- 「保険診療のニキビ治療では治らない」
- 「ニキビ跡が増えてきて困っている」
とニキビについてお悩みではありませんか。イソトレチノイン(イソトロイン)は、一般的に「ニキビ治療の切り札」と呼ばれている飲み薬です。ニキビ、ニキビ跡などニキビに関する肌悩みの他にも酒さや毛穴、皮脂などの悩みがある方に向いています。
今回はニキビ・ニキビ跡、酒さ、毛穴や皮脂などの肌悩みについてイソトレチノインで期待できる効果を紹介します。またイソトレチノインを使うときに知っておきたい「飲み方」や「副作用」についても紹介します。
さらにイソトレチノインを飲み始めてからどうなるかについて、詳しく知りたい方のために「効果はいつから出るのか」、「やめた後はどうなるのか」などイソトレチノインの治療についての疑問・質問なども解説します。
ニキビ・ニキビ跡治療、酒さ治療、毛穴や皮脂の治療について興味のある方や、どうすればいいのか困っている方はぜひ参考にしてください。
目次(クリックで開閉)
イソトレチノイン(イソトロイン)とは
イソトレチノインの商品名は「イソトロイン」、「アキュテイン」、「ロアキュタン」、「アクネトレント」などの種類があります。いずれも同じ成分のため効果は同じです。このうち当院では「イソトロイン」を使用しています。
イソトレチノインの特徴
イソトレチノインはビタミンA誘導体の飲み薬です。米国のガイドラインでは、重症のニキビに対して使う第一選択薬としてイソトレチノインが指定されています。また軽症であっても繰り返しニキビが出るときや、中等症のニキビでも塗り薬や抗生剤の内服薬を使っても期待した効果が出ないときに使う薬とされています。
イソトレチノインの治療を考えるとき
当院では他のニキビ治療を2か月しても気になる症状が続いている場合には、イソトレチノインの治療を検討します。イソトレチノインにはさまざまな副作用や使用上の注意点があるため、日本では第一選択薬として使用することはありません。ただしさまざまなニキビの悩みに対応できるという特徴があるため、重症のニキビだけではなく、軽症~中等症のニキビに対してもイソトレチノインで治療をすることが、世界的な傾向になっているのです。
※イソトレチノインは、海外では保険適用の治療ですが、日本においては公的医療保険が適用されない自由診療です。
イソトレチノインが向いている方
- 繰り返しニキビができる方
- 大型でしこりのあるニキビが多い方
- ニキビ跡ができやすい方
- 難治性のニキビがある方
- 酒さのボツボツが気になる方
- 他の酒さ治療で効果を実感できなかった方
- 鼻瘤などの酒さ症状がある方
- ニキビや酒さの影響でごわごわと厚ぼったい肌質の方
- 毛穴の黒ずみが気になる方
- 皮脂の過剰な分泌が気になる方
イソトレチノインはニキビ・ニキビ跡、酒さ、毛穴や皮脂などのお悩みがある方に向いた治療方法です。
イソトレチノイン(イソトロイン)のニキビへの効果
ニキビの主な原因は4つあり「1.皮脂の過剰分泌」、「2.毛穴の異常(毛穴の詰まり)」、「3.アクネ菌の増殖」、「4.毛穴の炎症」が関係しています。これら4つの原因すべてにアプローチできる治療は、2024年現在においてはイソトレチノインのみだと言われています。ここではイソトレチノインのニキビ治療として期待できる代表的な働きを紹介します。
- 体の中からニキビの原因にアプローチ
- ニキビ治療とニキビ予防に
イソトレチノインには、皮脂の過剰な分泌を抑える働きや、毛穴の異常を整える働きが期待できます。またアクネ菌への免疫反応を正常化することで、抗炎症作用も期待できます。ニキビの原因として知られているアクネ菌が増殖しにくい肌状態を目指せるのです。
イソトレチノインには、すでにできたニキビを減らし、新しいニキビを作られにくくする働きも期待できます。他の治療や施術でも期待した効果を実感できなかったときには、イソトレチノインの服用を開始することで期待した効果を実感しやすくなるかもしれません。イソトレチノインは他の薬とは異なり、数か月の内服が終了した後にも期待した効果を実感しやすい薬です。
イソトレチノイン(イソトロイン)のニキビ跡への効果
ニキビの症状が長くなるほど、炎症による肌ダメージの影響が出やすくなり、ニキビ跡が残りやすくなります。ニキビ跡の代表的な症状は「赤み」、「黒ずみ」、「盛り上がり」、「へこみ」です。ここではニキビ跡について、イソトレチノインで期待できる効果を紹介します。
- 早期のニキビ治療でニキビ跡予防を目指す
- 難治性のニキビにもアプローチできる
イソトレチノインにはニキビ跡の症状に直接作用するような働きは期待できません。ただしイソトレチノインによりニキビを治療することで、ニキビが長引いたときにできるニキビ跡を防ぐ働きが期待できます。
ニキビは治療を受けずに放置していると、少しずつ症状が悪化してニキビ跡の原因になってしまうかもしれません。とくに膿の詰まった赤みのあるニキビ(嚢胞性ざ瘡)は難治性のニキビのため、ニキビ跡が残りやすいニキビです。イソトレチノイン以外の施術や治療で期待した効果を実感できないときには、早めにイソトレチノインの治療を開始することで、ニキビ跡の症状が悪化するのを防げるかもしれません。
ニキビ跡を作られにくくするためには、まずはニキビの症状が長引くのを防ぐことが大切です。とくに難治性のニキビがあるときには、できるだけ早めに専門的な治療を受けるようにしましょう。
イソトレチノイン(イソトロイン)の酒さへの効果
イソトレチノインは酒さについても効果が期待できる薬です。酒さの主な症状は赤ら顔と毛穴の炎症によるボツボツです。このうちイソトレチノインは主にボツボツとした症状に効果が期待できます。ここでは酒さがあるときに期待できる効果について紹介します。
- 毛穴の炎症によるボツボツを改善
- 鼻瘤を和らげる
- ごわごわした肌質にアプローチ
酒さは、肌にボツボツとした症状が出るかもしれません。イソトレチノインは毛穴の炎症を抑える働きや、皮脂の分泌を抑制する働きにより、とくにボツボツが目立っているときの酒さの症状に効果が期待できます。
酒さには、鼻がごわごわして大きくなってしまう「鼻瘤(びりゅう)」と呼ばれる症状があります。鼻瘤の原因は酒さによる慢性的な炎症により、表面の皮膚が硬く厚くなってしまうためです。鼻瘤の初期段階にイソトレチノインを服用すると、イソトレチノインがもつ抗炎症作用や皮脂の分泌を抑制する作用により、鼻瘤の症状を和らげる働きが期待できます。ただし鼻瘤の症状が進行してしまったときには、外科的な治療が必要です。
酒さでは慢性的な炎症により、皮膚が厚くなり毛穴の目立つようなごわごわとした肌質になりがちです。イソトレチノインを服用すると、抗炎症作用や皮脂の分泌を抑える作用により酒さ独特のごわごわとした肌質の改善が期待できます。
このように、イソトレチノインには酒さで起こりやすい複数の症状に効果が期待できます。他の塗り薬や飲み薬で期待した効果が実感できないときには、イソトレチノインの治療を考えるタイミングかもしれません。
イソトレチノイン(イソトロイン)の毛穴や皮脂への効果
イソトレチノインは毛穴の開きや毛穴の黒ずみ、皮脂が多い脂性肌などの肌悩みにも効果が期待できる薬です。ここでは毛穴や皮脂の肌悩みに期待できるイソトレチノインの効果について紹介します。
- 毛穴の異常を整えて黒ずみを減らす
- 皮脂腺を小さくして、皮脂の過剰な分泌を抑える
イソトレチノインは毛穴の異常を整える働きが期待できます。毛穴の異常があると毛穴が角栓で詰まりやすくなり、角栓が酸化することで黒ずみ毛穴が起こってしまいます。毛穴の異常を整えることで角栓が詰まりにくくなります。
イソトレチノインは、皮脂を分泌する働きのある皮脂腺と呼ばれる組織を小さくする働きが期待できます。毛穴の開きが起こる主な原因は皮脂の過剰な分泌のため、イソトレチノインはこの原因にアプローチするのです。
イソトレチノイン(イソトロイン)の飲み方
- イソトレチノインの飲み方|基本は20mgから開始する
- イソトレチノインの飲み方|食後に服用する
- イソトレチノインの飲み方|量を増やすときや減らすときもある
- イソトレチノインの飲み方|妊娠、授乳、献血を避ける
基本的には1日1回食後に、1回1錠(20mg)から服用を開始します。
ただし体重の多い方は、1日1回2錠(40mg)から開始することもあります。また乾燥肌の方やアトピー性皮膚炎の既往歴がある方の場合には、隔日の服用で開始することもあります。
イソトレチノインの成分はビタミンA誘導体のため脂肪に溶けやすい特徴があり、食事の影響を受けやすい薬です。朝昼夕でいつ飲むかという決められた時間はありませんが、成分が吸収されやすいように必ず食後に服用してください。
当院では、症状にあわせてイソトレチノインの投与量を調整しています。経験上、ほとんどの方は1日20mgの量で期待した効果を実感できます。しかし服用しても期待した効果が実感できないときには、1日40mgに増量します。またイソトレチノインを服用して乾燥肌などの副作用が強く出たときには、1日おきに20mgを飲むように減量します。それでも副作用の乾燥肌が強く出ている場合には、週に2回の服用に減量することもあります。
イソトレチノインは継続して服用できることが大切です。当院では一人ひとりの症状にあわせた服用方法を提案しています。気になる症状が出たときにはお気軽にご相談ください。
イソトレチノインには、副作用として催奇形性が報告されています。女性の場合は 服用期間中とその後1か月間、避妊が必要です。またこの期間は授乳や献血も避けてください。
イソトレチノイン(イソトロイン)の治療期間
イソトレチノインをいつからいつまで飲むのか気になっている方のために、当院の一般的な治療期間について説明します。(※適切な治療期間は症状や副作用である乾燥の程度などにより一人ひとりで異なるため、ここで紹介している治療期間はあくまで目安です。)
- イソトレチノインの服用期間|基本的には6か月
- イソトレチノインの服用期間|長いときには1年
- イソトレチノインの服用期間|再発を防ぐための投与量・治療期間がある
重症ニキビ以外の症状(中等症や軽症の繰り返すニキビ、酒さ、鼻瘤、毛穴の黒ずみ、皮脂分泌過多など)に使用する場合には、一般的な治療期間の目安は6か月です。 服用期間の目安としては、基本的に4か月は内服を続けて肌状態が改善したのを確認してから、内服終了後の再発を防ぐ目的でさらに2か月は内服を継続します。
重症ニキビや難治性のニキビがあるときには、イソトレチノインの服用を開始してもすぐに効果を実感できないこともあります。また期待した効果を実感してから、すぐに内服を終了してしまうと、再発しやすいことが知られています。そのようなときには1年を目安に治療を継続してみると、期待した効果を実感しやすくなります。
重症ニキビの場合に再発を防ぐための投与量として、「合計の服用量が120mg/kg以上になること」がアメリカの基準値として定められています。この基準値を利用して考えると、目安となる服用量や服用期間が求められます。
たとえば体重50kgの方は、50kg×120mg/kg=6000mgの合計投与量が必要です。これを20mg/日で服用する場合には6000mg÷20mg/日=300日となり約10か月の服用が再発を防ぐために必要な治療期間の目安です。
イソトレチノイン(イソトロイン)の副作用と対処法
イソトレチノインの副作用には、さまざまな種類が確認されています。ここでは代表的なイソトレチノインの副作用と対処法について紹介します。
- 血液検査の異常(肝機能障害、脂質異常症)
- 体の痛み(関節痛、筋肉痛、骨痛)
- 脱毛
- 頭痛
- 催奇形性
- 重篤な副作用(アナフィラキシーショック、視力低下、うつ病、幻覚、潰瘍性大腸炎など)
- 乾燥(唇の乾燥、肌の乾燥、鼻出血、ドライアイなど)
イソトレチノインの服用中は、まれに血液検査の異常が起こると言われています。当院では定期的な血液検査により、肝機能(AST、ALT)や脂質(コレステロール、中性脂肪)などの検査値異常を早期発見できるよう努めています。
症状が軽度であれば服用を継続可能です。症状が重症なときには、医師にご相談ください。医師の診察により、症状にあわせて用法・用量の変更や服用を中止するなどの対応が必要になるかもしれません。
まれに抜け毛が増えると言われています。通常は服用を中止すると症状は回復します。症状が軽度であれば服用を継続できます。症状が強いときには、医師にご相談ください。医師の診察により、症状にあわせて用法・用量の変更や服用を中止するなどの対応が必要になるかもしれません。
まれに頭蓋内圧が亢進することで頭痛が起こります。症状が軽度であれば減量により内服を継続できる場合もあります。ただし症状によっては中止が必要な場合もあるため、まずは医師までご相談ください。
イソトレチノインには、副作用として催奇形性が報告されています。女性は服用期間中とその後1か月間は、必ず避妊をしてください。またこの期間は授乳や献血も避けてください。
イソトレチノインの副作用として、重篤な副作用が報告されています。服用中になんらかの激しい症状が出たときには、服用を中止してすぐに医師までご相談ください。
肌の乾燥が気になるときには、唇にはワセリンを、肌にはローションやクリームなどの保湿剤を塗布してください。鼻や目なども含めて体全体が乾燥しやすくなるため、各種保湿剤はこまめに使用するようにしましょう。 当院ではニキビ・酒さ専用の保湿剤を販売しています。詳しくは「ベーシックケアAZ」の公式サイトをご覧ください。
イソトレチノイン(イソトロイン)の副作用が怖いときには
イソトレチノインにはさまざまな副作用が知られているため、「使うのが怖い」と感じる方もいることでしょう。副作用は早期に発見することで、副作用症状の悪化を予防できます。ここではイソトレチノインの副作用が怖いときに注意すべきことを紹介します。
- イソトレチノインの個人輸入はしない
- 定期的な血液検査を受ける
- 併用薬に注意する
イソトレチノインは医師の診察により、治療が必要と判断された方のみ使用できる薬です。イソトレチノインの個人輸入は厚生労働省が推奨していない行為であり、さまざまな副作用の発見を見逃す危険性が高い行為です。イソトレチノインが怖いと感じている方は、必ず医師の診察を受けるようにしましょう。
イソトレチノインの副作用には、血液検査の異常(肝機能障害、脂質異常症)が知られています。これらの副作用が起こる頻度はまれですが、当院では副作用を早期に発見する目的で、「治療を開始するとき」と「服用開始後1か月」を目安に採血をしています。またイソトレチノインの投与量を増やしたときにも、健康状態を確認するために採血をしています。
※服用している用量が少ない場合でも採血に異常が出る可能性はあります。そのため当院では上記の場合以外にも、半年に1回を目安として採血検査を推奨しています。
もし血液検査で異常が出た場合は、再検査や投与量の減量、服用を中止するなど結果に応じて判断します。
※健康診断などの診断結果をお持ちの方で採血異常がない方は、初回の採血をしないこともあります。
イソトレチノインには飲み合わせの悪い薬があり、併用によっては副作用が出やすくなるなどの危険性があります。以下の薬を服用中の方は、事前に医師までご相談ください。
イソトレチノインと併用を避ける薬
頭痛が出やすくなる薬:頭蓋内圧を亢進させるため頭痛の副作用が出やすくなります。
テトラサイクリン系の抗生物質(ビブラマイシン、ミノマイシンなど)
副作用が出やすくなる薬:併用によりビタミンAの過剰症が起こりやすくなります。
ビタミンAの内服薬
イソトレチノインの副作用が怖い方は、これらの注意点をよく守るようにしましょう。現在服用中の薬についてなど、気になることがあるときには医師までご相談ください。
イソトレチノイン(イソトロイン)の症例
イソトレチノインを難治性ニキビに使用した症例(20代男性)
※写真は同じ人物です。症状がわかりやすいように拡大写真を複数掲載しています。
治療内容
ボコボコとした頬やアゴのニキビ(嚢胞性ざ瘡)にお悩みだった患者様です。画像(左・上)のように、治療を開始する前には顔全体にボコボコのニキビとニキビ跡の赤みが広がっていました。当院ではイソトレチノインの内服治療と併用してVビーム2による施術を5回しました。治療を開始してから約7か月後には画像(右・下)のようにニキビが目立ちにくくなりました。
治療期間・回数
約7か月・5回
費用
以下の施術は公的医療保険が適用されない自由診療です。
「イソトロイン(成分名:イソトレチノイン)」
20mg/日30日分16,500円(税込)×7か月分=115,500円(税込)
「Vビーム2」
全顔 33,000円(税込)×5回=165,000円(税込)
合計費用:280,500円(税込)
リスク・副作用
「イソトレチノイン」
唇や肌の乾燥、肝機能障害、関節痛、筋肉痛、骨の痛み、脱毛、頭痛、うつ病など
「Vビーム2」
赤み、むくみ、内出血、水疱、色素沈着、色素脱失など
担当医師コメント
この患者様のような膿の詰まった赤みのあるニキビ(嚢胞性ざ瘡)は難治性のニキビのため、ニキビ跡が残りやすいニキビです。そのためイソトレチノインの内服でニキビに、Vビーム2による施術でニキビ跡の赤みにアプローチしました。ニキビの症状が悪化してニキビ跡ができてしまったときには、治療が難しくなるかもしれません。ニキビがあるときには、早めに治療を開始してニキビ跡が残りにくいようにすることが大切です。
イソトレチノインを難治性のニキビに使用した症例2(10代女性)
治療内容
保険適用内のニキビ治療を5年間続けても、症状が改善されなかったと当院を受診された難治性ニキビの患者様です。画像(左)のように、治療を開始する前には頬全体にニキビやニキビ跡の赤みが確認できます。当院ではイソトレチノインの内服治療と併用してVビーム2による施術を3回しました。治療を開始してから約10か月後には画像(右)のようにニキビが目立ちにくくなりました。
治療期間・回数
約10か月・3回
費用
以下の施術は公的医療保険が適用されない自由診療です。
「イソトロイン(成分名:イソトレチノイン)」
・20mg/日30日分16,500円×8か月分=132,000円(税込)
・20mg/隔日30日分8,250円×2か月分=16,500円(税込)
「Vビーム2」
・全顔 33,000円(税込)×3回=99,000円(税込)
合計費用:247,500円(税込)
リスク・副作用
「イソトレチノイン」
唇や肌の乾燥、肝機能障害、関節痛、筋肉痛、骨の痛み、脱毛、頭痛、うつ病など
「Vビーム2」
赤み、むくみ、内出血、水疱、色素沈着、色素脱失など
担当医師コメント
イソトレチノインとVビーム2でニキビとニキビ跡の赤みにアプローチした症例です。イソトレチノインは20mgを連日服用で8か月、隔日服用で2か月治療しました。またイソトレチノインと併用してVビーム2によるレーザー治療を3回しました。施術前後の画像を見比べてみると、赤ニキビだけではなく、黒ニキビも目立たなくなっているのがわかります。イソトレチノインは、軽症~中等症の繰り返しできるニキビや、重症で難治性のニキビ、黒ニキビなどの幅広いニキビの種類に効果が期待できる薬です。
イソトレチノインを重症ニキビに使用した症例(20代女性)
※写真は同じ人物です。症状がわかりやすいように拡大写真を複数掲載しています。
治療内容
保険適用内のニキビ治療を3年間続けても、症状が改善されなかったと当院を受診された重症ニキビの患者様です。画像(左・上)のように、治療を開始する前には顔全体にボコボコとした大型のニキビが確認できます。また顔全体にニキビによる赤みも広がっていました。当院ではイソトレチノインの内服治療と併用してVビーム2による施術を7回しました。治療を開始してから約6か月後には画像(右・下)のようにニキビが目立ちにくくなりました。
治療期間・回数
約6か月・7回
費用
以下の施術は公的医療保険が適用されない自由診療です。
「イソトロイン(成分名:イソトレチノイン)」
20mg/日30日分16,500円×6か月分=99,000円(税込)
「Vビーム2」
全顔 33,000円×7回=231,000円(税込)
合計費用:330,000円(税込)
リスク・副作用
「イソトレチノイン」
唇や肌の乾燥、肝機能障害、関節痛、筋肉痛、骨の痛み、脱毛、頭痛、うつ病など
「Vビーム2」
赤み、むくみ、内出血、水疱、色素沈着、色素脱失など
担当医師コメント
イソトレチノインの内服でニキビに、Vビーム2による施術でニキビ跡の赤みにアプローチした症例です。画像(左・上)のように、ボコボコとした大型のニキビ治療は保険適用内だけでの治療が難しいこともあります。そのようなときには、イソトレチノインの内服治療により、ニキビ跡の赤みやへこみの悪化を防ぐ働きが期待できます。
イソトレチノインを酒さに使用した症例(40代女性)
治療内容
3年前から赤ら顔とボツボツとした酒さの症状にお悩みだった患者様です。保険診療内で飲み薬や塗り薬などの治療を受けていましたが、効果を実感できなかったとして当院を受診されました。画像(上)のように治療前は顔の赤みが強く、しこりのような毛穴の炎症を起こしている重症の酒さでした。当院ではイソトレチノインの内服治療と併用してVビーム2による施術を6回しました。治療を開始してから約12か月後には画像(下)のように酒さの症状が目立ちにくくなりました。
治療期間・回数
約10か月・6回
費用
以下の施術は公的医療保険が適用されない自由診療です。
「イソトロイン(成分名:イソトレチノイン)」
20mg/日30日分16,500円×2か月分=33,000円(税込)
20mg/隔日30日分8,250円×8か月分=66,000円(税込)
「Vビーム2」
全顔 33,000円×6回=198,000円(税込)
合計費用:297,000円(税込)
リスク・副作用
「イソトレチノイン」
唇や肌の乾燥、肝機能障害、関節痛、筋肉痛、骨の痛み、脱毛、頭痛、うつ病など
「Vビーム2」
赤み、むくみ、内出血、水疱、色素沈着、色素脱失など
担当医師コメント
重症の酒さでお悩みだった患者様にイソトレチノインとVビームでアプローチした症例です。イソトレチノイン20mg/日を連日服用で2か月、隔日服用で8か月治療しました。内服を終了しても画像(下)のように酒さの再発は見られませんでした。イソトレチノインは酒さのボツボツに効果が期待できる薬です。さらにイソトレチノインと併用してVビーム2の治療をしたため、酒さによる赤ら顔も目立ちにくくなりました。
イソトレチノインを毛穴に使用した症例(40代女性)
※写真は同じ人物です。症状がわかりやすいように複数の拡大写真を掲載しています。
治療内容
取れない鼻の黒ずみについて、長年お悩みだった患者様です。即効性のある治療を希望されたため、「ダーマペン4(CLRローション併用)」と「イソトレチノイン内服薬」を組み合わせて治療しました。治療開始から5か月後には、毛穴の黒ずみが目立ちにくくなりました。
治療期間・回数
約5か月・4回
ダーマペン4(CLRローション併用)を月に1回、合計4回施術しました。
イソトレチノイン内服薬20mg/日を5か月処方しました。
費用
以下の施術は公的医療保険が適用されない自由診療です。
「イソトロイン(成分名:イソトレチノイン)」
20mg/日30日分16,500円×5か月分=82,500円(税込)
「ダーマペン4(CLRローション併用)」
22,000円×4回=88,000円(税込)
合計費用170,500円(税込)
リスク・副作用
「イソトレチノイン」
唇や肌の乾燥、肝機能障害、関節痛、筋肉痛、骨の痛み、脱毛、頭痛、うつ病など
「ダーマペン」
むくみ、痛み、内出血、色素沈着
担当医師コメント
黒ずみ除去の効果を高めるために、ダーマペン4とイソトレチノインという2種類の治療を組み合わせて対応した症例です。ダーマペンは髪の毛よりも細い針を使って肌に小さな穴を開けることにより、自然治癒力を促進してさまざまな肌トラブルにアプローチする施術です。期待した効果が出るまで個人差はありますが、ダーマペン4は月に1回の頻度で5回を目安にしています。
この患者様に使ったイソトレチノイン内服薬には、さまざまな注意点があるため、毛穴のお悩みに対して気軽に使う治療方法ではありません。
ただしこの患者様のようにさまざまな治療方法を試したけれど効果が実感できなかったときには、他の毛穴治療と併用することで黒ずみ除去の効果を高められます。
また個人差はありますが、黒ずみ除去をしても、施術後に毛穴の開きの症状だけが残ってしまう方もいます。
その場合には、当院で受けられる「ポテンツァ」や「ジュベルックの手打ち施術」で対応すると、毛穴の開きの改善が期待できます。
ポテンツァはダーマペンと同様にマイクロニードルを使用した施術です。ダーマペンとは違い針先から高周波を照射できるため、マイクロニードルと高周波による自然治癒力を促進した効果が期待できます。期待した効果が出るまで個人差はありますが、ポテンツァは月に1回の頻度で5回を目安にしています。
ジュベルックとはポリ乳酸(PDLLA)を主成分とした薬剤です。患部にジュベルックを注入することで、コラーゲンの生成を促進して毛穴の開きといった肌悩みに効果が期待できます。期待した効果が出るまで個人差はありますが、目安となる施術間隔は1か月おきの3回です。期待した効果を維持したい場合は、さらに半年~1年に1回を目安に施術を受けるとよいでしょう。
イソトレチノインを毛穴に使用した症例(20代女性)
※写真は同じ人物です。症状がわかりやすいように拡大写真を複数掲載しています。
治療内容
長年鼻の毛穴、特に黒ずみでお悩みだった患者様です。イソトレチノインとCLRローション併用のダーマペンという2つの治療を組み合わせ1年5ヶ月後には毛穴の黒ずみがほぼ消失してツルッと肌質もきれいになりました。
治療期間・回数
約1年5か月・3回
ダーマペン4(CLRローション併用)を期間中に合計3回施術しました。
イソトレチノイン20mg/日を6ヶ月、その後20mg隔日を4ヶ月処方しました。
費用
ダーマペン4(CLRローション併用)
22,000円×3回=66,000円(税込)
イソトレチノイン内服薬 20mg 30日分
16,500円×6か月=99,000円(税込)
イソトレチノイン内服薬 20mg隔日 30日分
8,250円×4か月=33,000円(税込)
合計132,000円(税込)
リスク・副作用
ダーマペン:むくみ、痛み、内出血、色素沈着
イソトレチノイン:催奇形性、乾燥、頭痛、筋肉痛、骨痛
担当医師コメント
2つの毛穴治療を組み合わせることで効果的に毛穴の黒ずみと開きを抑えることができました。さらに毛穴の開きを改善させるならジュベルック局注などの治療がありますが、ここまでよくなれば毛穴治療は一度完了になります。
ここでお示しした二人の患者様に使ったイソトレチノイン内服薬には、さまざまな注意点があるため、毛穴のお悩みに対して気軽に使う治療方法ではありません。
ただしこの患者様のようにさまざまな治療方法を試したけれど効果が実感できなかったときには、他の毛穴治療と併用することで黒ずみ除去の効果を高められます。
毛穴の黒ずみの治療に興味がある方は、「当院の治療ページ」をご覧ください。
料金
以下の施術は公的医療保険が適用されない自由診療です。
イソトロイン(成分名:イソトレチノイン) | |
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1錠20mg 1日おきの服用 30日分 | 8,250円(税込) |
1錠20mg 毎日服用30日分 | 16,500円(税込) |
2錠40mg 毎日服用30日分 | 33,000円(税込) |
※当院では一人ひとりの肌状態や症状にあわせて用法・用量を調整しており、イソトレチノインの値段は、一人ひとりの用法・用量によって異なります。
Vビーム2 | |
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全顔 | 33,000円(税込) |
頬 | 22,000円(税込) |
頬から下 | 22,000円(税込) |
鼻 | 11,000円(税込) |
ダーマペン4 | |
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全顔 | 38,500円(税込) |
両ほほ | 27,500円(税込) |
鼻 | 22,000円(税込) |
※上記料金には、1種類の薬剤が含まれています。
2種類以上の薬剤を使うときには、別途3,300円の追加料金が必要です。
(対応薬剤:BENEV、CLRローション、トラネキサム酸、ウーバーピール、ボツリヌストキシン)
ポテンツァ | |
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赤ら顔、小じわ | 55,000円(税込) |
ドラッグデリバリーチップ | |
毛穴、小じわ、ニキビ跡(BENEV) | 88,000円(税込) |
毛穴(ボツリヌストキシン) | 88,000円(税込) |
肝斑、色素沈着(トラネキサム酸) | 88,000円(税込) |
ニキビ跡(マックーム) | 110,000円(税込) |
ニキビ跡、毛穴(ジュベルック) | 110,000円(税込) |
毛穴、小じわ、ニキビ跡(PRP) | 110,000円(税込) |
ダイアモンドチップ(麻酔なし、針を使わない施術) | |
顔または首の引き締め、たるみケア(300ショット) | 33,000円(税込) |
顔または首の引き締め、たるみケア(500ショット) | 44,000円(税込) |
ジュベルック | |
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ポテンツァによる投与 | 110,000円(税込) |
局所注射による投与 | |
ジュベルック顔広範囲 | 77,000円(税込) |
ジュベルック局所(ひたい、クマ、鼻、頬) | 38,500円(税込) |
ニキビ跡や傷跡のへこみ(1か所) | 11,000円(税込) |
ニキビ跡や傷跡のへこみ(5か所まで) | 22,000円(税込) |
イソトレチノイン(イソトロイン)の副作用・注意事項等
イソトレチノインやイソトレチノインと併用する可能性のある施術について、副作用や注意事項等を紹介します。
禁忌
イソトレチノイン
- 妊娠中、妊娠希望のある方、授乳中の方
- 12歳未満の方
- 強い肝機能障害のある方
- ビタミンA過剰症の方
- 過去にイソトレチノインでアレルギー症状を起こした方
(※服用期間中と服用後1か月は妊娠できません。妊娠した場合はすぐに医師にご相談ください。)
Vビーム2
- 妊娠中の方(※禁忌ではありませんが、当院では推奨していません)
- 金の糸治療を受けた方
ダーマペン4
- 金属アレルギーの方
- 妊娠中の方
- ヘルペスなどの感染症がある方
ポテンツァ
- 心臓ペースメーカーなど埋め込み型医療機器をご使用の方
- 心臓疾患の方
- 出血性疾患の方
- 自己免疫疾患の方
- 糖尿病による合併症を発症している方
- 皮膚悪性腫瘍、前癌病変、またはその疑いがある方
- 施術部位に創傷、重篤な皮膚疾患および感染症がある方
- 施術部位に金属糸または金属プレート等を入れている方
- タトゥー、アートメイク上の施術
- ケロイドを有する部位への施術およびケロイド体質の方
- アルコール依存症、薬物依存症などの精神神経疾患の方
- 金属アレルギーがある方
- 妊娠している方
- 乳幼児
※詳細につきましては医師にお尋ねください。
ジュベルック
- 心臓ペースメーカーなど埋め込み型医療機器をご使用の方
- 心臓疾患の方
- 出血性疾患の方
- 施術部位に創傷、重篤な皮膚疾患および感染症がある方
- 施術部位に金属糸または金属プレート等を入れている方
- タトゥー、アートメイク上の施術
- 金属アレルギーがある方(例外あり)
- 妊娠している方
- 乳幼児
※詳細につきましては医師にお尋ねください。
副作用
イソトレチノイン
- 唇や肌の乾燥
- 肝機能障害
- 関節痛
- 筋肉痛
- 骨の痛み
- 脱毛
- 頭痛
- うつ病
Vビーム2
- 赤み
- むくみ
- 内出血
- 水疱
- 色素沈着
- 色素脱失
ダーマペン4
- むくみ
- 痛み
- 内出血
- 色素沈着
ポテンツァ
- 出血
- 色素沈着
- 痛み
- ほてり
- 赤み
- 内出血
ジュベルック
ポテンツァによる投与
- 赤み
- むくみ
- 乾燥
- 発疹
局所注射による投与
- 内出血
- 赤み
- 腫れ
- むくみ
- ごく稀に硬結
注意事項
イソトレチノイン
次のような方はイソトレチノインの服用に注意が必要です。 (うつ病などの精神疾患で治療中の方、コレステロール・中性脂肪の高い方、テトラサイクリン系の薬剤を使用中の方)
- うつ病などの精神疾患で治療中の方
- コレステロール・中性脂肪の高い方
- テトラサイクリン系の薬剤を使用中の方
以下の副作用が出たときには、服用を中止して医師までご相談ください。
- うつ病
- 悪心・嘔吐
- 肝機能低下
- 視覚障害
- 聴覚障害
- 長時間の頭痛
イソトレチノインの服用中には以下のような副作用が出るかもしれません。
- 口腔や口唇・皮膚の乾燥
- 頭痛
- 疲労
- 筋肉・関節・骨の硬直や圧痛
- 鼻出血
- 脱毛
- かゆみ
これらの気になる副作用が出たときには、「イソトレチノイン(イソトロイン)の副作用と対処法」の項目を参考に対処してください。症状が改善しないときは医師までご相談ください。
Vビーム2
- 施術当日の飲酒、運動はお控えください。
- 入浴は普段通りに可能です。ただし、熱すぎる温度で入浴するのは避けましょう。 スキンケアやメイクは施術直後から可能です。ただし、赤みやヒリつきが強いときには患部を避けてください。
- 強い摩擦やマッサージは1週間ほどお控えください。
- 紫外線を必要以上に避ける必要はありませんが、過度な日焼けにより色素沈着が起こることもあります。色素沈着が気になる方は、日焼け止めや帽子などを利用して紫外線対策をしましょう。日焼け止めは施術直後から利用できます。
- 施術当日に赤みやむくみが出るかもしれません。赤みが出たときには、ほとんどの場合は数時間でおさまります。むくみは2~5日ほどでおさまります。
- レーザーを照射した直後に内出血が出ることもあります。ほとんどの場合、1~2週間で症状はおさまります。
- 色素沈着(黒ずみ)が見られるかもしれません。通常の場合、3~6か月ほどかけて症状は軽減していきます。
- カサブタの発生はあまり見られません。もしもカサブタが生じた場合には、メイクはカサブタがとれてから可能です。
- 水疱の発生はあまり見られません。もしも水疱が生じた場合には、すぐに当院までご相談ください。
ダーマペン4
- メイクは施術翌日から可能です。
- 施術後赤みが出た場合には数時間、内出血は5日以内でおさまることがほとんどです。
- 施術後の肌は敏感となっているため、日焼け止めや帽子で紫外線対策をしてください。
ポテンツァ
- 施術後、発疹や紅斑が激しい場合は自宅でアイスパックを使用するのもよいでしょう。
- 皮膚の乾燥を感じる場合は、十分な量の保湿クリームを塗布します。
- 皮膚スクラブ製品の使用や角質除去は避けてください。
- 当日は飲酒を禁止し、サウナ、半身浴、激しい運動は避けてください。
ジュベルック
- 洗顔やメイクについては、施術部位(穴が開いている部分)以外は施術直後からできます。施術部位の洗顔やメイクは、施術翌日から可能です。
- 施術当日はシャワーが可能です。しかし入浴は翌日からにしましょう。
- 施術部位のマッサージは1週間後からにしてください。
- 血行がよくなる行為(スポーツ、エステ、サウナ、大量の飲酒など)については施術翌日以降にしましょう。
イソトレチノインについて
- 未承認医薬品等
- 入手経路等
- 国内の承認機器の有無
- 諸外国における安全性等に係る情報
イソトレチノインは、医薬品医療機器等法上において国内で承認されていません。
インドのCipla社から個人輸入しています。
個人輸入された医薬品等の使用リスクに関する情報はこちらのページ(https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/index.html)をご確認ください。 イソトレチノインの個人輸入についての厚生労働省の注意喚起はこちらのページ(https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kojinyunyu/050609-1b.html)をご確認ください。
国内で同程度の効能・効果で承認されている国内承認医薬品薬剤はありません。
米国のFDA(食品医薬品局)など諸外国で承認されています。胎児の催奇形性、鬱、精神病などの精神疾患の副作用も報告されています。
Vビームについて
- 未承認医薬品等
- 入手経路等
- 国内の承認機器の有無
- 諸外国における安全性等に係る情報
Vビームは医薬品医療機器等法において、皮膚良性血管病変治療について承認されていますが、その他の目的の使用については国内で承認されていません。
国内の医薬品卸業者より国内の承認機器を仕入れています。
国内で同程度の効能・効果で承認されている国内承認医薬品薬剤はありません。
米国FDAにて承認されています。
ダーマペン4について
- 未承認医薬品等
- 入手経路等
- 国内の承認機器の有無
- 諸外国における安全性等に係る情報
ダーマペン4は医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器です。
当院医師の判断の元、オーストラリアのDermapenWorld社より個人輸入しています。
同一の成分や性能を有する他の国内承認機器等はありません。
諸外国において、治療に伴う重大な副作用の報告はありません。
ポテンツァについて
- 未承認医薬品等
- 入手経路等
- 国内の承認機器の有無
- 諸外国における安全性等に係る情報
ポテンツァは医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療器機です。
当院医師の判断の元、Jeisys Medical社より個人輸入しています。
同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
米国FDA、欧州CE、韓国MFDSで承認されています。
ジュベルックについて
- 未承認医薬品等
- 入手経路等
- 国内の承認機器の有無
- 諸外国における安全性等に係る情報
ジュベルックは医薬品医療機器等法上、未承認医療機器です。
当院医師の判断の元、ネイチャーフォース・ジャパン社より個人輸入しています。
同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
ジュベルックは、米国FDAと韓国KFDAの承認を受けており、皮内注射における安全性が認められています。
イソトレチノイン(イソトロイン)のよくある質問Q&A
- イソトレチノインは保険適用で治療が受けられますか?
- イソトレチノインは海外で30年以上前から保険適用で治療がされています。しかし日本では保険適用されていないため、公的医療保険が使用できない自由診療(自費)です。
- イソトレチノイン内服中にレーザー治療は受けられますか?
- イソトレチノイン服用中でもレーザー治療は可能です。
イソトレチノインを服用中に受けられる施術については、以下を参考にしてください。
イソトレチノイン服用中に受けられる施術
- Vビーム
- ダーマペン
- サブシジョン
- TCAクロス
- ピーリング
- ほくろ除去
- 脱毛施術
イソトレチノイン服用中には受けられない施術
- 大きな手術(開腹が必要なもの)
- イソトレチノインとアキュテインやロアキュタン、イソトロイン、アクネトレントとの違いはありますか?
- イソトレチノインというのは成分名のため、イソトレチノインを成分にもつさまざまな商品名の薬が出ています。代表的なイソトレチノインの商品名としては「アキュテイン」、「ロアキュタン」、「イソトロイン」、「アクネトレント」などの種類があります。いずれも同じ成分のため、どの商品でも効果や副作用は同じです。当院では「イソトロイン」を採用しています。
- イソトレチノインは何歳から内服できる?
- 当院では12歳以上になった方に、イソトレチノインの治療を検討しています。12歳未満の患者様は、イソトレチノインの治療が受けられません。
欧米のニキビ治療ガイドイラインでは12歳以上からイソトレチノインを服用できるとされているため、当院でも欧米のガイドラインを目安に治療をしています。
欧米のガイドラインに年齢制限がある理由としては、イソトレチノインの骨に対する影響が考慮されているためです。思春期になるとホルモンバランスの影響で皮脂が分泌されやすくなり、ニキビの症状に悩むことがあります。このニキビは主に「思春期ニキビ」と呼ばれています。思春期ニキビにイソトレチノインを使うときには、骨へ与える影響から身長が伸びにくくなるのではないかと懸念されています。しかし各種論文によると、数か月間服用した場合の骨への影響はそれほど大きくないことが確認されているため、当院としても過度な心配は必要ないと考えています。 - イソトレチノインの効果を実感するタイミング
- イソトレチノインの効果はいつから出るのかについては、肌状態や体調などによって個人差があります。目安となるタイミングは早い人で1~3か月、一般的には内服から4か月ほどで期待した効果を実感しやすくなります。イソトレチノインをいつからいつまで服用するのか気になっているという方は、「イソトレチノインの治療期間」も参考にしてください。
- イソトレチノインをやめた後はどうなる?
- イソトレチノインはニキビができにくい肌状態に整えてくれる働きも期待できる薬です。そのためイソトレチノインをやめた後にも、多くの方で期待した効果はある程度の期間持続します。
(※期待した効果を実感できるかについては個人差があります。)
たとえばイソトレチノインをやめた後は1年以上ほとんどニキビができない方もいれば、数か月でニキビが作られてしまう方もいます。当院の治療経験ではイソトレチノインをやめた後に、イソトレチノインの治療を開始する前の症状にまで戻ることは少ないです。
もしイソトレチノインの治療を終了してから気になる症状が出たときには、再度イソトレチノインの服用をすることも可能です。イソトレチノインをやめた後に気になる症状が出たときにはお気軽にご相談ください。 - イソトレチノインの治療が終了した後に、ニキビが再発したときはどうすればいい?
- イソトレチノインの治療が終了した後は、ほとんどの方は期待した効果が持続します。ただし肌状態には個人差があるため、ニキビが再発する方もいます。このときのニキビは、ほとんどの場合で軽症です。そのため再発したニキビには、基本的にニキビの各種塗り薬で対応します。塗り薬だけで治療が難しいときには、再度イソトレチノインによる内服治療を開始することもあります。