辺縁がくっきりした「ボックスカー型のへこみ」にも効果が期待できます。

| 治療内容 | ローリング型とボックスカー型が混ざったクレーターでお悩みの患者様です。1回のヒアルロン酸を併用したサブシジョンの施術から7ヶ月後の写真です。過去に他院でフラクショナルレーザー10回とダーマペン5回で治療された後でご来院いただきましたが、それでも写真右側のように全体的にへこみが浅くなりました。 |
|---|---|
| 治療期間・回数 | 7ヶ月・1回 |
| 費用 | ・サブシジョン(2x2cm以内)22,000円(税込)/回 ・ヒアルロン酸併用 (2x2cm以内)22,000円(税込)/回 総額44,000円(税込) (※サブシジョン・ヒアルロン酸治療は、公的医療保険が適用されない自由診療(自費)です。) |
| リスク・副作用 | むくみ、鈍痛、内出血、瘢痕形成、感染 |
| 担当医師コメント | 長く鈍い針、カニューレを用いたサブシジョンの結果です。7ヶ月経ち、すでにヒアルロン酸の大部分は吸収されていますが、それでも大きな効果が確認できます。ヒアルロン酸を併用することで、サブシジョンでニキビ跡の下に作った空間が再度癒着してしまうことを防ぎます。ヒアルロン酸自体は半年ほどで吸収されてしまいますが、その間に自分の組織が作られるため、効果が持続が期待できます。 広い範囲がなだらかにへこんだローリング型のニキビ跡に最も効果が高いのがサブシジョンですが、なかなか治らないボックスカー型のカクカクしたニキビ跡にも試す価値があります。キュアジェットやTCAクロスとサブシジョンを併用するとより効果が期待できます。 |
サブシジョンとほかのニキビ跡治療との違い
当院では、ニキビ跡の凹みに対してサブシジョン以外の治療も行っています。以下、それぞれの治療に向いているニキビ跡と特徴をわかりやすくまとめました。
| 治療法 | 向いているニキビ跡 | 特徴 |
|---|---|---|
| サブシジョン | 深いローリング型/ボックスカー型 | 癒着を切断 |
| キュアジェット | アイスピック型/小型ボックスカー型 | 非針・高圧ジェット |
| トライフィルプロ | 浅いローリング型/浅めのボックスカー型 | ガス+薬剤注入 |
| ダーマペン | 広範囲の浅い凹み/肌質改善 | 創傷治癒を促進 |
| TCAクロス | アイスピック型/小型で深いボックスカー型 | ピンポイント治療 |
| ポテンツァ | 浅い凹み/毛穴・肌質改善 | 極細針+高周波(RF) |
キュアジェットとの違い
キュアジェットは、針を使わず高圧のジェット噴流で皮膚の浅い層に薬剤を注入する施術です。サブシジョンが深い凹みにアプローチするのに対し、キュアジェットは狭い範囲の浅い凹みの調整に向いています。
トライフィルプロとの違い
トライフィルプロは炭酸ガスと薬剤を皮膚内に注入し、比較的浅い凹みを改善する治療です。サブシジョンよりも浅い層に作用するため、表面の凹凸を整えたい場合に適しています。
浅い層の癒着や細かな凹凸に対するアプローチを「マイクロサブシジョン」と表現することがあります。一般的なサブシジョンが深い癒着をしっかり切り離して凹みを持ち上げる治療であるのに対し、マイクロサブシジョンはより浅い層や細かな凹凸への対応をイメージして使われることがあります。
そのため、深いローリング型やボックスカー型には通常のサブシジョンが向いており、浅い凹凸や肌表面の質感まで整えたい場合には、トライフィルプロなどの治療を組み合わせて検討することがあります。
ダーマペンとの違い
ダーマペンは微細な針で肌に刺激を与え、肌全体の再生を促す治療です。広範囲の浅いニキビ跡や肌質改善に適していますが、深い凹みにはサブシジョンの併用が有効です。
TCAクロスとの違い
TCAクロスは高濃度の薬剤を凹みに塗布し、ピンポイントで深いニキビ跡を改善する治療です。とくに、アイスピック型のような小さく深い凹みに適しています。
ポテンツァとの違い
ポテンツァは、極細針で肌に微細な穴をあけながら高周波(RF)を照射し、コラーゲン生成や創傷治癒反応を促す治療です。ニキビ跡だけでなく、毛穴の開きや肌質の乱れにも幅広く対応できます。
浅くなった全体的な凹凸や毛穴・肌質の改善に向いており、深い凹みにはサブシジョンを先に行ったほうが効果的なケースがあります。
併用したほうがよいケース
ニキビ跡のタイプは一人ひとり異なるため、複数のタイプが混在していることも少なくありません。たとえば、深い凹みと浅い凹みが混在している場合は、1つの治療だけでは十分な改善が難しいことがあります。
サブシジョンとほかの治療を組み合わせることで、より多面的な改善が期待できます。
ニキビ跡改善に必要な施術回数
サブシジョンは、1カ月以上の間隔をあけながら、3回前後の施術を受けるのが一般的です。
ただし、ニキビ跡の深さや肌の状態には個人差があるため、1回で十分な変化を実感できる方もいれば、5回ほど継続が必要なケースもあります。
「自分に何回くらい必要なのか知りたい」という方は、まずは医師までご相談ください。
当院では、ニキビ跡の深さや広がり、施術に対する肌の反応などを確認したうえで、一人ひとりに合わせた適した治療回数や期間を提案します。
サブシジョン治療の流れ
肌状態やニキビ跡の深さを確認し、使用する針(カニューレまたは鋭針)や併用施術の有無を含めて治療計画を提案します。
施術前にメイクや皮脂を落とし、患部を清潔な状態に整えます。
局所麻酔を注入してから施術を行うため、処置中の痛みはほとんどありません。最初の麻酔注入時のみ軽い痛みを感じます。
医療用の細い針を皮膚の下に挿入し、硬くなった組織を切断します。同時に局所麻酔を散布し、痛みを和らげます。 症状に応じてカニューレまたは鋭針を使い分け、必要に応じてヒアルロン酸などの薬剤を併用します。
針穴や施術部位以外は、当日から化粧・日焼け止めの塗布が可能です。施術直後に紫色や黄色の内出血が出ることがありますが、1〜2週間で徐々に落ち着いていきます。洗顔時は患部をこすらず、やさしく洗ってください。
料金
以下の施術は、公的医療保険が適用されない自由診療(自費)です。
| 治療内容 (2×2cmごと) | 料金(税込) |
|---|---|
| サブシジョン | 22,000円 |
| 薬剤併用(ヒアルロン酸・ジュベルックボリューム・リジュランS・コラーゲン製剤) | 22,000円追加 |
| 薬剤併用(Re20) | 88,000円/本 (1回あたり・範囲にかかわらず) |
| キュアジェット追加 | 22,000円追加 |
池袋駅前のだ皮膚科のサブシジョン治療の特徴

当院には、日本皮膚科学会認定の皮膚科専門医が在籍し、サブシジョンの施術経験が豊富な医師が診療を担当しています。肌状態やニキビ跡の種類・深さを丁寧に診察した上で、一人ひとりに適した治療計画をご提案します。
また、サブシジョン単独での治療に加え、キュアジェット、トライフィルプロ、ダーマペン、TCAクロスなど、複数の治療を組み合わせたアプローチも可能です。これらの施術は同日に行えるため、通院回数を抑えながら計画的に治療を進められます。
よくある質問
- サブシジョンの治療に痛みはありますか?
-
局所麻酔を行うため、処置中の痛みはほとんどありません。ただし、最初の麻酔注入時に軽い痛みを感じることがあります。
- サブシジョンの治療で失敗することはありますか?
-
サブシジョンで「失敗した」と感じるケースはありますが、実際にはダウンタイム中の腫れや内出血、効果実感までの時間差、肌質やニキビ跡のタイプとの相性が原因であることも少なくありません。
まれに凹凸感や左右差、再癒着などが起こる可能性もあるため、適応を見極めたうえで、経験のある医師に相談することが大切です。
- メイク・洗顔・入浴・運動はいつからできますか?
-
洗顔や保湿は、施術当日から可能です。メイクも当日から可能ですが、施術部分は避けてください。施術当日の激しい運動や飲酒は控え、洗顔時は患部をこすらないよう注意しましょう。
- サブシジョンとリジュランは併用できますか?
-
併用は可能です。通常は、傷跡用のリジュランSを選択します。凹みの改善に加えて、肌質の向上も期待できます。
サブシジョン(深いニキビ跡・クレーター治療)なら池袋駅前のだ皮膚科へ

サブシジョンは、ニキビ跡によってできた凹み(クレーター)を皮膚の内側から持ち上げて改善する治療法です。
深い凹みや、これまでの治療で十分な改善が得られなかったニキビ跡にも適応となる場合があります。患部の状態によっては他の施術と併用することで、より効果を実感しやすくなることもあります。
当院では、診察当日の施術にも対応可能です。ニキビ跡やクレーターにお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
【参考文献】
[1] Ahramiyanpour, N., Rastaghi, F., Parvar, S. Y., et al. (2022). Subcision in acne scarring: A review of clinical trials. Journal of Cosmetic Dermatology, 22, 744–751.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36315903/
[2] Shi, V. J., Ma, M. S., Koza, E., et al. (2024). Subcision with and without suction for acne scars: a split-faced, rater-blinded randomized control trial. Archives of Dermatological Research, 316(7), 344.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38847979/
未承認医薬品等の表示
サブシジョンについて
未承認医薬品等
サブシジョンのカニューレは医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療器機です。
入手経路等
韓国のACE MEDICAL社から個人輸入しています。
国内の承認機器の有無
同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
諸外国における安全性等に係る情報
重大なリスク・副作用などが明らかになっていない可能性があります。
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院長紹介

野田 真史

学歴・資格
東京大学医学部医学科卒業
皮膚科専門医(日本皮膚科学会認定)
医学博士(東京大学大学院医学系研究科)
ニューヨーク州医師免許
ECFMG certificate(アメリカ医師国家試験合格証)
Master in translational science(米国ロックフェラー大学)
略歴
米国Northwestern大学、Thomas Jefferson大学で診療研修
米国ロックフェラー大学
Instructor in Clinical Investigation
兼 Associate Attending Physician
ニューヨーク州医師免許を取得し、診療にあたる
湿疹、アトピー性皮膚炎、乾癬、円形脱毛症の研究に従事し、Master in translational science(MSc)取得





