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ハイドロキノン|美白、肝斑、そばかすなどのご相談なら池袋駅前のだ皮膚科へ|美白、肝斑、そばかす、炎症後色素沈着(ニキビあと)といった多くのシミ改善に

治療の特色 /Common diseases

美白剤|ハイドロキノン|塗り薬

ハイドロキノン外用剤とは?

ハイドロキノンは、チロシナーゼと呼ばれるメラニンを作る酵素のはたらきをブロックすることで美白作用を示すぬり薬です。深いタイプのシミ(真皮のメラニン)以外であれば効果があるので、肝斑や炎症後色素沈着(ニキビ跡、やけどの跡など)といった多くのくすみ、色素沈着に有効です。濃度が高い製品は漂白作用が強く脱色素斑のリスクが上がると同時にかぶれのリスクも高いので、当院では、4%のものを処方しています。ハイドロキノンの濃度は4から5%が至適とされています。

メラニンを外に押し出す作用のあるトレチノインというもう一つの美白効果のある塗り薬と併用することで、さらに効果を上げられます。レーザーで治療する場合にも、アフターケアとしてハイドロキノン、トレチノインのぬり薬併用で効果を上げることが可能です。ほかにもアゼライン酸、トラネキサム酸といった各種のメラニン産生を抑える成分と併用ができます。

ハイドロキノン外用剤の使い方

使用方法/使用回数/使用量

1日1回、夜に洗顔して化粧水や乳液などのケアをした後、一番最後にハイドロキノン外用剤を使います。塗るのは顔全体ではなく、シミのある部位だけです。

トレチノインと併用する場合は、先にトレチノインを塗ります。トレチノインはより広範囲に塗ることと、ハイドロキノンがより浸透しやすくなり併用の効果が高まるとされているからです。逆の順番で塗っても、問題はありません。

その他

  • 夜に1日1回塗布を推奨しています。朝も使いたい場合は、1日2回の外用も可能です。季節にかかわらず、外出時には、短時間でもSPF30以上の日焼け止めを塗り、帽子や日傘などを使って紫外線を避けるようにしてください。
  • 効果を実感できる期間は人によりますが、最低3か月ほど使ってみてください。連続で6ヶ月使用した場合は、一度休薬することを推奨しています。

ハイドロキノン外用剤の副作用・注意事項等

禁忌

過去にハイドロキノン外用剤で過敏性症状、脱色素斑、オクロノーシスがあらわれたことがある方は使えません。

副作用

ハイドロキノンは基本的には副作用が少ない成分ですが、まれに以下のような副作用があらわれる場合があります。

  • かぶれ(刺激で一過性に赤みが出ているだけの場合は、塗る量や範囲を減らすことで使用できることがあります。量を減らしても毎回赤くなる場合は接触アレルギーになっているので、使用をやめてください)
  • 赤み
  • 刺激
  • 脱色素斑(漫然と長く塗り続けると、メラニンを作るメラノサイトに対する毒性により、部分的に白抜けすることがあります。その際は使用をすぐに中止してください)
  • オクロノーシス(漫然と長く塗り続けると、逆に色が濃くなる減少です。非常に稀ですが、起こると治すのが難しいので、逆に色が濃くなったと思った際はすぐに中止してください)

使用後に何らかの症状が出た場合は、中止して医師または薬剤師に相談しましょう。

また、長期間、漫然と使用すると、副作用の「脱色素斑」や「オクロノーシス」ができてしまったり、効果がでにくくなってしまう可能性があります。3か月以上使っても効果がない場合は中止して、レーザー治療などを検討した方がいいでしょう。

6ヶ月以上連続で外用を続ける場合には休薬を推奨しています。濃度も4から5%が至適でそれ以上上げても副作用が増えて効果は上がらないとされていますので、濃度にも注意が必要です。

注意事項

医師から指示された使用目安量や回数は守りましょう。自己判断で使用量や回数を増やすと副作用のリスクを高める可能性があります。

費用(薬価)

ハイドロキノン外用剤の料金は保険適用外(自費)です。1本5g、1,980円(税込)で、購入時には診察が必要です。

保管および廃棄上の留意点

  • 室温で保管しても問題ありませんが、変色する可能性もあります。できれば冷蔵庫で保管してください。冷蔵庫保存での期限は3ヶ月です。それ以上経つと効果が落ちていますので、新しいものを購入するようにしてください。
  • 開封後はなるべく早めに使い切るようにしましょう。

ハイドロキノン外用剤のよくある質問

ハイドロキノンは皮膚科で保険適用になりますか?
保険適用外です。
ハイドロキノンは顔全体に塗っても大丈夫?
ハイドロキノン外用剤は、シミの部分のみに使い、顔全体には塗らないでください。保湿ケアを行う場合は、化粧水や乳液のあとに使用することをおすすめしています。
ハイドロキノンでシミは消えますか?
くっきりしたシミやそばかすをハイドロキノンを含めた塗り薬で治療することは難しく、レーザー治療を推奨しています。肝斑や炎症後色素沈着(ニキビ跡ややけどの跡のくすみ)には効果を期待できます。その場合もハイドロキノン単独で治癒させることは難しいため、内服のトラネキサム酸やレーザー、ピーリングなどを組み合わせた治療がより有効です。

ハイドロキノンは以下のようなシミに有効です。
  • 肝斑
  • 炎症後色素沈着

自分のシミに効果があるかどうかわからない場合は、皮膚科医師に相談してみましょう。

ハイドロキノン外用剤は薬局で購入できますか?
ハイドロキノン外用剤には、薬局やドラッグストアなどで購入できる市販薬はありません。なお、通販などで個人輸入された医薬品などの危険に関してはこちらのページをご覧ください。
ハイドロキノンはいつやめればよいですか?
ハイドロキノンを長期間使い続けると、脱色素斑やオクロノーシスなどの副作用のリスクが上がってくるので、通常は6か月継続使用した後は、3か月程度、中止する使い方が一般的です。
ハイドロキノン休薬中も、日焼け止めなどを使う紫外線対策はしっかり継続しましょう。また、休薬中には、アゼライン酸やトラネキサム酸のような長期間使える色素沈着に対する成分でケアを継続してください。

参考文献
https://www.cocoro-hihuka.com/hydroquinone.html
https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/hydroquinone.html#i-2
https://www.shop.rohto.co.jp/column-list/column-niconico-0046.html

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