ニキビ治療薬|ディフェリンゲルとベピオゲルの違いとは?

ニキビ治療に保険適用で使う塗り薬の種類は、大きくわけて「レチノイド」、「過酸化ベンゾイル」、「抗菌薬」です。
それぞれの種類を組みあわせて使うことにより、効果を実感しやすくなります。

ただし肌状態や症状によって、一人ひとりで効果を実感できるタイミングは違います。
そのため使用開始後に効果を見ながら、一人ひとりの体質にあった薬の組み合わせを選ぶことが大切です。

当院ではニキビ治療の塗り薬を複数準備して対応しています。
ここではレチノイドである「ディフェリンゲル」と過酸化ベンゾイルの「ベピオゲル」について、それぞれの特徴や違いを紹介します。

ディフェリンゲルとは

ディフェリンゲル0.1%(成分名:アダパレン)」は、ビタミンAに似た成分のレチノイドという種類の薬です。

ディフェリンゲルの効果

異常な角化を抑えて角質が厚くなるのを防ぎ、毛穴の詰まりを改善する薬です。
肌に蓄積した黒色メラニン色素を排出する働きがあるため、ニキビが治った後にできた黒いシミにも向いています。
また抗炎症作用もあるため、毎日塗布することでニキビを予防する効果も期待できます。

ディフェリンゲルの使い方

1日1回、就寝前に洗顔してから患部に塗布してください。
化粧水や乳液などのスキンケア製品を使うときには、スキンケア製品の使用が終わってから、ディフェリンゲルを使いましょう。
薬を塗っても肌が赤くならないことを確認してから、ニキビの周囲に円を描くようにして塗りましょう。

ディフェリンゲルで期待した効果を実感するタイミング

効果を実感するタイミングに個人差はありますが、塗布してから2週間ほどで実感しはじめて、1~2か月継続することでさらに効果を実感しやすくなります。

ベピオゲルとは

ベピオゲル2.5%(成分名:過酸化ベンゾイル)」は、ニキビの原因であるアクネ菌への抗菌作用がある薬剤です。

ベピオゲルの効果

抗菌作用やピーリング作用がある成分です。
ニキビによる炎症を抑える働きや、異常な角化を抑える働きが期待できます。

ベピオゲルの使い方

1日1回洗顔後に患部に塗布してください。
使う時間に指定はありません。

化粧水や乳液などのスキンケア製品を使うときには、スキンケア製品の使用が終わってから、ベピオゲルを使いましょう。

薬を塗っても肌が赤くならないことを確認してから、ニキビの周囲に円を描くようにして塗りましょう。

ベピオゲルで期待した効果を実感するタイミング

効果を実感するタイミングに個人差はありますが、塗布してから2週間ほどで実感しはじめて、1~2か月継続することでさらに効果を実感しやすくなります。

ディフェリンゲルとベピオゲルの共通点

ニキビ治療によく使われる抗菌薬の場合には、長期使用による薬剤耐性菌の出現が問題となっています。
しかしディフェリンゲルとベピオゲルはどちらも抗菌薬ではないため、長期使用をしても耐性菌のリスクはありません。
そのため日本や欧米のガイドラインではニキビ治療の第一選択薬として使用を推奨されています。

さらにどちらの薬もニキビ治療だけではなくニキビ予防にも効果が期待できます。
ただしどちらも赤みや乾燥といった肌荒れの副作用が出やすい薬のため、使い方には注意が必要です。

まずは狭い範囲から塗りはじめて肌状態を確認しながら、少しずつ範囲を広げるようにして使うとよいでしょう。

ディフェリンゲルとベピオゲルの違い

ここではディフェリンゲルとベピオゲルの代表的な違いや治療における使い分けを紹介します。

ベピオゲルは妊娠中でも使える

ディフェリンゲルは妊婦や妊娠している可能性のある方には禁忌(催奇形性)のため使用できません。ベピオゲルは妊娠中でも使用できる薬です。

ディフェリンゲルは色素沈着にも効果が期待できる

ディフェリンゲルはレチノイドと呼ばれる種類の薬です。
レチノイドはニキビ跡のくすみなどの色素沈着に対しても効果が期待できます。
しかしベピオはレチノイドではないため、色素沈着の効果は期待できません。

肌荒れの症状が違う

どちらも刺激性の肌荒れ(赤み、ガサガサ、ヒリヒリするなど)が副作用として出やすい薬ですが、症状のあらわれ方に違いがあります。

ディフェリンは多くの場合、2週間ほど塗り続けると肌荒れは出にくくなります。
しかしベピオゲルは通常、塗り続けても肌荒れの症状が軽減しません。

さらにベピオゲルは塗りはじめに肌荒れが出なくても、使用を続けているうちに肌荒れすることがあります。
このようなときには、ベピオゲルの成分である過酸化ベンゾイルに対するアレルギー性のかぶれの可能性があります。

もし顔全体や首に腫れや赤みが出たときには、使用を中止して当院までご相談ください。

ディフェリンゲルとベピオゲルの副作用

ここではディフェリンゲルとベピオゲルを使用中に起こりやすい代表的な副作用を紹介します。

乾燥

肌の乾燥が気になるときには、小まめな保湿を心がけましょう。
市販のスキンケア製品が肌にあわないと感じているときには、ニキビ用のスキンケア製品を試してみるのもよいでしょう。

たとえば「抗炎症作用のあるアゼライン酸」や「抗炎症作用にくわえて皮脂分泌を抑えるナイアシンアミド」、「皮膚のバリア機能を整えるセラミド」といった成分を使用してみましょう。

ニキビの症状にあわせた「ベーシックケアAZ」などの保湿剤を使用すると、ディフェリンゲルやベピオゲルで起こりやすい副作用の乾燥状態をやわらげやすくなり、ニキビ治療を継続しやすくなります。

赤み、刺激感

肌に赤みやガサガサ、ヒリヒリするなど刺激性の肌荒れが起こるかもしれません。
ディフェリンゲルは多くの場合、使用を継続すると1~2週間でおさまります。

もし刺激感を強く感じるときには、1日おきに塗るなど間隔を空けて使うとよいでしょう。
それでも刺激感の症状が強すぎるときには、使用を中止して医師までご相談ください。

かゆみ、腫れ

ベピオゲルの使用中は、アレルギー性のかぶれによってかゆみや腫れが出るかもしれません。
ベピオゲルの使用を開始するときには、少ない量で狭い範囲から開始するとよいでしょう。

問題がなければ少しずつ範囲を広げていき、塗布する量も増やしていきましょう。
もし顔全体や首に腫れや赤みが出たときには、使用を中止して当院までご相談ください。

副作用・注意事項等

禁忌

「ディフェリンゲル」

  • 妊娠中の方、妊娠している可能性がある方
  • 本剤の成分に対して過敏症の既往歴がある方

「ベピオゲル」

  • 本剤の成分に対して過敏症の既往歴がある方

副作用

「ディフェリンゲル」

乾燥、赤み、刺激感、湿疹、かゆみなど

「ベピオゲル」

乾燥、赤み、刺激感、湿疹、かゆみなど

注意事項

「ディフェリンゲル」

  • 使いはじめに刺激感(赤み、がさがさ、ひりひり感など)が出るかもしれません。
    使い続けていると、ほとんどの場合は1~2週間ほどでおさまります。
    症状が強くなければ継続使用してください。
    もし刺激感が強い場合は、1日おきに塗るなど間隔を空けて使うとよいでしょう。
  • 薬の使用中に紫外線を浴びると、さらに強い刺激を感じることがあります。
    外出時には帽子や日傘で日焼け対策をしてください。
  • 目や目の周り、唇、粘膜や傷口には使用しないでください。
    もしベピオゲルが付着したときには、すぐに水で洗い流しましょう。
    また塗り終わったら手を洗ってください。

「ベピオゲル」

  • 使いはじめに刺激感(赤み、がさがさ、ひりひり感など)が出るかもしれません。
    使い続けていると、ほとんどの場合は1~2週間ほどでおさまります。
    症状が強くなければ継続使用してください。
    もし刺激感が強い場合は、1日おきに塗るなど間隔を空けて使うとよいでしょう。
  • ベピオゲルには漂白作用があるため、衣類や寝具、タオルなどに付着しないように注意してください。
  • 薬の使用中に紫外線を浴びると、さらに強い刺激を感じることがあります。
    外出時には帽子や日傘で日焼け対策をしてください。
  • 目や目の周り、唇、粘膜や傷口には使用しないでください。
    もしベピオゲルが付着したときには、すぐに水で洗い流しましょう。
    また塗り終わったら手を洗ってください。

料金

保険診療

初診料約900円
再診料約400円
処方料約200円

※3割負担の場合に必要な金額の目安です。
※都内在住で高校生までのお子様は、公費負担のため実費は0円です。

塗り薬を使ったニキビ治療なら、池袋駅前のだ皮膚科へ

ディフェリンゲルとベピオゲルは、どちらもニキビの塗り薬です。
それぞれに特徴があるため、症状や体調などにあわせた使い分けが必要です。
ニキビの症状に悩んでいる方は、当院までいつでもご相談ください。

【池袋駅前のだ皮膚科 野田真史 監修】