ほくろ除去のダウンタイムはどれくらい?経過やケア方法を紹介

「ほくろ除去手術にはどういうものがあるの?」、「ほくろ除去後のダウンタイムはどのぐらい続くの?」、「ほくろ除去後の経過はどうなるの?」などほくろ除去の施術について、さまざまなお悩みがあるのではないでしょうか。

ここでは当院で受けられるほくろ除去の種類や方法、ほくろ除去後の経過やダウンタイム中の注意点、自宅でのケア方法などほくろ除去についての情報を幅広く紹介します。

ほくろ除去手術の種類と方法

当院ではほくろの大きさや部位、患者様のご希望などに合わせて「ラジオ波メス」、「くりぬき法」、「メスによる切除」という方法で施術しています。

ラジオ波メス

対応できるほくろ

小型で浅い部分にできたほくろに向いた施術です。

施術方法

ラジオ波を照射するメスにより、ほくろの組織を蒸発させて除去する施術です。
ほくろの除去と止血を同時にできるため、他の方法に比べると手術中や術後の出血が少なくなります。ほくろ除去後の縫合や抜糸のための来院はどちらも不要です。

くりぬき法

対応できるほくろ

1~6mmのほくろに向いた施術です。2mm以下のほくろは縫合をせず自然に傷が塞がるのを待ちます。3mm以上のほくろは、ほとんどの場合は傷が塞がりやすいように縫合しています。

当院ではラジオ波メスでは除去しきれないような皮膚の深くにまで入り込んでいるようなほくろや、複数のほくろがある場合もくりぬき法で対応しています。

施術方法

文房具のパンチのような「トレパン」と呼ばれる器具を使用して、患部に穴を開けてほくろをくりぬき除去する方法です。ほくろのサイズに合わせて器具を使い分けます。
ラジオ波メスに比べて周囲の皮膚に対する熱ダメージが少なく、ダウンタイム中の肌の赤みが少ない施術です。

メスによる切除

対応できるほくろ

7mm以上のほくろや、大型で隆起が強く見られるほくろにも対応できる施術です。

施術方法

医療用のメスでほくろを切除します。切除後は縫合する場合としない場合があります。
ラジオ波メスでは対応が難しいような皮膚の奥深くにまでほくろの細胞が入り込んでいる場合には、医療用のメスでほくろの細胞をしっかりと除去します。顔の場合は1週間後、体の場合は2週間後に抜糸のために来院が必要です。

ほくろ除去手術後のダウンタイム

ここでは「ラジオ波メス」、「くりぬき法」、「メスによる切除」について、それぞれの施術ごとのダウンタイムや経過、来院の目安となる時期などを紹介します。

(※ダウンタイムや症状の経過については、肌状態や体質によって個人差があります。)

<ラジオ波メス>

2~3日後

術後はほくろとほぼ同じ大きさの傷口ができます。
赤みや腫れが出ることもありますが、ほとんどの場合は2~3日で治まります。

1~2週間後

術後にできた傷口はほとんどの場合で塞がっています。傷口が塞がった後も、まだ肌に赤みが残っているかもしれません。

1か月後

肌に残っていた赤みは、時間が経過するにつれて少しずつ目立ちにくくなります。
早い方は1か月、遅い方でも半年ほどで治まることがほとんどです。

<くりぬき法>

1日後

2~3日後

術後はほくろとほぼ同じ大きさの傷口ができます。ラジオ波メスよりも赤みや腫れが起こりにくい施術です。
ただし人によっては赤みや腫れが出ることもあります。ほとんどの場合、赤みは2~3日で治まります。

1~2週間後

術後にできた傷口はほとんどの場合で塞がっています。傷口が塞がった後は、肌の赤みが目立たなくなる人もいます。

1か月後

肌に残っていた赤みは、時間が経過するにつれて少しずつ治まります。治りが遅い方でも半年ほどで目立ちにくくなります。

<メスによる切除>

2~3日後

浅い部分にできたほくろは縫合不要ですが、深い部分にできたほくろは縫合が必要です。患部の状態によっては、赤み、腫れ、出血が起こっているかもしれません。
必要時は「創傷被覆材(ハイドロコロイド素材)」を使って、患部を丁寧に処置してください。

※詳しい処置方法については、「ほくろ除去後の処置方法」をご覧ください。

1~2週間後

患部の状態によっては赤み、腫れ、出血が起こっているかもしれません。医師の指示に従って患部をケアしてください。

縫合していない方は、傷口が塞がった後の処置は不要ですが、2週間後に来院が必要です。また縫合をした方は、顔の場合は1週間後、体の場合は2週間後に抜糸のための来院が必要です。

1か月後

縫合をした場合もしなかった場合も、肌に赤みが残っているかもしれません。早い場合には1か月、遅い場合でも半年を目安に症状は目立たなくなっていきます。

上記以外にも施術後に気になる症状が続いているときには、医師までご相談ください。

ダウンタイム中の注意点

ダウンタイム中は紫外線対策や傷口のケア、運動や入浴などに注意が必要です。ここでは代表的な注意点について紹介します。

紫外線対策

ダウンタイム中は、紫外線の影響で肌に負担がかかりやすくなっています。
色素沈着などの肌トラブルが起こりにくいように、日焼け止めや日傘などで紫外線対策をしましょう。

傷口をケアする

皮がはるまでは傷口を乾かさない・かさぶたを作らないことが重要です。そのため、当院ではほくろ除去後の肌に傷跡が残りにくいように「湿潤療法」を取り入れています。

患部に貼り薬を使うことで、外部から受ける刺激を減らして痛みを和らげる働きも期待できます。施術後に医師から説明を受けたときには、説明に従って適切なケアをしましょう。

特に、体の部位の中でも肩や胸、お尻などは傷口が他の部位よりも残りやすくケロイドにもなりやすい部位です。これらの箇所のほくろを除去したい方は、ぜひ一度当院にご相談ください。

除去後の化粧について

ほくろ除去後すぐに大切な予定がある場合、除去後の傷の真上には化粧を1週間前後できないので注意が必要です。

※湿潤療法についての具体的な手順や方法は「ほくろ除去後の処置方法」を参考にしてください。

生活習慣上の注意事項(入浴、運動、飲酒)

「くりぬき法、メスによる切除の場合」

出血するリスクの高い施術です。施術当日はシャワーのみにしてください。入浴は翌日から可能です。また激しい運動や飲酒などの血行をよくする行為についても、施術当日は控えて翌日からにしてください。

「ラジオ波メスの場合」

施術当日から入浴できます。
激しい運動や飲酒などの血行をよくする行為についても、施術当日から可能です。

ほくろ除去後のダウンタイムや経過が気になる方は、池袋駅前のだ皮膚科へ

当院では傷跡が残りにくくなるように、複数の施術から患部の状態やご希望に合わせた方法を提案しています。また出血のリスクが高いときには、早くきれいに治ることを目標にした湿潤療法を取り入れています。

また、傷跡(赤み・色素沈着・ケロイド)が残っている場合はそれぞれの治療方法があります。ほくろ除去後のダウンタイムや経過が気になる方は、当院までお気軽にご相談ください。

池袋駅前のだ皮膚科 野田 真史 監修

ほくろ除去手術の価格

<保険診療>

初診料約900円
再診料 約400円
できものの拡大鏡検査約200円
できものの手術約7,000円~14,000円

※3割負担の料金です。
※都内在住のお子さま(高校生まで)は、全額公費負担のため実費は0円です。

<自由診療(自費診療)>

以下の施術は公的医療保険が適用されない自由診療(自費診療)です。

「ほくろ除去」

2mm未満2個 11,000円(税込)
2mm以上1個 11,000円(税込)

※複数か所を治療する場合は、大きさを合算して料金を計算いたします。

副作用・リスク

禁忌

「高周波メス」

・妊娠中の方
(※禁忌ではありませんが、当院では推奨していません)

「くりぬき法」

・とくになし

「メスによる切除」

・血をサラサラにする薬を内服中の方

副作用

「高周波メス」

赤み、へこみなど

「くりぬき法」

痛み、腫れ、内出血、赤みなど

「メスによる切除」

痛み、腫れ、赤みなど

注意事項等

「高周波メス」

・当日から入浴が可能です。運動や飲酒についても当日から可能です。
・再発のリスクがあります。

「くりぬき法」

・施術当日は運動や飲酒は控えて、翌日以降にしてください。
・縫合していないときは、施術当日から入浴可能です。縫合したときには、施術当日のシャワーは可能です。また入浴は翌日以降にしましょう。
・再発のリスクがあります。

「メスによる切除」

・飲酒や運動については、施術当日は控えて翌日以降からにしてください。
・施術当日にシャワーはできますが、入浴は翌日以降にしましょう。
・再発のリスクがあります。