ジュベルックは目の下のクマやたるみにも効果がある?症例やダウンタイムも紹介

目の下のクマやたるみでお悩みではありませんか?

皮膚内部からコラーゲン生成を促進するポリ乳酸製剤ジュベルックは、目の下のたるみやくぼみを解消するほか、目の下のクマにもよい効果があります。

この記事では、目の下のクマやたるみへの効果や特徴、施術方法、他の施術方法との違いなどについて、解説します。

目の下のクマやたるみへの効果

ジュベルックは皮膚内部からコラーゲン生成を促進するポリ乳酸(PDLLA:Poly-DL-lactic acid)製剤です。

効果は持続的で、体内では1年半ほどかけて水と二酸化炭素に分解される製剤です。

目の下のたるみやくぼみ解消

ジュベルックは肌内部でコラーゲンの生成を促進するので、ハリや弾力を取り戻し、たるみやくぼみを改善します。元々皮膚にある細胞に働きかけるため、自然にボリュームを補うことができます。

クマの色味の改善

2024年、韓国で実施された研究で、ジュベルックには色素沈着に効果があることが報告されています。

ジュベルックの色素沈着改善効果は、線維芽細胞が活性化され、コラーゲンと弾性線維の産生が増え真皮構造が改善されることによる間接的な美白効果とされています。

また、目の下のクマは段差やくぼみがあると目立ちやすいですが、ジュベルックを使いボリュームが出ると自然な感じになり、目立たなくなるという効果もあります。

目の下のクマやたるみの症例(当院)

目の下のクマ1

目の下のくぼみ、段差でお悩みだった当院の50代女性の患者様です。

1か月おきに2回のジュベルックの手打ちから1か月後にはくぼみが減って段差が目立たなくなり、小じわも減りハリ感が改善しています。

治療内容ジュベルック局所注射を1か月おきに2回
治療期間・回数約2か月・2回
費用ジュベルック手打ち部分 38,500円 x 2
トータル77,000円(税込)
リスク・副作用内出血、赤み、むくみ、痛み、硬結など
担当医師コメント・通常1か月ごとに3回の施術を推奨していますが、2回でもこのように目に見える効果が出ることがあります。
・目周りにはリジュランアイやスネコスの施術も当院では行っていますが、ボリュームを出してくぼみを改善する場合にはジュベルックの方が効果が高く回数も少なめで良いです。小じわやハリの改善にはリジュランアイやスネコスもいい施術です。
・ジュベルックは皮膚の浅いところに打つとしこりのリスクがありますが、深めに打つことでそのリスクを下げることができます。

目の下のクマ2

目の下からほほ上部までのくぼみと青クマでお悩みだった当院の患者様です。

1か月おきに2回のジュベルックの手打ちから1か月後に、目の下からほほ上部までボリュームが出て自然な感じで目立たなくなっています。

治療内容ジュベルック手打ちを目の下に1か月間隔で2回
治療期間・回数約2か月・2回2回目の施術から1か月後の写真
費用ジュベルック手打ち部分 38,500円 x 2トータル77,000円(税込)
リスク・副作用内出血、赤み、むくみ、痛み、硬結など
担当医師コメント・3回の施術を推奨していましたが、初回から効果を実感し、わずか2回、2か月の経過でも十分な治療効果が出ました。
・ジュベルックによりコラーゲンが作られると、ボリュームが出て、目の下やほほの上部に出やすい段差が目立ちにくくなります。年齢とともに目の下からほほにかけての皮下のボリュームは減っていきますので、それを補う手段としてジュベルックは効果を実感しやすい治療です。
・ジュベルックにはヒアルロン酸注入ほどの即時効果はありませんが、長期持続する効果が得られます。また、当院でも扱っているスネコスパフォルマやリジュランアイといったほかの注入薬剤よりは、ボリュームを上げる効果が経験的に早めに得られる印象です。

目の下のクマ3

目の下のくぼみと青クマでお悩みだった当院の患者様です。注入治療、特にジュベルックの手打ちでボリュームが出てくぼみ、青クマともに自然な感じで目立たなくなっています。

写真はビフォー(写真上)から1年10か月経過後の様子(写真下)で、ジュベルック3回の治療から1か月後の様子です。下記3つの治療を行い、治療した医師としてもジュベルックの効果を最も実感しました。

治療内容1.ヒアルロン酸注入アフター写真の1年10か月前に1回。すでにほぼ吸収されている。
2.リジュランアイアフター写真の1年7か月前から5回。最終は1年前。
3.ジュベルックアフター写真の4か月前から月1で3回。最終は1か月前。
費用ジュベルック手打ち部分 38,500円×3リジュランアイ 33,000円×5ボリフト
トータル77,000円(税込)
リスク・副作用ジュベルック:内出血、赤み、むくみ、痛み、硬結
リジュランアイ:内出血、赤み、むくみ、痛み、硬結
ボリフト:内出血、赤み、痛み、硬結、塞栓
担当医師コメントジュベルックによりコラーゲンが作られると、以下のようなことが起こります。
・ボリュームが出て段差が目立ちにくくなる
・真皮の密度が高くなり、その下の血管が透けにくくなるジュベルックの手打ちは月1回のペースで3回治療し、あとはメンテナンスとして、半年後に追加するかどうかを検討するのが一般的なプロトコールです。

小じわ・ハリ不足の改善

ジュベルックは深く刻まれたシワや細かいシワ、両方に効果を発揮します。

ジュベルックの働きは、皮膚の浅い層や真皮にある、線維芽細胞を引きつけて、コラーゲンやエラスチンの生成を促進、組織再生することです。

注入後、ハリやボリュームを出し、小じわやハリ不足などの肌の悩みを改善していきます。

ジュベルックの特徴

ジュベルックには、「副作用が少ない」「仕上がりが自然」、「ピンポイントで悩みに対応できる」、「ヒアルロン酸より効果が長期間持続する」という特徴があります。

ジュベルックの特徴について、さらに詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

おすすめの方

ジュベルックは以下のような方におすすめです。

  • 眉間やひたいに刻まれたシワのある方
  • 目の下のクマやくぼみでお悩みの方
  • 目の下のしわが気になる方 など

当院ではお悩みやご希望を伺い、肌質などに最適な施術を提案いたします。どうぞお気軽にご相談ください。

ジュベルックとジュベルックボリューム(レニスナ)の違い

ジュベルックとジュベルックボリューム(レニスナ)では、注入できる肌の深さが違います。

ジュベルックは短い針を使って皮膚の浅い層へ、レニスナはカニューレという長い針を使って皮下の深い層に注入するのです。レニスナがジュベルックボリュームとも呼ばれるのは、粒子径が大きく濃度も濃いからです。

ジュベルックは小じわやニキビ跡、肌のハリなどの皮膚表面の悩みに使う施術ですが、レニスナは加齢による肌のボリューム不足で起きる、頬こけやほうれい線などの肌悩みに適しています。

目の下に効く施術方法

ここでは、ジュベルックを目の下に使うときの施術方法3つを紹介します。

局所注射による手打ち:目の下のクマやたるみでお悩みの方に

各人の症状や悩みにあわせて、医師が手打ちで量を適切に調整しながら注入できるのがメリットです。幅広い悩みに対応できる方法ですが、目の周りの場合には内出血が出やすいということもあります。

長く鈍いカニューレ、短く鋭い通常のニードル、どちらも使うことがあります。

トライフィルプロによる注入:目の下の小じわやハリ不足にお悩みの方に

トライフィルプロでは、炭酸ガスを使った器械でジュベルックを注入します。広範囲の毛穴や小じわの悩みに特に有効で、手打ちより効果が出やすいのが低いのが特長です。

目の下の小じわであればトライフィルでのジュベルック注入がより効果に優れています。目の下のくぼみにボリュームを出したい場合はより深く注入できる手打ちが推奨です。

ダウンタイムとして、内出血が1週間くらい出ることがあります。

ポテンツァでの注入:肌全体に複数の悩みがある方に

ポテンツァとは、必要量を必要な場所へ、狙い通りに届ける仕組みのことです。マイクロニードルやRF(高周波)照射のために、肌細胞が活性化、コラーゲンの産生を促進するようになります。回数を重ねれば高周波による皮脂腺を焼く効果で皮脂分泌抑制効果を実感することが多いでしょう。

ニキビ跡や毛穴、小じわ、ハリのアップなど幅広い状態に効果を期待できますので、複数の悩みがある方におすすめです。

ダウンタイムはどれくらい?

ダウンタイムについては症状や期間は施術方法によって違うほか、個人差もあります。一番短いのは、ポテンツァと言われています。

【施術別のダウンタイム期間と現れやすい症状】

局所医師手打ちトライフィルプロポテンツァ
ダウンタイムの期間長いと2週間5日前後3日前後
現れやすい症状内出血内出血赤み

特に目の下は内出血が起きやすいですが、通常、1週間程度で治まります。

他の施術方法との比較

ここでは、ジュベルックと、他の目の下の悩みにおすすめの施術を説明します。

項目ジュベルックヒアルロン酸注射リジュランスネコス
主成分と特徴ポリ乳酸(PDLLA)。コラーゲンやエラスチンの生成を促進。持続的な効果ヒアルロン酸。即効性があり、ボリュームを出す効果ポリヌクレオチド。抗炎症作用や皮膚再生促進作用ヒアルロン酸+6種類のアミノ酸。コラーゲン・エラスチンの合成促進
対応症状・効果小ジワ、目の下のくぼみ、目の下のクマ、ハリを改善小ジワ、目の下のくぼみ小ジワ、目の下のハリ小ジワ、目の下のクマやハリ
持続期間約1年半。徐々に分解されながら持続的に効果を発揮数か月(種類により異なる)比較的早く効果が現れるが、1回あたりの持続期間は短め長期。
その他副作用が少なく、自然な仕上がり。線維芽細胞を刺激即効性があるが、目の下ではボコボコやチンダル現象のリスクあり皮膚再生・修復が得意。ボリューム改善には不向き効果は早めに現れるが、持続期間はジュベルックより短い

ヒアルロン酸注射

ヒアルロン酸注射は効果をすぐ実感できますが、固いため、目の下など皮膚の薄い部分に使うとボコボコする可能性があります。また施術部位が青っぽくなり、体内のヒアルロン酸の色が見えることがあります。これは「チンダル現象」と呼ばれ、施術部位が浅すぎることが理由です。

目の下に使う場合には、内部でコラーゲンやエラスチンの生成に働きかけるジュベルックの方が自然に仕上がり、副作用も少ない方法と言えます。

リジュラン

リジュランは、抗炎症作用や毛細血管の循環促進作用を持つポリヌクレオチドです。小ジワ、目の下のハリの悩みのみに使うので、ボリュームを出してくぼみを改善したい場合には、コラーゲンやエラスチンの生成を促すジュベルックの方が効果を実感しやすくなります。

リジュランは皮膚再生・修復作用が特徴であるのに対し、ジュベルックはコラーゲン生成促進作用が特徴です。またリジュランは比較的早くから効果が現れますが、ジュベルックは徐々に分解されながら持続的な効果を発揮するという違いもあります。

スネコス

ヒアルロン酸と6種類のアミノ酸を主成分とするスネコスを肌の内側にある真皮層へと注入すると、小ジワ、目の下のクマやハリ を改善します。

ジュベルックと同様にコラーゲンやエラスチンの合成を促進しますが、その効果が現れるのは較的早く、また持続期間は最長で6か月くらいです。一方、ジュベルックは線維芽細胞を刺激しながらコラーゲンやエラスチンの生成を促進し、1年半くらいかけて生体内で代謝され、排泄されます。

施術の流れ

ジュベルックを使った施術は、以下のような流れで行います。

  1. 医師診察・カウンセリング
  2. クレンジング・洗顔
  3. 麻酔クリーム塗布
  4. 施術(注射)
  5. 終了

施術前に、医師が診察し、施術範囲や回数、併用療法などの治療内容を決めます。メイクしている場合はクレンジングで、素顔の場合も、洗顔して皮脂や汚れなどを落とします。

広範囲に渡る施術では麻酔クリームによる表面麻酔がおすすめです。施術箇所を医師と再確認しながら行いますが、心配なことがある場合には、施術中でもお気軽にお声がけください。

費用

ジュベルックを使う施術は、公的医療保険が適用されない自由診療です。

注入方法施術部位価格
医師手打ちでの注入ジュベルック顔広範囲77,000円(税込)
ジュベルック局所(ひたい、クマ、鼻、ほほ)38,500円(税込)
ニキビ跡や傷跡の凹み(1箇所)11,000円(税込)
ニキビ跡や傷跡の凹み(5箇所まで)22,000円(税込)
トライフィルでの注入顔や首(100ショット)99,000円(税込)
ポテンツァでの注入ニキビ跡、毛穴110,000円(税込)

リスク・注意点

リスク

心配されるリスクは施術方法によって違います。共通しているものは、赤みや腫れや痛み、むくみなどです。

施術方法に特異的なリスクとしては、以下のものがあります。

  • 局所注射:しこり
  • トライフィル:内出血、点状出血
  • ポテンツァ:色素沈着、しこり

注意点

ジュベルックを使った施術を受ける場合の注意点は、以下のとおりです。

  • メイクは翌日からできます。
  • 当日の入浴は避け、シャワー浴にしてください。
  • スポーツ、大量の飲酒なども翌日以降にしましょう。
  • 肌の乾燥や日焼けに注意しましょう。

目の下のジュベルックに関するご相談、治療なら池袋駅前のだ皮膚科へ

皮膚内部からコラーゲン生成を促進するポリ乳酸製剤ジュベルックは、目の下のたるみやくぼみを解消するほか、目の下のクマにもよい効果があります。肌内部でコラーゲン生成を促進する効果は、自然です。目の下のクマは段差やくぼみがあると目立ちやすいですが、色素沈着に対しても効果を持つジュベルックだと、自然に目立たなくなります。

眉間やひたいの刻まれたシワ、目の下のクマやくぼみでお悩みの方などは、当院へお気軽にご相談ください。

池袋駅前のだ皮膚科院長 野田 真史 監修

<ジュベルックについて>

・未承認医薬品等
ジュベルック・レニスナは医薬品医療機器等法上、未承認医療機器です。
・入手経路等
当院医師の判断の元、ネイチャーフォース・ジャパン社より個人輸入しています。個人輸入された医薬品等の使用によるリスクに関する情報はこちらをご確認ください。
・国内の承認医薬品等の有無
同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
・諸外国における安全性等に関する情報
ジュベルック・レニスナは、米国FDAと韓国KFDAの承認を受けており、皮肉注射における安全性が認められています。
・医薬品副作用被害救済制度について
万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

<トライフィルについて>

・未承認医薬品等
トライフィルプロは医薬品医療機器等法上、未承認医療機器です。
・入手経路等
メトラス社経由にて入手しています。個人輸入された医薬品等の使用によるリスクに関する情報こちらをご確認ください。
・国内の承認医薬品などの有無
同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
・諸外国における安全性等に関する情報
トライフィルプロは、韓国食品医薬品安全省(MFDS)の承認を受けています。
・医薬品副作用被害救済制度について
万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

<ポテンツァについて>

・未承認医薬品等
ポテンツァは医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医薬品です。
・入手経路等
当院医師の判断の元、Jeisys Medical社より個人輸入しています。
個人輸入された医薬品等の使用によるリスクに関する情報はこちらをご確認ください。
・国内の承認機器の有無
同一の成分や性能を有する他の国内承認機器等はありません。
・諸外国における安全性などに係る情報
米国FDA、欧州CE、韓国MFDSで承認されています。
・医薬品副作用被害救済制度について
万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。