「ニキビは治ったのに、赤みがなかなか消えない」「この赤みはどうやったら消えるの?」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。
こうしたニキビ跡の赤みは「炎症後紅斑」と呼ばれ、適切にケアしないと長く残ってしまうことがあります。
この記事では赤みのあるニキビ跡(炎症後紅斑)の特徴やお家でできるスキンケア、皮膚科での治療法について解説します。
炎症後紅斑とは

ニキビの赤みがなかなか消えず残ってしまう状態は、「炎症後紅斑」と呼ばれます。
これは、ニキビによる炎症のあとに毛細血管が拡張・新生された状態が続くことで、肌が赤く見えているものです。
炎症後紅斑の原因
ニキビができると、毛穴の中で炎症が起こり、皮膚の組織にダメージが加わります。炎症が重い場合には真皮層にまで炎症がおよび、周囲の皮膚や血管にも影響を与えることがあります。
皮膚がこの損傷を修復しようとする過程で、毛細血管が拡張したり新たに作られたりします。この拡張・新生した毛細血管は炎症が治まった後も、すぐには消えません。肌のターンオーバーを繰り返す中で、数カ月かけて徐々に赤みが引いていくのが一般的です。
炎症の深さや肌の回復力によって個人差がありますが、浅い炎症であれば1~2カ月ほどで目立たなくなります。重度の場合、半年以上赤みが残るケースもあります。
色素沈着との違い
ニキビ跡には「赤み(炎症後紅斑)」と「茶色い跡(色素沈着)」があり、それぞれ原因や対処法が異なります。
色素沈着は、炎症・摩擦・紫外線などの刺激により、メラニンが過剰に生成・蓄積されたことで起こるシミのような跡です。色は茶色〜褐色で、ニキビがくり返しできた場合や長引いた場合にも見られます。
一方、炎症後紅斑は毛細血管の拡張や新生による赤みであり、真皮浅層で起こるため、表皮に起きる色素沈着とは原因が生じる場所も異なります。
皮膚のどの層に原因があるかによって、効果的な治療法も変わってきます。
セルフケアでできること

自宅でできるセルフケア
炎症後紅斑は軽度であれば、ターンオーバーやバリア機能の働きによって自然に薄くなることがあります。炎症後の赤みが残る肌はバリア機能が低下している状態です。そのため、肌の回復を助ける保湿ケアがとても重要になります。
洗顔は低刺激の洗顔料を使ってやさしく行い、ヒアルロン酸・セラミド・ナイアシンアミドなど、保水力を高める成分が含まれた化粧水や乳液、クリームでしっかり保湿しましょう。
ニキビをくり返している場合は、ニキビケアと並行して行うことも大切です。当院の野田院長が開発した「ベーシックケアAZシリーズ」は、アゼライン酸・ナイアシンアミド・セラミドなど、ニキビ肌に適した成分を配合しています。
詳しくはこちらをご覧ください。
赤みのある肌は紫外線の影響を受けやすくなっています。毎朝の日焼け止めの使用を習慣にしましょう。SPF30以上・低刺激性の製品がとくにおすすめです。
また睡眠不足やストレスは皮脂分泌や炎症を助長し、肌の回復力を低下させる原因になります。脂っこい食事や暴飲暴食、偏った食生活も悪化要因となるため、生活習慣の見直しも意識してみてください。
悪化させるNG行為
ニキビやその炎症後の肌は非常に敏感です。以下のような行為は悪化につながるため避けましょう。
- ニキビを潰すこと:細菌が広がり、真皮まで傷が及ぶ可能性があります。
- 肌をこする・洗いすぎること:刺激によって赤みが悪化します。
- 過度なピーリングやスクラブ洗顔:ターンオーバーを促そうとして、かえって肌への刺激が強くなります。
赤みを放置すると紫外線の影響で色素沈着を起こしたり、凹みとして残ってしまうリスクもあります。日々の保湿と紫外線対策はしっかりと続けましょう。
皮膚科に相談するタイミング
保湿やスキンケアをしっかり続けていても、重度のニキビ跡では赤みがなかなか引かないこともあります。時間の経過とともに、赤みが茶色く変化し、平坦だった跡が盛り上がったり凹んだりすることもあります。
肌の炎症を悪化させないためには、ニキビを長引かせず・繰り返させないことが何より大切です。赤ニキビ・黄ニキビなど、炎症が強い状態が続いている場合は、できるだけ早く皮膚科を受診しましょう。
半年以上経っても赤みが引かない場合や、赤みが濃くなってきた・凹みが出てきた場合は、自然に改善する可能性が低くなります。クレーター状の凹みになってしまうと、自宅でのケアや塗り薬だけでの改善は難しいです。
数カ月たっても赤みが残っている方、できるだけ早く改善したいと考えている方は、悪化する前に早めに皮膚科へご相談ください。
皮膚科でのニキビ跡の赤みの治療方法

赤ニキビ・黄ニキビが残っていてニキビを繰り返している場合は、まずニキビ自体の治療を優先しましょう。
炎症が落ち着き、赤みが軽度かつ発症から間もない場合には、外用薬や内服薬によって改善が期待できることもあります。
一方で赤みが数カ月以上続いている場合や、赤みが強く広範囲にわたる場合には、血管に反応するレーザー治療の適応となります。ニキビ跡の赤みは、早期に治療を開始した方が改善しやすく、予後も良好です。治療によって新たなニキビの予防効果も期待できます。
当院では、ニキビ跡の赤みに対して「Vビーム」や「ダーマV」といった色素レーザーを使用しています。
※VビームおよびダーマVは、公的医療保険が適用されない自由診療(自費診療)です。
ニキビ跡の赤みに効くレーザー治療

Vビーム
Vビームは、厚生労働省に認可された色素レーザー機器で、主に血管病変の治療に使用されています。595nmの波長のレーザーが血液中のヘモグロビンに反応し、拡張・増殖した血管を選択的に破壊します。これにより血管の拡張が原因で生じている肌の赤みに対して、効果が期待できます。当院ではVビーム2という機種を使用しています。
治療の目安
2〜4週間おきに5〜10回程度の照射を継続することで、効果を実感しやすくなります。
詳しくはこちらをご覧ください。
▶Vビームで赤ら顔、毛細血管拡張症や赤あざを治す
禁忌
- 妊娠中の方(禁忌ではないが推奨していない)
- 金の糸治療を受けた方
副作用
- 赤み、むくみ、内出血、水疱、色素沈着、色素脱失など
注意事項等
- 照射後はじんじんとする痛みを感じ、赤み・むくみがみられ、1~3日ほどで落ち着きます。照射する強さによっては腫れ、紫斑が出現し、1~2週間で自然に消えていきます。
- ごくまれに色素沈着、色素脱失、傷跡、水疱ができることがあります。
- 施術当日から洗顔、メイク、シャワー、入浴は可能です。保湿と紫外線対策をしっかり行いましょう。赤みやヒリつきが強い時は患部を刺激しないよう、メイクは避けてください。
- 顔のマッサージ、サウナや過度な飲酒・運動など血行が良くなる行為は1週間ほどお控えください。
ダーマV(Derma V)
ダーマVは532nmと1064nmの2波長を使い分けられる医療用レーザー機器です。症状の深さや種類に応じて波長を切り替えることで、さまざまな血管性病変の治療に使用されています。なお当院は国内でいち早くダーマVを導入した医療機関です。
532nmの波長
血液中のヘモグロビンに反応し、表皮近くの毛細血管をターゲットにします。
赤ら顔、酒さ、ニキビ跡や傷跡の赤み、毛細血管拡張などに適応。
1064nmの波長
皮膚の深層まで届きやすく、太く青みのある血管もターゲットにします。
より深部の血管性病変や青色の静脈系の病変に適応。
治療の目安
2〜4週間おきに5回程度の照射をおすすめします。
詳しくはこちらをご覧ください。
▶ダーマV(Derma V)
禁忌
- 妊娠中の方(禁忌ではないが推奨していない)
- 金の糸治療を受けた方
副作用
- 赤み、むくみ、内出血、水疱、色素沈着、色素脱失など
※Vビームよりも色素沈着のリスクがやや高いとされています。
注意事項等
- 照射後は軽い痛みや赤み、むくみが数日間続くことがあります。
- 照射する強さによっては腫れ、紫斑が出現し、1~2週間で自然に消えていきます。
- ※Vビームと比較すると、赤みや腫れなどのダウンタイムは少ない傾向にあります。
- ごくまれに色素沈着、色素脱失、傷跡、水疱ができることがあります。
- 施術当日から洗顔、メイク、シャワー、入浴は可能です。保湿と紫外線対策をしっかり行いましょう。赤みやヒリつきが強い時は患部を刺激しないよう、メイクは避けてください。
- 顔のマッサージ、サウナや過度な飲酒・運動など血行が良くなる行為は1週間ほどお控えください。
ダーマVとVビームとの違いを比較
Vビームは表面近くの毛細血管に強く反応しやすいレーザーです。
酒さによる赤ら顔や、小鼻・頬の細い血管、炎症後紅斑として残るニキビ跡の赤みに対してよく使用されます。
ダーマVは2種類の波長(532nm・1064nm)を切り替えられ、Vビームと同様に表層の赤みや血管拡張に対応できるだけでなく、やや深い血管や静脈系の青みを帯びた血管にも作用します。痛みや腫れなどのダウンタイムはダーマVのほうが軽度とされていますが、肝斑や色素沈着が悪化するリスクはVビームより高いといわれています。
| 項目 | Vビーム | ダーマV |
| 波長・特徴 | 595nmの波長。表面の血管性の赤みに反応しやすい | 532nmと1064nmの2波長。浅い赤みとやや深い血管の両方に対応可能。 |
| 対象 | 赤ら顔、毛細血管拡張症、ニキビ跡の赤み | 赤ら顔、毛細血管拡張症、ニキビ跡の赤み、静脈系の青い血管病変、ウィルス性イボ |
| 痛み・ダウンタイム | 輪ゴムではじかれたような痛み。紫斑やむくみが出る場合もある。 | 軽度の痛み。ダウンタイムが比較的短くむくみにくい。 |
| 回数・頻度の目安 | 2〜4週間ごとに5~10回程度 | 2〜4週間ごとに5回程度 |
照射後は日焼け対策を
Vビーム・ダーマV、いずれの治療でも、照射後の肌は一時的に敏感な状態になります。摩擦を避けたやさしい洗顔と十分な保湿に加え、日焼け止めや帽子、日傘などで紫外線から肌を守ることが共通のケアのポイントです。
特にダーマVに搭載された532nmの波長は、メラニンのある層にも作用しやすいため、日焼けによる色素沈着のリスクが高まる可能性があります。治療期間中は、SPF30以上の日焼け止めを毎日使用し、強い日差しを浴びるレジャーや外出は、できるだけ避けておくと安心です。
池袋駅前のだ皮膚科のニキビ跡治療の特徴

池袋駅前のだ皮膚科では、皮膚科専門医がニキビ跡の種類・重症度・お悩みに合わせて、単独または組み合わせた施術をご提案します。
とくにニキビ跡治療に対応した医療機器や薬剤の種類が豊富なため、複数の選択肢から一人ひとりに合わせたカスタマイズ治療が可能です。
赤みが残るニキビ跡には、表層から深部の血管までアプローチできる「Vビーム」と「ダーマV」の2種類のレーザーを導入しています。症例写真も多数公開しておりますので、ビフォーアフターや治療回数の目安を具体的にご確認いただけます。
よくある質問

Q.1回で赤みは消えますか?何回くらい通う必要がありますか?
A.基本的に1回だけで症状を改善させるのは難しく、複数回のレーザー施術が必要です。
Q.自宅ケアで赤みを消せますか?どこまでがセルフケアの範囲ですか?
A.ニキビ跡の赤みの炎症が浅い場合は、数カ月かけて自然と薄くなることもあります。
しかし赤みが3〜6カ月以上続く場合や、凹凸(クレーター)・しこりなどの瘢痕がみられる場合、自然に消えることはほとんどありません。
そのようなケースでは、皮膚科での治療を早めに検討することをおすすめします。
Q.赤み治療(Vビームなど)の後、日常生活で気をつけることは?
A.照射後は肌が一時的に敏感になるため、以下の点にご注意ください。
- 身体が温まる行動(熱いお風呂・サウナ・激しい運動・過度な飲酒)は、赤みが引くまで避けてください。
- 優しく洗顔するなど強い摩擦を避け、赤みやヒリつきが強い部分はスキンケアやメイクなどでこすらないでください。
- 日焼け止め(SPF30以上推奨)と帽子・日傘などで紫外線を避けましょう。
顔の赤み・ニキビ跡が気になる方は池袋駅前のだ皮膚科へ

ニキビ跡の赤みは自然に薄くなる場合もありますが、そのままにしておくと凹凸や色素沈着といった別の肌トラブルへ進行する可能性もあります。
池袋駅前のだ皮膚科では、皮膚科専門医が肌の状態を丁寧に診察し、外用薬・Vビーム・ダーマVなど、豊富な治療法の中から一人ひとりに合った適切な治療をご提案します。
当院は池袋駅東口から徒歩1分・35番出口すぐの立地、診療は平日19時30分まで/土日も17時30分まで受付しており、お仕事帰りや週末の通院にも対応しやすい体制を整えています。レーザー治療のご予約・当日施術にもできる限り対応しています。
気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。


