顔のほくろ除去の施術方法とは?ダウンタイムや治療回数も紹介

顔にできたほくろが気になって取りたいと感じたことはありませんか。
いくら取りたいと思っても、傷跡やダウンタイムなどが気になってしまい、なかなか決められないという方もいるのではないでしょうか。

顔にできたほくろを除去するためには、ほくろの種類にあわせたさまざまな方法があります。
ここでは顔のほくろが気になる方のために、当院で受けられるほくろ除去の方法と、顔のほくろを除去したときの傷跡やダウンタイム、当院の症例などについて詳しく紹介します。

  1. ほくろ除去の方法
    1. 高周波メス(サージトロン)
    2. くりぬき法
    3. メスによる切除
  2. 「ほくろ除去施術の注意点」
  3. 顔のほくろを除去した場合の傷跡・ダウンタイムは?
    1. <当院で受けられるほくろ除去の方法>
      1. 高周波メス(サージトロン)
      2. くりぬき法
      3. メスによる切除
  4. ほくろ除去の治療回数と来院頻度
  5. ほくろ除去後の処置方法
    1. <貼り薬(創傷被覆材)とは>
    2. <貼り薬(創傷被覆材)の使い方>
      1. 1.傷口を洗う
      2. 2.水分を拭き取る
      3. 3. ハイドロコロイド素材(創傷被覆材)を貼付する
      4. 4.定期的に交換する
        1. 出血が少なく、体液が漏れていないとき
        2. 体液が漏れてしまったとき
        3. 出血や黄色い滲出液が多いとき
    3. <貼り薬(創傷被覆材)の注意事項>
  6. 顔のほくろ施術の症例
    1. 「高周波メス(サージトロン)で目周りのほくろを除去した症例」
      1. 【治療内容】
      2. 【治療期間・回数】
      3. 【費用】
      4. 【リスク・副作用】
      5. 【担当医師コメント】
    2. 「鋭利にシェイブして鼻のほくろを切除した症例」
      1. 【治療内容】
      2. 【治療期間・回数】
      3. 【費用】
      4. 【リスク・副作用】
      5. 【担当医師コメント】
    3. 「メスで眉毛の下にあるほくろを除去して縫合した症例」
      1. 【治療内容】
      2. 【治療期間・回数】
      3. 【費用】
      4. 【リスク・副作用】
      5. 【担当医師コメント】
  7. ほくろ除去の料金
    1. <保険診療>
    2. <自由診療>
      1. 「ほくろ除去」
  8. 顔のほくろ除去に興味がある方は、池袋駅前のだ皮膚科へ
  9. ほくろ除去についてのQ&A
    1. Q.入浴はいつからできますか?
    2. Q.施術後に飲酒はしていいですか?運動はいつからできますか?
    3. Q.ほくろ除去施術で痛みはありますか?
    4. Q.再発のリスクはありますか?
    5. Q.病理検査はしていますか?
  10. ほくろ除去の副作用・リスク
    1. 禁忌
      1. 「高周波メス(サージトロン)」
      2. 「くりぬき法の症例」
      3. 「メスによる切除の症例」
    2. 副作用
      1. 「高周波メス(サージトロン)」
      2. 「くりぬき法の症例」
      3. 「メスによる切除の症例」
    3. 注意事項等
      1. 「高周波メス(サージトロン)」
      2. 「くりぬき法の症例」
      3. 「メスによる切除の症例」

ほくろ除去の方法

顔にできたほくろを除去するための方法はさまざまな種類があります。
ここでは当院で対応している「高周波メス(サージトロン)」、「くりぬき法」、「メスによる切除」についてそれぞれ紹介します。

高周波メス(サージトロン)

メスから高周波を照射できる医療機器により、ほくろの組織を蒸発させて除去するという施術です。
浅くできた小型のほくろに向いています。
ほくろを除去すると同時に止血ができるため、出血が少なく、縫合も不要です。

くりぬき法

トレパンと呼ばれる文房具のパンチに似た仕組みの医療機器を使って、ほくろを除去する施術です。
1~6mmのほくろに対応しやすい施術です。
3mm以上の場合は傷を治りやすくするために縫合します。
2mm以下の小さなほくろは、縫合せずに自然に傷口がふさがるのを待ちます。
また高周波メスだけでは除去しきれないような、皮膚の奥にまでほくろの細胞が入っているときに使用することもあります。

メスによる切除

一般的な医療用のメスを使って切除する方法です。
大きく盛り上がったほくろはくりぬき法で対応しにくく、皮膚の奥にまでほくろの細胞が入っているときには高周波メスで対応が難しい場合もあります。
そのようなときには、メスによる切除が向いています。
メスでほくろを除去してからは、縫合する場合としない場合があります。 

「ほくろ除去施術の注意点」

  • ほくろ除去施術の所要時間はいずれの方法も約5分~15分です。
  • 当院では時間予約なしの初診でも、受診当日のほくろ除去が受けられます。
  • ほくろ除去までの待ち時間は、当日の混雑状況によって異なります。
  • いずれの方法でも施術前に局所麻酔薬を使用しています。麻酔薬にアレルギーがある方は事前にご相談ください。

顔のほくろを除去した場合の傷跡・ダウンタイムは?

ほくろ除去は、施術方法によって傷跡の治り方やダウンタイムが異なります。
ここではそれぞれの施術方法にあわせた術後の経過について紹介します。

(※以下は目安です。傷口の治り方やダウンタイムの症状には個人差があります。)

<当院で受けられるほくろ除去の方法>

施術方法傷跡ダウンタイム
高周波メス(サージトロン)術後はほくろとほぼ同じサイズの傷ができ、1~2週間でふさがる。2~3日程度の赤みと腫れ
メスによる切除縫合しない場合、縫合する場合いずれも肌の赤みは早い方で1か月、遅い方でも半年で少しずつおさまる。1~2週間程度の腫れや赤み、縫合した場合は1週間で抜糸が必要
くりぬき法1~2週間で傷はふさがり、赤みは早い方で2週間、遅い方でも半年程度で少しずつおさまる。1~2週間程度の赤みや腫れ

高周波メス(サージトロン)

術後はほくろとほぼ同じサイズの傷ができます。
この傷は大きさによりますが1~2週間でふさがり、その後は肌に赤みが残ります。
肌質やほくろのサイズによっても異なりますが、早い方で1か月、遅い方でも半年を目安に、肌の赤みは少しずつおさまります。

くりぬき法

高周波メスに比べると、周囲の皮膚へと伝わる熱のダメージが少なくなるため、術後の赤みが出にくい施術です。
ただし個人差があるためダウンタイム中に症状が出る方もいます。
患部の大きさによっても異なりますが、1~2週間で傷はふさがり、肌の赤みは早い方で2週間、遅い方でも半年かけて少しずつおさまります。

メスによる切除

メスを使ってほくろを削ぎ落とすように切除する方法です。
浅い部分にできたほくろの場合、縫合は不要です。
しかし深い部分にできたほくろを除去したときには、縫合が必要です。
どちらの場合も肌の赤みは早い方で1か月、遅い方でも半年ほどで少しずつ症状がおさまります。

縫合をしなかったときには、2週間ほどで傷口がふさがります。
大きなほくろでは4~6mmの切除が必要になるかもしれません。
この場合も縫合をしなかったときには、2週間ほどで傷口がふさがります。
縫合した場合は抜糸のために来院が必要です。
顔にできたほくろの場合は、施術後1週間を目安に抜糸をします。

ほくろ除去の治療回数と来院頻度

当院では初診の方でも受診当日のほくろ除去施術が受けられます。
通常の場合、施術は1回で終了します。
縫合した場合は1~2週間後に、縫合しない場合も2週間後を目安として、抜糸や傷口の経過を確認するために来院が必要です。

基底細胞癌や悪性黒色腫などほかの診断を疑わない場合は、傷の大きさを優先して通常は可能な限り小さな範囲でほくろを除去します。
そのため、辺縁や底にほくろの細胞が残ることがあり、再発の可能性は一定の割合で残ります。

ほくろ除去後の処置方法

ほくろ除去後には、ご自宅で定期的な患部の処置が必要です。
ここでは切除後の処置に必要な貼り薬の使い方について紹介します。

<貼り薬(創傷被覆材)とは>

「創傷被覆材(ハイドロコロイド素材)」とは、傷口に貼るタイプの薬です。
傷口から染み出てくる体液を閉じ込めることで傷口の修復反応を促進して、傷の治りを早めます。
外部からの刺激を減らして痛みを和らげながら、自然治癒力を利用して早くきれいに治ることを目指した治療方法です。
専門的には「湿潤療法」とも呼ばれています。

※使用前には1日1回を目安に患部の状態を確認してください。腫れや痛み、悪臭、体液の染み出し、発熱などの症状が出たときには、使用を中止して医師までご相談ください。

<貼り薬(創傷被覆材)の使い方>

1.傷口を洗う

まずは患部を石鹸と水道水で洗浄してください。

2.水分を拭き取る

次に患部の水分を優しく拭き取ってください。
このとき傷口を強い力でこすらないように注意してください。

3. ハイドロコロイド素材(創傷被覆材)を貼付する

患部よりもひとまわり大きなサイズの「創傷被覆材」を貼りましょう。
患部に貼る前に、製品を手のひらで約1分押さえて温めましょう。
肌になじみやすくなります。
また患部に貼付した後も、手で押さえて約1分温めるようにすると、患部に密着しやすくなります。

4.定期的に交換する

頻回に「創傷被覆材」貼り替えてしまうと、摩擦の影響で患部の症状が悪化してしまうかもしれません。
以下の目安を参考にして、適度に交換しましょう。

出血が少なく、体液が漏れていないとき

出血が少なく、患部から体液の染み出しも少ないとき(創傷被覆材についている液体が少ないとき)には、最大5日を目安に貼付し続けてください。

体液が漏れてしまったとき

体液の染み出しが多いとき(漏れている、汚れている)には、創傷被覆材の交換が必要です。
創傷被覆材をはがしてから傷口を水道水でよく洗浄して、新しい製品に貼り替えてください。
体液が多いときには、患部がふやけているかもしれません。
皮膚がふやけた状態ではがすと、表面の皮膚ははがれやすくなります。
製品をはがすときには注意してください。

出血や黄色い滲出液が多いとき

出血や黄色いじゅくじゅくが多い場合、傷の周りが赤く腫れている場合は、創傷被覆材の使用を中止してください。
創傷被覆材は染み出しが多い場合や創部感染が疑われる場合には向いていません。
この場合は毎日の洗浄、抗生剤の外用薬、ガーゼによる処置が必要です。

<貼り薬(創傷被覆材)の注意事項>

  • 傷口がふさがるまでの1~2週間は上記の処置を続けてください。傷がふさがってからの処置は不要です。傷がふさがったときには、患部に日焼け止めやメイクもできます。
  • 過去に傷跡が盛り上がった経験をした方や、傷跡を極力減らしたい方には、傷がふさがってからシリコン素材のテープを使用することもあります。

顔のほくろ施術の症例

「高周波メス(サージトロン)で目周りのほくろを除去した症例」

【治療内容】

下まぶたにできたほくろが引っ掛かるとお悩みだった患者様です。
受診時には写真(上)のように、右目の下まぶたに目立つほくろがありました。
高周波メスを使ってほくろを除去しました。縫合はしていません。
ほくろを除去してから2年後には、写真(下)のように目立った傷跡は確認されていません。

【治療期間・回数】

約2年・1回

【費用】

以下の施術は公的医療保険が適用されない自由診療です。

・2mm以上 1個 11,000円(税込)

【リスク・副作用】

術後の赤み、へこみ、隆起、瘢痕形成、創部感染

【担当医師コメント】

他の部位と比べて、まぶたはほくろを除去してからも傷跡が目立ちにくい部分です。
当院のほくろ除去施術は、今回のように目とまぶたの境界線にできたほくろにも対応しています。

「鋭利にシェイブして鼻のほくろを切除した症例」

【治療内容】

鼻にできたほくろが気になると受診された患者様です。
画像(上)のように、受診時には右の鼻に8mmほどの大きく目立つほくろがありました。
当院では鋭利にシェイブしてほくろを除去しました。
縫合はしていません。
施術後2か月後には、写真(下)のように傷口は平らになり、わずかな赤みが残る程度になりました。

【治療期間・回数】

約2か月・1回

【費用】

以下の施術は公的医療保険が適用されない自由診療です。

・2mm以上 1個 11,000円(税込)

【リスク・副作用】

術後の赤み、へこみ、隆起、瘢痕形成、創部感染

【担当医師コメント】

鼻のようにデコボコが目立つ部位を縫合してしまうと、傷口が目立ちやすくなります。

今回のように縫合せずにほくろを除去したときには、施術直後は深い傷跡のように見えても2週間を目安に傷口がふさがり、その後とは赤みやへこみが少しずつ目立たなくなっていきます。

「メスで眉毛の下にあるほくろを除去して縫合した症例」

【治療内容】

昔から大きなほくろがあるとお悩みだった患者様です。
写真(上)のように受診時には、眉毛の下に1cmほどの大きなほくろが確認できました。
ほくろのサイズが大きかったため、メスで切除してから、眉下に沿って縫合をしました。
施術から1週間後には抜糸をしました。
抜糸後から約6か月が経過した写真(下)では、傷跡も目立ちにくくなりました。

【治療期間・回数】

約6か月・1回

【費用】

以下の施術は公的医療保険が適用されない自由診療です。

・2mm以上 1個 11,000円(税込)

【リスク・副作用】

術後の赤み、へこみ、隆起、瘢痕形成、創部感染

【担当医師コメント】

今回のようにほくろのサイズが大きいときには、レーザーで施術をすると「肌に赤みが強く残る」、「取りきれずに再発する」というデメリットがあります。
そのためメスと縫合で対応しました。
ほくろのサイズが小さいときには、縫合せずに高周波メスなどで対応することもあります。

ほくろ除去の料金

<保険診療>

初診料約900円
再診料 約400円
できものの拡大鏡検査約200円
できものの手術約7,000円~14,000円

※3割負担の場合に必要な料金の目安です。
※都内在住で高校生までのお子さまは全額公費負担のため実費は0円です。

<自由診療>

以下の施術は公的医療保険が適用されない自由診療です。

「ほくろ除去」

2mm未満2個 11,000円(税込)
2mm以上1個 11,000円(税込)

※治療が複数の場合は、大きさを合算して料金を計算しています。

顔のほくろ除去に興味がある方は、池袋駅前のだ皮膚科へ

当院では複数の方法で顔にできたほくろの施術をしています。
一人ひとりの症状やほくろのサイズなどにあわせて、できるかぎり傷跡が残りにくく再発リスクの少ない方法を提案できるように努めています。
顔にできたほくろが気になる方は、お気軽にご相談ください。

【池袋駅前のだ皮膚科 野田 真史 監修】

ほくろ除去についてのQ&A

Q.入浴はいつからできますか?

A.

くりぬき法やメスによる切除では、出血量の増えるリスクがあるため、施術当日は浴槽を使わずにシャワーのみご使用ください。
高周波メスで除去した場合は、出血のリスクが少ないため施術当日から浴槽を使った入浴が可能です。

Q.施術後に飲酒はしていいですか?運動はいつからできますか?

A.

くりぬき法やメスによる切除の場合は、出血量の増えるリスクがあるため、施術当日は控えてください。施術の翌日から可能です。
高周波メスの場合は出血のリスクが少ないため、施術当日から可能です。

Q.ほくろ除去施術で痛みはありますか?

A.

当院のほくろ除去施術では、いずれの方法でも施術前に注射で局所麻酔薬をしています。
局所麻酔薬の注入時には注射針によるチクっとした痛みがあります。
麻酔薬の働きにより、施術中の痛みは少なくなります。

※痛みの感じ方には個人差があります。
※麻酔薬にアレルギーがある方は、事前に医師までご相談ください。

Q.再発のリスクはありますか?

A.

ほくろの細胞を除去しきれていないときには、再度ほくろができてしまうかもしれません。

ただし深い部分にまでできたほくろを完全に除去しようとすると、傷跡や瘢痕(皮膚の盛り上がり、へこみなど)が残りやすくなります。

当院のほくろ除去施術は、術後の傷跡や瘢痕が少なくなるように、患部に極めて近い部分を切除しています。
なるべくほくろの細胞を除去できるように配慮をしながら施術をしていますが、ほくろの細胞が残ってしまったときには再発するリスクがあります。

Q.病理検査はしていますか?

A.

ほくろ以外にも何らかの病気の疑いがあると医師が診断したときには、保険適用でほくろを切除してから病理検査をしています。
2週間ほどで検査結果が分かるため、術後の来院時に病理検査の結果についてもお伝えしています。

ほくろ除去の副作用・リスク

禁忌

「高周波メス(サージトロン)」

妊娠中の方(禁忌ではないが推奨していない)

「くりぬき法の症例」

とくになし

「メスによる切除の症例」

血をサラサラにする薬を内服中の方

副作用

「高周波メス(サージトロン)」

赤み、へこみなど

「くりぬき法の症例」

腫れ、痛み、内出血、赤みなど

「メスによる切除の症例」

腫れ、痛み、赤みなど

注意事項等

「高周波メス(サージトロン)」

  • 局所麻酔後に施術をします。麻酔薬にアレルギーがある方は事前にご相談ください。
  • 出血のリスクが少ない施術のため、当日から入浴が可能です。運動や飲酒についても当日から可能です。
  • 再発のリスクがあります。同じ場所にほくろができたときには、当院までご相談ください。

「くりぬき法の症例」

  • 局所麻酔後に施術をします。麻酔薬にアレルギーがある方は事前にご相談ください。
  • 施術当日の運動や飲酒については、出血のリスクがあるために避けてください。翌日以降から可能です。
  • 縫合した場合は、施術当日はシャワーのみ可能です。入浴は翌日以降にしてください。
  • 縫合しなかった場合は、当日から入浴が可能です。
  • 再発のリスクがあります。同じ場所にほくろができたときには、当院までご相談ください。

「メスによる切除の症例」

  • 局所麻酔後に施術をします。麻酔薬にアレルギーがある方は事前にご相談ください。
  • 当日はシャワーのみ可能です。入浴は翌日以降にしてください。
  • 施術当日の運動や飲酒については、出血のリスクがあるために避けてください。翌日以降から可能です。
  • 再発のリスクがあります。同じ場所にほくろができたときには、当院までご相談ください。