ニキビの薬(塗り薬・飲み薬)の種類と使い分け

ニキビの治療では、塗り薬と飲み薬を症状に合わせて使い分けます。どの薬がよく効くかは一人ひとり異なるため、効果を見ながら組み合わせを選んでいきます。

このページでは、当院で処方しているニキビの薬の種類と特徴、使い分けの目安をまとめています。薬ごとの使い方や副作用、薬価の目安は、それぞれの薬のページで紹介しています。

目次

ニキビの塗り薬の種類(保険診療)

保険診療で使うニキビの塗り薬は、「レチノイド」「過酸化ベンゾイル」「抗菌薬」の大きく3種類です。

組み合わせて使うと効果が高くなり、2つの成分を合わせた配合薬もあります。

レチノイド(ディフェリンゲル)

ディフェリンゲル0.1%

ディフェリンゲル(成分名:アダパレン)は、ビタミンAに似た成分の塗り薬です。毛穴の異常な角化を抑えて詰まりを改善し、白ニキビ・黒ニキビの改善やニキビの予防が期待できます。

1日1回、就寝前の洗顔後に塗ります。使い始めの赤みやがさがさなどの刺激感は、1〜2週間ほどでおさまることがほとんどです。

妊娠中の方、妊娠している可能性がある方は使用できません。

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過酸化ベンゾイル(ベピオ)

ベピオローション2.5%

ベピオ(成分名:過酸化ベンゾイル)は、アクネ菌への抗菌作用とピーリング作用をあわせ持つ塗り薬で、ゲルとローションがあります。赤ニキビに向いているほか、白ニキビ・黒ニキビの発生や進行も防ぎます。

薬剤耐性菌の報告がないため、症状が落ち着いたあとの維持療法にも使えます。漂白作用があるので、髪や衣類に付かないように注意します。

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抗菌薬(ダラシン・アクアチム・ゼビアックス)

ダラシンTゲル1%

ニキビの原因菌が増えるのを抑える塗り薬で、炎症を起こした赤ニキビや膿を持った黄ニキビに使います。ダラシンとアクアチムは1日2回、ゼビアックスは1日1回塗ります。

長く使い続けると薬が効かない耐性菌が生じることがあるため、必要な期間だけ使います。ニキビでは、4週間使っても改善しない場合は中止します。

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配合薬(デュアック・エピデュオ)

エピデュオゲル

デュアック配合ゲルはクリンダマイシン(ダラシンの成分)と過酸化ベンゾイル、エピデュオゲルはアダパレン(ディフェリンゲルの成分)と過酸化ベンゾイルを合わせた塗り薬です。どちらも1日1回の塗布で2つの成分を使えます。

そのぶん塗り始めに赤みやひりひりなどの刺激感が出やすいため、肌の状態を見ながら使います。エピデュオゲルは、妊娠中の方、妊娠している可能性がある方は使用できません。

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ニキビの塗り薬(自費)

保険のディフェリンゲルと同じレチノイドの仲間で、日本では保険が使えない塗り薬として、トライファロテンとタザロテンを自費で処方しています。

どちらもディフェリンゲルより効果は高いものの、そのぶん肌が荒れやすいのが特徴です。

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ニキビの飲み薬の種類

ニキビの数が多いときや赤く炎症を起こしているとき、塗り薬だけでは効果が不十分なときは、飲み薬を組み合わせます。

抗菌薬(ルリッド・ビブラマイシン・ミノマイシン)

抗炎症作用で赤ニキビの炎症を抑える飲み薬です。4〜8週間続けると効果を実感しやすく、続けて使うのは最長12週間程度です。

スピロノラクトン(自費)

男性ホルモンを抑える作用があり、皮脂の分泌を抑えてニキビの症状を改善します。ホルモンバランスの乱れによるニキビに向いており、塗り薬や抗生剤の飲み薬で治りが悪い場合に使います。

ニキビの治療には保険が使えないため、自費で処方しています。

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イソトレチノイン(自費)

塗り薬や飲み薬の効果が不十分な場合や、ぼこぼこした赤みの強い「嚢胞性ざそう」には、イソトレチノインを処方しています。

皮脂の分泌や角化異常といったニキビの原因に働きかける薬で、最低でも4か月は内服を続けます。

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症状に合わせた薬の使い分けの目安

どの薬を使うかは、ニキビの種類や重さ、肌の状態を見て医師が判断します。日本皮膚科学会の「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」で推奨されている薬と、当院で処方している薬をもとにした組み合わせの目安は、次のとおりです。

ニキビの状態主に使う薬
白ニキビ・黒ニキビディフェリンゲル、ベピオ、エピデュオゲル、デュアック配合ゲル
赤ニキビ・黄ニキビ上の塗り薬に加えて抗菌薬の塗り薬(ダラシン・アクアチム・ゼビアックス)。炎症が強いときは抗菌薬の飲み薬も
炎症が治まったあと(再発の予防)ディフェリンゲル、ベピオ、エピデュオゲル
塗り薬・飲み薬で治りにくい重いニキビイソトレチノイン(自費)、スピロノラクトン(自費)

妊娠中の方、妊娠している可能性がある方は、ディフェリンゲルとエピデュオゲルは使用できません。ほかの薬が使えるかどうかは医師が判断しますので、診察のときにお伝えください。

塗り薬を重ねて塗るときの順番

ニキビの塗り薬や保湿の化粧品を重ねるときは、塗る範囲が広いものから先に塗るのが基本です。

  1. 洗顔
  2. 化粧水や乳液で保湿
  3. 顔全体や、白ニキビ・黒ニキビの部分に塗る薬(ディフェリンゲル・ベピオなど)
  4. 炎症のあるニキビだけに塗る抗菌薬(ダラシンなど)

ベピオとゼビアックスを混ぜると変色することがあるため、夜にベピオ、朝にゼビアックスと分けるなど、重ね塗りを避けます。

病状によって処方する薬や塗る部分は変わるため、使い方は医師の指示に従ってください。

ニキビの薬の費用

保険診療の塗り薬・飲み薬は、診察料や処方料と薬代がかかります。

初診料約900円
再診料約400円
処方料約200円

※3割負担の場合に必要な金額の目安です。
※都内在住で高校生までのお子様は、公費負担のため実費は0円です。

薬代(薬価)の目安は、それぞれの薬のページで紹介しています。トライファロテン・タザロテン・スピロノラクトン・イソトレチノインは自費です。

未承認医薬品等の表示

院長紹介

池袋駅前のだ皮膚科院長 野田 真史
池袋駅前のだ皮膚科院長
野田 真史
池袋駅前のだ皮膚科院長 野田 真史


学歴・資格

東京大学医学部医学科卒業

皮膚科専門医(日本皮膚科学会認定)

医学博士(東京大学大学院医学系研究科)

ニューヨーク州医師免許

ECFMG certificate(アメリカ医師国家試験合格証)

Master in translational science(米国ロックフェラー大学)

米国ロックフェラー大学皮膚科 (Associate Attending Physician)


略歴

2007年
東京大学医学部医学科 卒業
2009年
東京大学医学部附属病院 初期研修修了
2009年 2014年
東京大学皮膚科に入局し、東京大学医学部附属病院、関東労災病院で皮膚科医として勤務
米国Northwestern大学、Thomas Jefferson大学で診療研修
2013年
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医取得
2014年
東京大学大学院医学系研究科卒業、医学博士
米国ロックフェラー大学
Instructor in Clinical Investigation
兼 Associate Attending Physician
ニューヨーク州医師免許を取得し、診療にあたる
湿疹、アトピー性皮膚炎、乾癬、円形脱毛症の研究に従事し、Master in translational science(MSc)取得
2016年
東京大学医学部附属病院 皮膚科 助教
2018年
池袋駅前のだ皮膚科 開院
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