【皮膚科医監修】PHA(グルコノラクトン)の使い方や効果について解説!

PHA(グルコノラクトン)は、低刺激ながら角質ケアと保湿を同時に叶える成分として注目されています。AHAやBHAと比べて穏やかに作用するため、敏感肌や乾燥肌の方にもおすすめです。

本記事では、PHAの正しい使い方や効果、AHA・BHAとの違いについて詳しく解説します。また、グルコノラクトン配合のスキンケア製品についてもご紹介しています。

PHA(グルコノラクトン)を日常のケアに取り入れて、理想の肌を目指しましょう。

PHA(グルコノラクトン)の正しい使い方

PHA(グルコノラクトン)は肌に優しく保湿効果があり、角質ケアにも適した成分として注目されています。毎日使用すると、ツルッとしたきめ細かな肌質を実現できます。

ただし、効果を引き出すためには、正しい使い方を理解することが重要です。

PHA(グルコノラクトン)を使用するタイミング

PHA(グルコノラクトン)は、朝夜問わず使用可能です。寝ている間に肌のターンオーバーをサポートしながら、角質ケアと保湿を同時に行えます。[1]

朝に使用する場合は、SPF30以上の日焼け止めの併用が推奨されています。PHA(グルコノラクトン)はAHAやBHAと比べると光感受性は低いですが、角質ケア後の肌は紫外線の影響を受けやすいためです。[2]

PHA(グルコノラクトン)の適切な使用頻度

最初は狭い範囲から1日1回でスタートし、肌の状態を確認しながら塗る範囲を増やしましょう。赤みや乾燥がなければ、1日2回の使用も可能です。

研究では、低濃度のPHA(グルコノラクトン)を使用した場合、肌の水分量が向上し、刺激はほとんど見られなかったと報告されています。[3]

PHAの推奨される使用量

通常のスキンケアでは、2-3プッシュを顔全体に塗るのが推奨されています。首にも同じ程度の量を使用すると、首の肌質改善にも有効です。

初回は少量で顔の狭い範囲から試し、肌の状態を見ながら調整しましょう。赤みやかゆみが出て肌に合わないと感じた場合は使用を中止し、医師に相談してください。

PHA(グルコノラクトン)がおすすめの方

PHA(グルコノラクトン)は、以下のような方におすすめです。

  • ツルッとしたきめ細かな肌質を実現したい方
  • ニキビができやすい肌の方
  • くすみが気になっている方
  • 過去ほかのピーリング剤が合わなかったが、使い続けられる製品を探している方
  • 肌のざらつきが気になる方
  • AHAやBHAで刺激を感じる方

PHA(グルコノラクトン)の主な効果

PHA(グルコノラクトン)の主な効果としては、以下が挙げられます。

角質ケア

PHA(グルコノラクトン)は古い角質をやさしく除去し、肌のざらつきを改善する効果が期待できます。分子が大きいため穏やかに浸透し、肌の表面でやさしく作用します。敏感肌の方でも、他のピーリング剤より刺激を感じにくく、毎日のスキンケアに取り入れやすい成分です。[4]

保湿効果

PHA(グルコノラクトン)は、角質層に水分を引き寄せる水分保持力が高く、肌のバリア機能をサポートします。とくに、乾燥肌の方や加齢による肌の水分不足を感じている方には、メリットが大きいでしょう。

研究によると、10%のグルコノラクトンを塗布することで、肌の水分量が有意に増加することが報告されました。[3]

肌のトーンアップ

PHA(グルコノラクトン)には抗酸化作用があり、紫外線や環境ダメージによる肌のくすみを軽減する効果が期待されています。[5]穏やかな角質ケアによって、くすみの原因となる肌表面の角質が取り除かれるため、透明感のある肌を目指せます。

PHA(グルコノラクトン)とAHA・BHAとの違い

項目PHA(グルコノラクトン)AHA(グリコール酸・乳酸)BHA(サリチル酸)
角質ケアの作用穏やかに角質をケアし、肌のざらつきやくすみを軽減肌表面の古い角質をすばやく除去し、ターンオーバーを促進毛穴の奥に浸透し、皮脂や角栓を溶かすことで毛穴詰まりを解消
刺激性穏やかで敏感肌でも使いやすい強力な作用により敏感肌では刺激を感じやすい場合がある作用が強いため、特に乾燥しやすい肌には向かない場合がある
主な効果肌のざらつき・くすみの改善、穏やかな角質ケア角質除去による明るくなった肌、肌の再生促進毛穴の詰まり解消を通じたニキビ予防
適した肌質・用途敏感肌や穏やかなケアを求める場合におすすめ普通肌~オイリー肌、角質除去やターンオーバー改善を希望する場合に適している毛穴ケアやニキビ予防を重点的に行いたいオイリー肌に向いている

PHA(グルコノラクトン)はAHAやBHAと同じく角質ケア成分ですが、それぞれ作用の強さや適応する肌が異なります。

PHAとAHA(グリコール酸・乳酸)との違い

AHAは肌表面の古い角質をすばやく除去し、ターンオーバーを促進します。ただし、刺激が強いため、敏感肌の方にとっては刺激を感じやすいといえます。[2]

PHA(グルコノラクトン)はAHAよりも穏やかに作用し、使いやすいことが特徴です。

PHAとBHA(サリチル酸)との違い

BHAは毛穴の奥まで浸透し、皮脂や角栓を溶かしてニキビをできにくくする働きがあります。ただし、乾燥しやすい肌には不向きです。[6]

PHA(グルコノラクトン)は、BHAのように毛穴の奥の皮脂を除去する作用はありません。しかし、角質を穏やかにケアすることで、肌のざらつきやくすみを軽減する効果が期待できます。

PHA(グルコノラクトン)の費用

PHAスキンブライトナーは、池袋駅前のだ皮膚科が自ら開発に携わったスキンケア製品です。「刺激が強い化粧品で肌荒れしてしまう」「保湿ケアに何を選べばいいかわからない」といったお悩みに応えるために、皮膚科専門医の知見を活かして開発しました。

PHA5%(グルコノラクトン)とナイアシンアミドを配合し、肌のバリア機能を整えながら、くすみや色素沈着をケアする美容液です。敏感肌の方でも使いやすい低刺激処方で、透明感のあるなめらかな肌へと導きます。

通常購入4,200円(税込)
定期購入(10%OFF)3,780円(税込)
送料全国一律550円(税込)
※5,000円(税込)以上で送料無料

詳細は「PHAスキンブライトナー」をご覧ください。

池袋駅前のだ皮膚科における治療の流れ

池袋駅前のだ皮膚科では、患者さま一人ひとりのお肌の悩みに寄り添い、適切な治療を提供しています。肌トラブルを改善するために、当院では以下の流れで治療を行っています。

  1. 診察とカウンセリング:医師が肌の状態を観察し、治療法をご提案します。
  2. 治療開始:当院では保険診療・自由診療の両方を実施し、ご希望を伺った上でより効果的なスキンケアを行うことが可能です。
  3. アフターケアと定期的な診察:治療後も定期的に診察し、肌の状態を確認します。
  4. 自宅でのスキンケア:治療効果を持続させるためには毎日のスキンケアが重要です。
    当院では、PHA(グルコノラクトン)を5%配合した低刺激ながら角質ケアや保湿効果を両立させた製品を取り扱っています。

PHA(グルコノラクトン)に関するよくある質問

Q. PHA(グルコノラクトン)はニキビ肌でも使えますか?

PHA(グルコノラクトン)は抗炎症作用があるため、軽度のニキビや肌荒れのケアに適しています。ただし、BHAのように毛穴の奥までの皮脂除去作用はないため、皮脂が多いタイプのニキビにはBHAが向いている場合もあります。

研究によると、PHA(グルコノラクトン)を含むスキンケア製品はニキビ肌の炎症を抑える可能性があり、刺激が少なく安全に使用できると報告されています。[2]

PHA(グルコノラクトン)の使用をお考えの方は池袋駅前のだ皮膚科へ

PHA(グルコノラクトン)は、角質ケア・保湿・肌のトーンアップが期待できる低刺激な成分です。AHAやBHAが合わなかった方でも、使いやすいといえます。

池袋駅前のだ皮膚科では、PHA(グルコノラクトン)を配合したスキンケア製品を取り扱っています。ツルッとしたきめ細かな肌質を実現したい方や、肌のざらつきやくすみなどでお悩みの方は、当院までお気軽にご相談ください。

【池袋駅前のだ皮膚科|野田真史 監修】

【参考文献】

[1]Jarząbek-Perz, S., Mucha, P., & Rotsztejn, H. (2021). Corneometric evaluation of skin moisture after application of 10% and 30% gluconolactone. Skin Research and Technology.
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/srt.13044

[2]Rodrigues, M., & Oliveira, H. (2019). Uso da gluconolactona no tratamento da acne: uma revisão sistemática. Systematic Review.
https://repositorio-api.animaeducacao.com.br/server/api/core/bitstreams/84e4d2b8-42bf-4d0b-b628-345c3f78b448/content

[3]Sołdacka, D., & Barańska-Rybak, W. (2024). Evaluation of Safety and Efficacy of Chemical Peels With and Without Sonophoresis on Selected Skin Parameters—A Prospective Comparative Study.
https://www.mdpi.com/2079-9284/11/6/185

[4]Indah Wulaningsih, T. (2023). Gluconolactone in Cosmetic (Review Article). KESANS: International Journal of Health and Science.
ttps://www.researchgate.net/publication/375251456_Gluconolactone_in_Cosmetic_Review_Article

[5]Ryś, U., & Dudek, M. (2024). The use of lactobionic acid and gluconolactone in the treatment of couperose skin.
https://aestheticcosmetology.com/wp-content/uploads/2024/06/ACM-2024-03-Rys-ENG.pdf

[6]Kantikosum, K., et al. (2019). The efficacy of glycolic acid, salicylic acid, gluconolactone, and licochalcone A combined with 0.1% adapalene vs adapalene monotherapy in mild-to-moderate acne vulgaris.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30858720