
ほとんどのタイプのシミに対してぬり薬での治療を併用すると効果が期待できます。ハイドロキノンは美白の作用があるぬり薬の代表で、チロシナーゼというメラニンを作る酵素のはたらきをブロックします。通常は1日1回、最低3ヶ月ほど使います。濃度は当クリニックでは4%のものを処方しています。濃度がより高い製品もありますが、効果は大きく変わらないもののかぶれのリスクが上がってしまいます。
まれにかぶれて赤くなる方がいる以外には大きな副作用はありません。
メラニンを外に押し出す作用のあるトレチノインというもう一つの美白効果のある塗り薬と併用することで、さらに効果を上げることができます。
深いタイプのシミ(真皮のメラニン)以外であれば効果があるので、肝斑、そばかす、炎症後色素沈着(ニキビあと)といった多くのシミに有効です。レーザーやフォト治療で治療する場合にも、ハイドロキノン、トレチノインのぬり薬併用で効果が上がります。