鼻の黒ずみ(いちご鼻)は、多くの方が悩む毛穴トラブルです。市販の毛穴パックや強いスクラブで一時的に取ろうとすると、逆に毛穴が広がり黒ずみが悪化することもあります。
本記事では、皮膚科医監修のもと、鼻の黒ずみの原因やNGケア、正しいスキンケアの基本を詳しく解説します。
黒ずみの原因とは?

鼻の毛穴の黒ずみ原因として、以下のようなことが考えられます。
1.毛穴の開きと皮脂の詰まり
鼻は皮脂腺が多く、油分が過剰に分泌されやすい部位です。皮脂の分泌が増えると、毛穴内に皮脂や古い角質が蓄積して詰まり、毛穴が押し広げられて目立ちやすくなります。
ある研究でも、過剰な皮脂分泌が毛穴詰まりと黒ずみの形成に関与することが報告されています。[1]
2.酸化した角栓
角栓が空気や紫外線にさらされると、酸化して黒ずんで見えるようになります。とくに皮脂の主成分のひとつであるスクワレンは酸化しやすく、空気や紫外線に触れるとすぐに過酸化スクワレンへ変化します。
2022年の研究でも、紫外線でスクワレンが変質し、毛穴詰まりを悪化させる可能性があると報告されています。[2]
3.間違ったスキンケア習慣
洗顔のしすぎやアルコール入り化粧水の使いすぎは、肌のバリア機能を壊し、乾燥をまねきます。肌が乾燥すると体は水分を補うために皮脂分泌を増やすため、毛穴詰まりや黒ずみの悪化につながってしまうことがあります。
2024年の研究でも、強い洗顔料や過度な洗浄、保湿不足が、肌のバリア機能を低下させる要因となることが報告されています。[3]
鼻の黒ずみでやってはいけない3つのNGケアとリスク

以下のようなNGケアをしている場合は、控えるようにしましょう。
1.指やピンセットで押し出す
鼻の黒ずみを指やピンセットなどで無理に押し出すと、毛穴や周囲の組織が傷つき、炎症や色素沈着を起こしやすくなります。繰り返すと、黒ずみより目立つクレーター状の毛穴になることもあります。
一時的に取れたように見えても肌ダメージが大きいため、避けましょう。
2.強力なスクラブや頻回なピーリング
強力なスクラブや頻回なピーリングで角質を削りすぎると、乾燥や皮脂分泌の増加をまねきます。毎日のようにスクラブ洗顔を続けると、ヒリつきや赤みが出やすいため逆効果です。
2024年の研究により、乳酸やマンデル酸(アーモンド由来の刺激の少ない酸)を使った化学ピーリングを繰り返すと、肌の水分蒸散量が増加しバリア機能が一時的に低下することがわかっています。[4]
3.貼るタイプの毛穴パックを繰り返す
毛穴パックは一度で角栓が取れるように見えますが、角質や皮膚のうるおい成分まで剥がれてしまいます。毛穴が広がって、より黒ずみやすい悪循環になるのです。
ある研究でも、粘着テープによる皮膚剥離で水分蒸散が増え、バリア機能が低下することが確認されています。[5]使用頻度を守り、繰り返し使うのは避けましょう。
鼻の黒ずみを取る正しいスキンケアの基本

以下のようなケア方法を実践してみてください。
1.洗顔
1日2回を目安に、洗顔料をよく泡立てやさしく洗いましょう。強くこすったり過度に洗顔するとバリア機能が壊れ、皮脂分泌が増えて黒ずみが悪化してしまいます。熱いお湯は乾燥をまねくため、ぬるま湯ですすぎましょう。
2.クレンジング
メイク汚れや日焼け止めを落とさないと、毛穴詰まりの原因になります。オイルタイプは洗浄力が高く、ジェルやミルクは刺激が少なめのため、肌質に合わせて選ぶことが大切です。
乾いた手と顔で行うと、クレンジング剤の洗浄力が発揮されやすくなります。ゴシゴシこすらずに、指の腹でやさしくなじませてください。
3.保湿
肌が乾燥すると水分を補おうとして皮脂分泌が過剰になり、毛穴詰まりを悪化させてしまいます。化粧水で水分を与えた後に、乳液やクリームでうるおいを閉じ込めましょう。
ある研究では、セラミド配合のクリームを使用したところ、皮膚の水分量が増加しました。セラミドを含まない保湿剤よりも、肌の保湿力やバリア機能の改善効果が明らかに高かったと報告されています。[6]
鼻の黒ずみを取るために週1~2回行うとよいケア

基本の洗顔や保湿を続けても黒ずみが気になる場合は、週に1〜2回のスペシャルケアを取り入れてみましょう。
ピーリングは、古い角質をやさしく取り除く施術です。AHAは作用が強め、PHAは敏感肌でも使いやすいのが特徴的です。
2024年の研究では、AHAやPHAを用いたピーリングが、保湿改善や皮脂分泌の調整に有効だと報告されています。[7]
鼻の黒ずみを予防する生活習慣

鼻の黒ずみは、毛穴に皮脂や角栓が詰まればすぐに元に戻ってしまうため、日常の習慣がポイントです。
紫外線対策
紫外線を浴びると皮脂の酸化が促され、角栓が黒く目立ちやすくなります。ある研究でも、紫外線や大気中の酸化ストレス(オゾンなど)により、スクワレンが顕著に減少し、バリア機能の低下や毛穴目立ちに影響することが報告されています。[10]
日焼け止めや帽子を使用し、毎日UVケアを怠らないことが大切です。
食生活と睡眠
白米や食パンなどの高GI食品、バターや生クリームなど飽和脂肪酸を多く含む食品の摂りすぎは、皮脂の分泌を増やします。野菜や魚などを中心としたバランスのよい食事を心がけましょう。
また、睡眠の質が低い女性は、顔の皮脂分泌が増加する傾向があると報告されています。[11]
鼻の黒ずみにおすすめのスキンケア用品

鼻の黒ずみ対策には、毛穴詰まりや炎症を抑えつつ、肌のバリア機能を守るケアが大切です。
当院では、肌タイプを選ばずに使えるクリニックオリジナルの「ベーシックケアAZシリーズ」「PHAスキンブライトナー」やダーマペンの会社であるDermapenWorld社の「CLRローション」を日々のスキンケアとしておすすめしています。
ベーシックケアAZシリーズ

ベーシックケアAZシリーズは、アゼライン酸やナイアシンアミド、セラミドなどを配合しています。毛穴や皮脂を整えながら肌荒れを防ぐため、毛穴詰まり予防にも効果が期待できます。
とくにクリームは高濃度アゼライン酸20%配合のため、皮脂を抑え毛穴詰まりの改善が期待できます。
ベーシックケアAZシリーズについて、詳しくはこちらをご覧ください。
PHAブライトナー

PHAブライトナーは、穏やかなピーリング成分PHA5%と、ナイアシンアミドを配合しています。黒ずみやくすみ、色素沈着にもアプローチできる美容液です。
PHAブライトナーについて詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。
CLRローション
CLRローションはダーマペン施術時に使用するローションですが、自宅でも使えます。肌にうるおいを与え、皮脂分泌のバランスを整える肌質改善が期待できます。ダーマペンを定期的に受けている方、毛穴の黒ずみが気になる方におすすめです。
| 商品名 | 通常価格(税込) | 定期購入(税込) |
| ベーシックケアAZ クリアローション 125ml | 4,400円 | 3,960円 |
| ベーシックケアAZ 乳液 60g | 4,400円 | 3,960円 |
| ベーシックケアAZクリーム 30g | 3,300円 | 2,970円 |
| ベーシックケアAZウォッシュ 150g | 3,850円 | 3,465円 |
| PHAスキンブライトナー30ml | 4,200円 | 3,780円 |
| CLRローション 15ml | ー | ー |
※全国一律送料550円(税込)、5,000円(税込)以上で送料無料。
※CLRローションのオンライン販売は行っておりません。池袋駅前のだ皮膚科の院内で8,800円(税込)にて販売しています。
鼻の黒ずみに関するよくある質問

鼻の黒ずみを1日で取ることができますか?
A. 1日で鼻の黒ずみを完全に取る方法はありません。強引に押し出したりパックを繰り返すと肌を傷めるため、根本的な改善にはなりません。正しい洗顔や保湿で改善しない場合は、専門医に相談するのも選択肢のひとつです。
ワセリンで鼻の黒ずみは取れますか?
A. ワセリン自体に鼻の黒ずみを溶かす作用はありません。ただし肌の乾燥を防ぎバリア機能を保つことで、皮脂の過剰分泌を抑える可能性はあります。
黒ずみの悪化を防ぐための補助的なサポートにとどまると考えられます。ワセリンのベトッとしたテクスチャで毛穴が逆に悪化する場合もありますので、その際は使用を控えてください。
鼻の黒ずみでお悩みの方は池袋駅前のだ皮膚科へご相談ください

鼻の黒ずみは誤ったケアをしてしまうと、より悪化してしまいます。
無理に取るのではなく、洗顔や保湿ケア、紫外線対策などを基本に、ピーリングなどを日々のケアに正しく取り入れることが大切です。
セルフケアで改善が見られない場合は、皮膚科での治療も検討しましょう。鼻の黒ずみでお悩みの方は、池袋駅前のだ皮膚科までお気軽にご相談ください。
【参考文献】
[1] Mustafa, S. A. G. (2020). An Overview on Acne Vulgaris. International Journal of Pharmaceutical Research.
http://www.ijpronline.com/ViewSpecialArticleDetail.aspx?ID=187
[2] Zecchini, M., Lucas, R., Robertson, C. G., et al. (2022). Investigation of the Formation of Squalene Oligomers Exposed to Ultraviolet Light and Changes in the Exposed Squalene as a Potential Skin Model. Molecules.
https://www.mdpi.com/1420-3049/27/11/3481
[3] Deng, Y., Wang, F., & He, L. (2024). Skin Barrier Dysfunction in Acne Vulgaris: Pathogenesis and Therapeutic Approaches. Medical Science Monitor.
https://medscimonit.com/abstract/full/idArt/945336
[4] Pachurka-Szczepańska, J., & Olek-Hrab, K. (2024). Analysis of the effect of components of chemical peels based on lactic and mandelic acid on skin parameters. Aesthetic Cosmetology and Medicine.
https://aestheticcosmetology.com/analysis-of-the-effect-of-components-of-chemical-peels-based-on-lactic-and-mandelic-acid-on-skin-parameters
[5] Weigmann, H., Ulrich, J., Schanzer, S., Jacobi, U., Schaefer, H., Sterry, W., & Lademann, J. (2005). Comparison of Transepidermal Water Loss and Spectroscopic Absorbance to Quantify Changes of the Stratum corneum after Tape Stripping. Skin Pharmacology and Physiology, 18(3), 180–185.
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9907714
[6] Lueangarun, S., & Tragulplaingam, P. (2019). The 24‐hr, 28‐day, and 7‐day post‐moisturizing efficacy of ceramides 1, 3, 6‐II containing moisturizing cream compared with hydrophilic cream on skin dryness and barrier disruption in senile xerosis treatment. Dermatologic Therapy.
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/dth.13090
[7] Sołdacka, D., & Barańska-Rybak, W. (2024). Evaluation of Safety and Efficacy of Chemical Peels With and Without Sonophoresis on Selected Skin Parameters—A Prospective Comparative Study. Cosmetics.
https://www.mdpi.com/2079-9284/11/6/185
[8] Venetikidou, M., et al. (2025). Proteolytic Enzyme Activities of Bromelain, Ficin, and Papain from Fruit By-Products and Potential Applications in Sustainable and Functional Cosmetics for Skincare. Applied Sciences.
https://www.mdpi.com/2076-3417/15/5/2637
[9] Londhe, S., Joshi, A., Sapkale, G., & Bhosale, M. G. (2021). Formulation and Evaluation of Clay Face Pack. International Journal of Pharmaceutical Investigation.
https://jpionline.org/storage/2023/05/IntJPharm-Investigation-11-4-437.pdf
[10] Langer, S. et al. (2024). Squalene Depletion in Skin Following Human Exposure to Ozone under Controlled Chamber Conditions. Environmental Science & Technology.
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.est.3c09394
[11] Bilgiç, Ö., Bilgiç, A., Akın, B., & Erdoğan, B. S. (2016). Relationship between sleep quality and facial sebum levels in women with acne vulgaris. Indian Journal of Dermatology, Venereology and Leprology.
https://ijdvl.com/relationship-between-sleep-quality-and-facial-sebum-levels-in-women-with-acne-vulgaris


