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赤あざ(単純性血管腫)とは?
赤あざの症状
単純性血管腫は生まれつきの境界がはっきりした平坦な赤あざです。自然に消えることはなく、Vビームと呼ばれるレーザーでの治療が有効です。体の成長とともに面積が増えることはありますが、急激に大きくなることはありません。大人になると色が紫っぽくなることや、軽い盛り上がりが出ることがあります。ポートワイン母斑(英語でport-wine stain)と呼ばれることもあります。
皮膚が薄い赤ちゃんや子どもの時のほうがレーザー治療の効果が高くなりますので、治療を希望される場合はなるべく早い治療が望ましいです。
赤あざの治療方法
赤あざ(単純性血管腫)にはVビームという血管を壊すレーザーによる治療が有効です。Vビームはダイレーザーと呼ばれる血管や赤みをターゲットとしたレーザーで、血液に含まれるヘモグロビンに反応することで、血管を縮めたり壊したりする効果があります。
赤あざの治療時期の影響
赤あざ(単純性血管腫)は年齢を問わず治療が可能です。ただ、皮膚が薄い赤ちゃんや子どものうちの方がレーザーの効果が出やすいので、治療する場合は早めからを推奨しています。年齢が進み、紫がかってきたり盛り上がってくるとレーザー治療に反応しにくくなってきます。
赤あざのレーザー治療について
当院では0歳から70代まで多くの患者様の赤あざ(単純性血管腫)を治療してきましたので、下の写真で一部の経過をお見せします。過去のデータからも経験からも、赤ちゃんや子どものうちから治療したほうがVビームでの治療効果が上がりやすいですが、大人になってからでも下の写真のように十分薄くすることができます。
赤あざのレーザー治療症例
症状 | すでに赤みがかなり薄くなっていて、さらなる改善を目指すためにVビーム2による治療を続けている患者様 |
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治療回数 | 3ヶ月に1回、合計3回 |
費用(目安) | 保険適用3割負担で1回6,500円程度 |
回数を重ねれば大人になってからの治療でも十分な効果を出すことができます。
赤あざのVビーム治療は一番範囲が広くて32,000円程度です。中学生以下の場合は都内ですと公費で無償になります。
当院では予約なし受診当日のレーザー治療が可能です。

症状 | 生まれつきの顔半分の広範囲の赤あざでお悩みだった当院の患者様 |
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治療回数 | 7回のVビーム2治療 |
費用(目安) | 保険適用で自己負担なし |
生後2ヶ月で治療を開始したため、むらなく赤みを消すことができました。小さいうちの方が赤あざのレーザーによる治療効果が高くなります。
症状 | 生まれつきの右鼻下の赤あざでお悩みだった当院の30代女性の患者様 |
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治療回数 | 2回のVビーム2照射 |
費用(目安) | 保険適用3割負担で1回6,500円程度 |
2回のVビーム2照射でここまで赤みが薄くなりました。すでにほとんど目立ちません。
症状 | 生まれつきの首の赤あざでずっとお悩みだった当院の患者様 |
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治療回数 | 1年かけて5回のVビーム2治療 |
費用(目安) | 保険適用3割負担で1回10,000円程度 |
生え際はレーザーが効きにくいのでまだ赤みがありますが、ほかは遠目にはわからないレベルです。
症状 | 生まれつきの腕の赤あざで治療を行った患者様 |
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治療回数 | 5回のVビーム2治療 |
費用(目安) | 保険適用3割負担で1回8,000円程度 |
5回のレーザー治療で単純性血管腫はここまで目立たなくなりました。左上の赤いほくろのように見える老人性血管腫も別にVビーム2で治療してこちらは一回で完全に消えました。
症状 | 生まれつきの頬の赤あざで治療を行った患者様 |
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治療回数 | 2回のVビーム2治療 |
費用(目安) | 保険適用3割負担で1回15,000円程度 |
Vビームでは、たった2回の治療でもここまでよくなります。
症状 | 腕の赤あざで治療中の患者様 |
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治療回数 | 6回のVビーム2治療 |
費用(目安) | 保険適用3割負担で1回32,000円程度(写真で見えない腕にも広範囲) |
赤あざ(単純性血管腫)は年齢を経るごとに治りにくくなりますが、治療の難しい手や腕の赤あざもここまでVビーム治療で良くなりました。手のひらの赤みはほぼ完全に消えました。
赤あざのレーザー治療の回数と間隔
一般的には4回前後治療すれば十分な効果が出ることが多いです。お子様の場合は治療回数が少なくてすむので、1回で治療終了となったこともありました。部位や元々の範囲によってレーザー治療の回数には個人差があります。
また、3ヶ月に1回は保険適用になりますので、その間隔で治療することが多いです。3ヶ月以上あくと効果が薄れるというわけではなく治療回数が大事になります。スケジュールに合わせた治療が可能です。
赤あざのレーザー治療効果
どのような赤あざでレーザー治療の効果が出やすいですか?
年齢が若く、盛り上がりが少なく、範囲が狭いほど、Vビームでのレーザー治療効果は高くなります。逆に言うと、盛り上がりがある、広範囲、といった条件の赤あざ(単純性血管腫)では治療回数が多くなることが多いです。
範囲の広い症状の場合もレーザー治療での改善は望めます。範囲が狭い場合に比べ治療に時間がかかることが多いですが、根気よく治療すれば広範囲でもほとんど赤みが目立たなくなるまで改善した経験があります。広範囲の場合はそれに応じて治療価格も上がりますが、保険適用で3割負担の場合、32,000円程度が上限になります。
赤あざのレーザー治療のダウンタイム
赤あざ(単純性血管腫)治療の場合はVビームを強く打たなければ治療効果が上がらないので、紫の内出血がでる強さで通常治療を行います。1−2週間は紫斑がでますが、その後には通常紫斑は消えます。
赤あざのレーザー治療の費用
1回あたりの治療費は保険適用で3割負担の場合、6,500円から32,000円程度で治療範囲により費用が異なります。都内の場合、中学生までは公費負担により無償でレーザー治療を受けられます。
範囲と費用の関係は下記の料金表をご参照ください。
料金表(保険適用 3割負担の場合)
照射面積c㎡ | |
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10c㎡ | 6,510円 |
20c㎡ | 8,010円 |
30c㎡ | 9,510円 |
40c㎡ | 11,010円 |
50c㎡ | 12,510円 |
60c㎡ | 14,010円 |
70c㎡ | 15,510円 |
80c㎡ | 17,010円 |
90c㎡ | 18,510円 |
100c㎡ | 20,010円 |
110c㎡ | 21,510円 |
120c㎡ | 23,010円 |
130c㎡ | 24,510円 |
140c㎡ | 26,010円 |
150c㎡ | 27,510円 |
160c㎡ | 29,010円 |
170c㎡ | 30,510円 |
180c㎡(上限) | 32,010円 |
赤あざ治療のご相談は池袋駅前のだ皮膚科へ
当院では赤あざ(単純性血管腫)のVビームでの治療経験が多くあり、先の写真でご覧いただいたとおり大きく改善がみられています。他院で治療して改善に乏しかった患者様でも設定を変えてVビーム治療することでさらに赤みを薄くできた経験もあります。赤あざでお悩みの方はご相談ください。受診当日、予約無しでのレーザー治療が可能です。