【ニキビ跡におすすめ】キュアジェットの効果とダウンタイムについて紹介

「ジュベルックやレニスナの施術を受けたいけれど、針が怖い」、「金属アレルギーがあり、受けられる施術が少ない」というお悩みはありませんか。当院ではこのようなお悩みがある方のために「キュアジェット」という施術を導入しています。

キュアジェットの代表的な特徴としては「機械によるサブシジョン」と「針を使わずに薬剤を注入できる」ことです。薬剤の注入量や深さを機械によって正確に調整できるため、ターゲット部分への効率的なアプローチが可能です。

ここではキュアジェットの施術についての特徴や「ニキビ跡へ期待できる効果」、「当院の施術方法」、「治療回数の目安」、「ダウンタイム」などについて幅広くご紹介します。

キュアジェットの特徴

ここではキュアジェットの特徴と、キュアジェットで対応できるニキビ跡について紹介します。

<キュアジェットの特徴>

キュアジェットとは、針を使わずにジェットの力で薬剤を肌に注入するスキンブースター施術です。皮下の組織を断裂させるというサブシジョンの働きと薬剤の注入が同時にできます。

サブシジョンによる「組織再生効果(マイクロサブシジョン)」と薬剤による「コラーゲンの合成を促進する効果」が期待できます。従来のスキンブースター施術とは違い、針やマイクロニードルを使用していないため、針が苦手な方や金属アレルギーの方にも対応しやすい施術です。

<キュアジェットが向いているニキビ跡>

ニキビ跡のへこみにはいくつかの種類が知られています。キュアジェットは「ボックスカー型」や「ローリング型」のニキビ跡に向いた施術です。

・ボックスカー型のへこみ(とくに患部のフチがくっきりと見えるタイプ)

・ローリング型のへこみ(とくに小型で浅めのタイプ。ニキビ跡や水ぼうそうのあとなど)

※上記は当院でキュアジェットを3か月使用した医師の経験に基づく私見です。治療経験を重ねることで、将来的に上記の内容が変更となる可能性もあります。

キュアジェットのニキビ跡への効果

ここではキュアジェットのメリットや、ニキビ跡のへこみにキュアジェットを使用したときに期待できる効果などを紹介します。

<キュアジェットのメリット>

局所型にできたニキビ跡のへこみに使用できる

キュアジェットの施術は、広範囲にできたニキビ跡よりも、比較的限られた範囲のニキビ跡に向いた施術です。ニキビ跡のへこみは、繰り返すニキビの炎症によって毛穴の内側にある組織がダメージを受けて、皮膚が下に引っ張られている状態です。

キュアジェットは、肌内部の真皮層にできてしまった線維化した組織を機械で均一に切断するサブシジョン効果が期待できます。サブシジョン効果と同時に、切断した真皮層へと薬剤を正確に注入して、ニキビ跡のへこみにアプローチします。ジュベルックやレニスナといった薬剤を併用することで、コラーゲンの生成を促進する働きも期待できます。

浅くできたニキビ跡にも対応しやすい

レニスナはジュベルックボリュームとも呼ばれている施術です。コラーゲンを作られやすくして肌のボリュームをアップさせる働きが期待でき、ニキビ跡のへこみにアプローチします。当院では「医師による手打ち」と「キュアジェットによる投与」に対応しています。

当院では手打ちで皮膚の浅い部分にレニスナを投与することはありません。手打ちの場合は、肌の深い部分にある真皮下~皮下組織をターゲットとしています。もし手打ちで表皮などの皮膚の浅い部分にレニスナを投与してしまうと、周囲の細胞への過度な刺激によって、副作用のしこり(皮下硬結)が起こりやすくなってしまいます。

キュアジェットの施術では、レニスナを皮膚の浅い層へ注入できます。注入時にはジェットの力で薬剤が拡散しやすくなります。そのため手打ちに比べて患部への注入量が少なくなり、レニスナの代表的な副作用であるしこりが起こるリスクを大幅に低下できるのです。

キュアジェットを使用することにより、手打ちでは注入できなかった皮膚のごく浅い層にもレニスナを注入できるため、浅いニキビ跡のへこみにもアプローチしやすくなります。

針先が不要で、金属アレルギーの方にも使用できる

キュアジェットには針先がついていないため、「針先が苦手な方」や「痛みが怖い方」、「金属アレルギーの方」など注射薬の手打ちが向いていない方にも使用しやすい施術です。とくにニキビ跡のへこみが気になる方は、レニスナやジュベルックといったポリ乳酸製剤を使用すると、期待した効果が実感しやすくなります。

キュアジェットの特徴

ここではキュアジェットの代表的な特徴について紹介します。

痛みが少ない

キュアジェットは針を使わずにジェットの力で薬剤を均一に拡散させます。注射やマイクロニードルなどの針を使った施術に比べて痛みの少ない施術だと言われています。

(※痛みの感じ方には個人差があります。)

腫れを最小限に抑えられる

キュアジェットは針を使って肌に穴をあけるような施術ではありません。そのため肌への負担が少なくなり、施術による腫れが起こりにくい施術です。キュアジェットのダウンタイムは肌状態や症状によっても異なりますが、目安としては1週間前後です。

こちらは当院でキュアジェットによるこめかみのニキビ跡治療を行った翌日の写真です。ニキビ跡に一致して点々と赤みが出ています。個人差はありますが、1週間前後で赤みが消えていきます。

正確に真皮層にアプローチできる

ジェットの力を利用して薬剤を注入するキュアジェットは、肌の内側にある真皮層まで正確にアプローチできます。肌のハリ、ニキビ跡、毛穴の開き、シワなどのお悩みに向いた施術です。

他のニキビ跡治療と同日施術が受けられる

ニキビ跡のへこみを治療する代表的な治療には「サブシジョン」があります。「サブシジョン」とは、皮膚の下にある固く癒着した組織を針で切断してから、陥没してクレーターになっている部分を上へと持ち上げる施術です。サブシジョンは深いニキビ跡もしくは浅くなだらかで広範囲な跡に向いた施術です。一方で浅くできた小型のニキビ跡にはあまり向いていません。

たとえば複数のニキビ跡があり大きさや深さが異なっているときには、「サブシジョン」と「キュアジェット」の併用施術が向いています。深くて広範囲にできたニキビ跡には「サブシジョン」で、浅くて小型のニキビ跡には「キュアジェット」でそれぞれアプローチするのです。

当院では「サブシジョン」と「キュアジェット」の同日施術にも対応しています。同日施術は単独の施術に比べると全体のダウンタイムが短い施術です。たとえばサブシジョンの単独施術では1~2週間、キュアジェットの単独施術では1週間のダウンタイムが必要です。

しかしサブシジョンとキュアジェットを同日に施術したときのダウンタイムは内出血がでるもののまとめて1~2週間です。また、1回の局所麻酔薬のあとにサブシジョンとキュアジェット2つの施術が受けられるため、同じ部位であればキュアジェットの痛みがなくなり、またキュアジェットによる出血量も局所麻酔の止血効果で抑えられます。

※当院では、キュアジェットとその他の施術(サブシジョン、トライフィルプロ、ポテンツァ、ダーマペン)の同日施術にも対応しています。キュアジェットのさらに詳しい情報は、「当院の治療ページ」をご覧ください。

キュアジェットの治療回数

キュアジェットの施術後に、期待した効果を実感するタイミングには個人差があります。

1回の施術だけで期待した効果を実感できる方もいますが、4週間に1回の頻度で、3~5回繰り返して施術を受けるとさらに期待した効果を実感しやすくなります。施術の間隔は必ず4週間でなくても問題はなく、スケジュール次第では2−3ヶ月あいても問題ありません。施術の回数に応じて治療効果が上がります。

キュアジェットの施術方法と注意点

当院ではキュアジェットを2つのモードで施術しています。ここではそれぞれの施術の違いや代表的な注意点を紹介します。

<接触モード>

肌に機械をあてながら、真皮にある組織を低侵襲で均一に切断し、薬剤の注入をする施術です。表皮から真皮層までをターゲットにしているため、比較的限られた範囲のニキビ跡、傷跡のへこみ、深いシワ(ほうれい線、首、眉間、ひたいなど)などに向いています。

<中空照射モード>

肌から約1cm離れた状態(中空)で照射する施術です。毛穴の悩みや小ジワ、肌のハリなどの肌状態が気になる方に向いています。機械の部分が直接肌に触れないため、金属アレルギーの方でも受けられる施術です。

<注意点>

キュアジェットのダウンタイムは、ほとんどの方で約1週間を目安に症状が治まります。長い方では、内出血や肌の赤みが2週間ほど続く場合もあります。もし1か月以上が経過しても気になる症状が続いているときには、当院までお気軽にご相談ください。日常生活における注意点については、「副作用とリスク」の項目も参考にしてください。

キュアジェットの治療期間

期待した効果を実感するまでのタイミングは、一人ひとりの肌状態やお悩みによっても違います。基本的には繰り返しの施術が必要です。ここでは一般的な治療期間や持続的な効果について紹介します。

一般的な治療期間

患部や症状によっても違いますが、基本的には1か月おきに3~5回の施術を推奨しています。またメンテナンス目的の場合は、キュアジェットで3~5回の施術を繰り返してから、6か月~1年ごとに1回を目安に施術を受けるとよいでしょう。

施術間隔は1か月の期間をあければ、2~3か月になっても問題はありません。キュアジェットではどちらかと言えば施術間隔よりも施術回数を重ねることの方が大切です。

改善までの期間と長期的な効果

キュアジェットで使用している薬剤(レニスナ、ジュベルック)は、どちらもポリ乳酸(PDLLA)が主成分の薬剤です。キュアジェットで薬剤を肌に注入すると、キュアジェットによる「組織再生効果(マイクロサブシジョン)」と薬剤との相乗効果により、真皮層にある線維芽細胞が活性化されてコラーゲンが作られやすくなります。

レニスナやジュベルックが注入された後は、半年程度で効果のピークがきて、1~2年かけて体の中で少しずつ分解されます。従来のヒアルロン酸製剤を使った施術とは違い、キュアジェットでは持続的な効果が期待できます。

再発の可能性

キュアジェットの「組織再生効果(マイクロサブシジョン)」により、ニキビ跡の原因になっている組織の再生を促して、正常な皮膚に近づけるという働きが期待できます。この働きは薬とは違った仕組みで働いているため、薬のように時間が経過して効果が完全になくなるというリスクはありません。

またレニスナやジュベルックは、施術後半年をピークにして、1~2年かけてゆっくりと体内へ吸収されるため、少しずつ期待した効果を実感しにくくなっていきます。そのため個人差はありますが、キュアジェットの施術後は2年を目安に期待した効果を実感しにくくなることもあります。期待した効果を長く実感したい方は、メンテナンスの目的で6か月~1年ごとに施術を受けるとよいでしょう。

キュアジェットの施術に興味がある方は、池袋駅前のだ皮膚科へ

針を使わないスキンブースター施術のキュアジェットは、金属アレルギーの方や針が怖い方でも受けられる施術です。ニキビ跡のへこみがある方や深いシワが気になる方、小ジワなどの肌状態が気になる方に効果が期待できます。当院ではサブシジョン、トライフィル、ポテンツァ、ダーマペンとキュアジェットの同日施術にも対応しています。気になる肌悩みがある方は、お気軽にご相談ください。

【池袋駅前のだ皮膚科 野田 真史 監修】

価格

以下の施術は、公的医療保険が適用されない自由診療です。

「キュアジェット」

※施術モードによって施術可能な部位や料金が違います。

※レニスナを使用した薬剤料です。ジュベルックへの変更も同じ料金で対応可能です。

<接触モード>※比較的限られた範囲のニキビ跡、傷跡のへこみ、深いシワ(ほうれい線、首、眉間、ひたいなど)に向いた施術です。

キュアジェット(1か所のみ)22,000円(税込)
キュアジェット(ニキビ跡 2×2cmのまとまった範囲もしくは5箇所まで​​)33,000円(税込)
キュアジェット(眉間、ほうれい線のシワ)33,000円(税込)
キュアジェット(額、首の横ジワ)44,000円(税込)

<中空照射モード>※毛穴の悩みや小ジワ、肌のハリなどの肌状態が気になる方に向いた施術です。

ひたい、鼻                             33,000円(税込)
頬、首、手背44,000円(税込)
「サブシジョン」
サブシジョン(2x2cm以内) 1回22,000円(税込)
ヒアルロン酸併用 (2x2cm以内) 1回22,000円(税込)

副作用とリスク

禁忌

「キュアジェット」

・妊娠中の方

「サブシジョン」

・妊娠中の方

・ワーファリンなど血をサラサラにする内服薬を使用中の方

副作用

「キュアジェット」

一時的な出血、内出血、赤み、むくみ、色素沈着、ごくまれに硬結など

「サブシジョン」

むくみ、鈍痛、内出血、瘢痕形成、感染

「ジュベルック」

赤み、むくみ、色素沈着、ごくまれに硬結など

「レニスナ」

赤み、むくみ、色素沈着、ごくまれに硬結など

注意事項

「キュアジェット」

・施術直後は、肌に白いポツポツや一時的な出血が見られます。これは薬剤が肌に注入されることで起こる肌の変化です。ほとんどの場合、施術してから1週間後には症状が治まります。

・施術後に内出血や肌の赤みが2週間ほど続く場合もあります。もし1か月以上が経過しても気になる症状が続いているときには、当院までお気軽にご相談ください。

・施術部位(穴が開いている部分)以外の洗顔やメイクは、施術直後からできます。

・施術部位を含めた洗顔やメイクは、施術翌日から可能です。

・施術当日はシャワーが可能です。入浴は翌日からにしてください。

・施術部位のマッサージは1週間後からにしてください。

・血行がよくなる行為(スポーツ、エステ、サウナ、大量の飲酒など)については施術翌日以降にしましょう。

「サブシジョン」

・施術当日から洗顔やメイクが可能です。ただし施術当日のメイクは、施術した部分の針穴を避けてください。

・痛みの感じ方に個人差はありますが、局所麻酔後に施術をするため、施術中の痛みはほぼありません。ただし局所麻酔を注入するときには痛みがあります。

・施術後数時間が経過して麻酔薬の効果がなくなってからは、鈍痛を感じることもあります。通常の場合、鎮痛薬は不要です。

・施術後には打撲をしたときのように、紫色や黄色の内出血が起こるかもしれません。

また患部が腫れることもあります。内出血と腫れの症状は、1~2週間かけて少しずつ元の肌状態に戻っていきます。

・ケロイド体質の方は、まれに施術の影響で傷口が修復される反応を起こして皮膚が厚くなるかもしれません。

・まれにしこりができるかもしれません。ほとんどの場合、しこりは一時的なものであり、6か月ほどで症状が治まります。ただしごくまれにそれ以上が経過しても症状が残る方もいるため注意してください。その場合はステロイドを局所に注入してしこりに対応します。

<キュアジェットについて>

・未承認医薬品等

キュアジェットは、医薬品医療機器等法上において国内で承認されていません。

・入手経路等

韓国のバズバイオメディック会社から個人輸入しています。
個人輸入された医薬品等の使用によるリスクに関する情報はこちら
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/index.html
をご覧ください。

・国内の承認機器の有無

国内で同程度の効能・効果で承認されている国内承認医療機器はありません。

・諸外国における安全性等に係る情報

韓国KFDAの承認を受けており、注射式シリンジ/液状の薬液を磁力やバネで噴霧し、皮膚に通して注入する装置として安全性が認められています。

<サブシジョンについて>

・未承認医薬品等

 サブシジョンのカニューレは医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療器機です。

・入手経路等

 韓国のACE MEDICAL社から個人輸入しています。 

・国内の承認機器の有無

 同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。

・諸外国における安全性等に係る情報

 重大なリスク・副作用などが明らかになっていない可能性があります。

<ジュベルックについて>

・未承認医薬品等

ジュベルックは医薬品医療機器等法上、未承認医療機器です。

・入手経路等

当院医師の判断の元、ネイチャーフォース・ジャパン社より個人輸入しています。

・国内の承認医薬品等の有無

同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。

・諸外国における安全性等に関する情報

ジュベルックは、米国FDAと韓国KFDAの承認を受けており、皮内注射における安全性が認められています。

<レニスナについて>

・未承認医薬品等

レニスナは医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療器機です。

・入手経路等 

国内のネイチャーフォース社を通して韓国から輸入しています。

・国内の承認機器の有無

同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。

・諸外国における安全性等に係る情報

米国FDAと韓国KFDAで承認されています。