しわ・小じわ

「目元や口元の小じわが気になる」「おでこや眉間のしわが目立ってきた」「笑うと目尻にしわができる」など、しわ・小じわでお悩みではありませんか。

しわは、加齢や紫外線、乾燥、表情の癖などが組み合わさってあらわれます。種類や部位、深さによって原因も対策も異なるため、まずは自分のしわのタイプを知ることが大切です。ここでは、しわ・小じわの種類や部位別の原因、自分でできるケア、医療機関での治療まで、皮膚科専門医がわかりやすく解説します。

目次

しわ・小じわとは

しわは、皮膚の表面(表皮)や奥(真皮)の変化によってあらわれる溝です。浅く細かいものから深く刻まれたものまでさまざまで、できる原因や深さによって種類が分かれます。種類によって効果的な対策が異なるため、まずはどのタイプのしわなのかを見きわめることが大切です。

しわの3つの種類

表情じわ

笑う・眉をひそめるなど、表情の癖でくり返し動くことでできるしわです。眉間・目尻・額に出やすく、はじめは表情を動かしたときだけ目立ちますが、年齢とともに刻まれて残るようになります。

乾燥による小じわ(ちりめんじわ)

肌の乾燥によって、目元や口元に浅く細かくあらわれるしわです。表皮の水分不足が原因で、保湿によって目立ちにくくなりやすいのが特徴です。

真皮じわ(加齢による深いしわ)

真皮のコラーゲンやエラスチンが減り、肌のハリが失われて深く刻まれるしわです。保湿だけでは戻りにくく、医療的なアプローチが選択肢になります。

しわの見分け方

浅く細かい小じわは乾燥が主な原因で、保湿で改善が期待できます。一方、表情を動かしたときに出るしわは表情じわ、動かさなくても深く残っているものは真皮じわの可能性があります。表情じわや深い真皮じわは、セルフケアだけでは改善しにくいため、気になる場合は皮膚科にご相談ください。

部位別にみるしわの原因と対策

しわは、できる部位によって主な原因と適した対策が異なります。気になる部位から原因と対策を確認してみましょう。

おでこ(額)のしわ

おでこの横じわは、眉を上げたときに目立つ表情じわが中心です。眉やまぶたを動かす癖のある方では、若いうちからできることもあります。はじめは表情を動かしたときだけ目立ちますが、年齢を重ねると、表情を止めても残るように刻まれていきます。

主な原因は、おでこの筋肉(前頭筋)の動きと、加齢や紫外線によるハリの低下です。とくに紫外線は真皮のコラーゲンを壊し、しわを深くする大きな要因になります。

自分でできる対策としては、眉やおでこに力を入れる癖を意識して減らすこと、毎日の紫外線対策と保湿が基本です。ただし、深く刻まれたおでこのしわはセルフケアだけでは戻りにくいのが実情です。表情の動きが原因の場合はボトックスで筋肉のはたらきをやわらげ、深い溝にはヒアルロン酸注射を組み合わせることもあります。

眉間のしわ

眉間の縦じわは、眉をひそめる・しかめるといった表情の癖でできる代表的な表情じわです。怒っていなくても気難しい印象に見えてしまうことがあります。集中しているときや、スマートフォン・パソコンを見ているときに、無意識に眉間へ力が入っている方も少なくありません。

原因は、眉間を寄せる筋肉(皺眉筋など)のくり返しの動きです。同じ表情を続けることで、皮膚に折りじわが定着していきます。

まずは眉間に力を入れる癖に気づき、こまめにゆるめることが予防につながります。市販のサージカルテープなどで一時的に目立ちにくくする方法もありますが、効果は一時的です。しっかり改善したい場合は、筋肉の動きをやわらげるボトックスが適しています。深く刻まれた溝にはヒアルロン酸注射を併用することもあります。

目尻のしわ(笑いじわ)

目尻のしわは、笑ったときに目の周りの筋肉(眼輪筋)が動くことで、目尻から放射状にできる表情じわです。笑いじわとも呼ばれます。目元は皮膚が薄く乾燥しやすいため、乾燥による浅い小じわが重なることもあります。

主な原因は、表情による眼輪筋の動きに加え、乾燥と紫外線です。目をこする癖や、サングラスをかけずに強い日差しを浴びることも、目元のしわを進めることがあります。

目元の保湿と紫外線対策が基本のケアです。表情の動きが目立つ場合はボトックス、乾燥やハリの低下による小じわには、うるおいとハリを補うスネコスなどの注入治療を組み合わせます。

目の下・目元の小じわ

目の下や目元の皮膚はとても薄く、乾燥やこすれの影響を受けやすい部位です。そのため、浅く細かいちりめんじわが出やすく、クマやたるみと混ざって見えることもあります。

原因は、乾燥や摩擦に加え、加齢によるハリの低下です。アイメイクを落とすときに強くこする、目元を頻繁にさわるといった習慣も、しわの一因になります。

強くこすらないこと、ていねいな保湿と紫外線対策が基本です。浅い乾燥小じわは保湿で目立ちにくくなりますが、ハリの低下によるものには、肌のうるおいやハリを育てるスネコスやリジュランなどの注入治療、肌質を整えるダーマペン4が選択肢になります。

口元・ほうれい線

口元のしわには、口の縦じわや、口角の梅干しじわ、そしてほうれい線などがあります。口元の小じわは乾燥や紫外線、口の動きが、ほうれい線は頬のたるみやコラーゲンの減少が主な原因です。

乾燥による浅い小じわは保湿で目立ちにくくなりますが、深く刻まれた溝にはヒアルロン酸やコラーゲン注入が向いています。口角のうめぼしジワにはボトックスを用いることもあります。

しわができる主な原因

しわは、いくつかの要因が重なってあらわれます。原因を知ることは、予防やケアの第一歩になります。

紫外線(光老化)

しわの最大の原因といわれるのが紫外線です。紫外線は真皮のコラーゲンやエラスチンを壊し、肌のハリを支える土台をダメージさせます。年齢による変化よりも、紫外線によるダメージ(光老化)のほうが大きいともいわれており、日々の紫外線対策がしわ予防の鍵になります。

乾燥

肌の表面(表皮)の水分が不足すると、目元や口元に浅く細かい小じわ(ちりめんじわ)ができます。乾燥による小じわは、保湿によって目立ちにくくなりやすいのが特徴です。

加齢

年齢とともに、肌のハリを支えるコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸が減少します。さらに皮膚や筋肉、脂肪、骨の変化が重なってたるみが生じ、深いしわへとつながっていきます。

表情の癖

眉をひそめる、目を見開く、笑うなど、同じ表情をくり返すことで、その部分の皮膚に折りじわが定着していきます。これが眉間・額・目尻などにできる表情じわです。

生活習慣

喫煙や睡眠不足、栄養の偏り、過度な乾燥環境などは、肌の老化を早める要因になります。うつぶせ寝や頬づえ、長時間のうつむき姿勢など、皮膚に折りぐせをつける習慣も、しわの一因になることがあります。

自分でできるしわ・小じわのケアと予防

浅い乾燥小じわや、これからのしわ予防には、毎日のセルフケアが効果的です。とくに紫外線対策と保湿は、しわ対策の基本になります。

紫外線対策

しわ予防でもっとも大切なのが紫外線対策です。日焼け止めは一年を通してこまめに塗り直し、帽子や日傘もあわせて活用しましょう。曇りの日や室内でも紫外線は届くため、習慣にすることがポイントです。

保湿

乾燥による小じわには、毎日の保湿が有効です。化粧水で水分を与え、乳液やクリームでうるおいを閉じ込めましょう。とくに皮膚の薄い目元・口元はていねいなケアがおすすめです。

レチノール(ビタミンA)配合の化粧品

市販のレチノール配合化粧品は、肌のハリをサポートする成分として知られています。刺激を感じることがあるため、少量・低頻度から試し、肌に合わない場合は使用を中止してください。より高い効果を求める場合は、医療機関で処方するトレチノインなどの外用薬もあります。

生活習慣の見直し

禁煙、十分な睡眠、バランスのよい食事は、肌の健康を保つうえで大切です。うつぶせ寝や頬づえなど、皮膚に折りぐせをつける習慣も見直してみましょう。

セルフケアの限界

セルフケアで改善が期待できるのは、主に浅い乾燥小じわや、これからのしわの予防です。すでに深く刻まれた真皮じわや、表情の動きでできる表情じわは、セルフケアだけでは戻りにくいため、医療機関での治療が選択肢になります。

医療機関でのしわ・小じわ治療

セルフケアで改善しにくいしわには、医療機関での治療が選択肢になります。当院では、しわの種類や深さ、部位に合わせて治療を使い分けます。以下の施術は保険適用外のため、公的医療保険が適用されない自由診療(自費)です。

しわの種類別・治療の選び方

しわの種類特徴主な治療
表情じわ(眉間・額・目尻)表情を動かすとできるボトックス/マイクロボトックス
乾燥による小じわ目元・口元の浅く細かいしわ保湿・レチノール外用/スネコス・ジュベルック・ダーマペン4
真皮の深いしわ・溝深く刻まれて戻りにくいヒアルロン酸・コラーゲン注入
肌全体のハリ低下小じわ・ハリ不足ジュベルック・リジュラン・ダーマペン4・ポテンツァ

表情じわの治療

表情をつくる筋肉のはたらきをやわらげ、くり返しの表情でできるしわを目立たなくします。眉間・額・目尻の表情じわに向いています。

ハリ・小じわの治療(注入)

コラーゲンの生成を促したり、うるおいを補ったりして、肌の内側からハリを育てます。目元の小じわや、肌全体のハリ不足が気になる方に向いています。

深いしわ・溝の治療(注入)

深く刻まれたしわや溝に注入し、内側からふっくらと持ち上げます。ほうれい線や、加齢による深いしわに用います。

肌質を整える治療

肌そのものの状態を整え、ハリやキメを改善することで小じわにアプローチします。肌質改善や、しわの予防もかねたケアに向いています。

しわ・小じわの症例

当院で実際にしわ・小じわの治療を受けられた患者様の症例です。効果や経過には個人差があります。

眉間のシワ(ボトックス)

眉間のシワへのボトックス症例

眉間はついついシワが寄ってしまうところ。眉間を寄せるクセをなくすだけでだいぶ印象は変わるので、ボトックスで寄らなくすると写真のように効果的。

写真は当院でボトックスを10単位注射後3週間の経過。ボトックスで寄せるクセを無くすとその後に深くシワが刻まれる予防にもなります。

治療内容ボトックス注射(眉間)
治療期間・回数10単位を1回。施術から3週間後の写真
費用ボトックス(10ユニット):13,200円(税込)
リスク・副作用内出血、赤み・腫れ

眉間の刻まれた深いシワ(ボトックス+ジュベルック)

眉間のシワが深く刻まれてしまいお悩みだった患者様の症例です。ボトックスを1回、ジュベルックを2回注射しただけで2か月後にシワはわからないほどに改善しています。ダウンタイムは打ったその日に少し赤くなる程度でほとんどありませんでした。

眉間の刻まれた深いシワへのジュベルック症例
治療内容ジュベルック局所注射、ボトックス注射
治療期間・回数ジュベルックを2回、ボトックスを1回。
施術終了から1か月後の写真
費用ジュベルック(手打ち 狭い範囲):22,000円 × 2
ボトックス(10ユニット):13,200円
リスク・副作用ジュベルック:内出血、赤み、硬結
ボトックス:内出血
担当医師コメントボトックスでシワを寄せる癖や表情ジワはとれるものの、深く刻まれてしまったシワをとるのは難しいので、そんなときに活躍するのがジュベルックです。コラーゲンを作る線維芽細胞を引き付け、組織再生を促します。
・効果が長く持続する
・ダウンタイムが短い
という特徴があります。

副作用・注意事項など

施術を受けられない方・ご相談が必要な方

下記に当てはまる方は、施術を受けられない、または事前に医師へのご相談が必要な場合があります。

  • 妊娠中・授乳中の方
  • 注射・注入部位に感染や強い炎症がある方
  • 過去に注入剤やボツリヌス製剤でアレルギー・重い副作用が出たことのある方
  • ケロイド体質の方
  • 全身性の疾患や、治療中の病気・服用中のお薬がある方

施術後は、注射・注入部位に内出血・腫れ・赤み・痛みなどが一時的にあらわれることがあります。症状の程度や持続期間、各施術ごとの詳しい禁忌・副作用については、それぞれの治療ページをご確認のうえ、診察時に医師へご相談ください。

未承認医薬品等について

当院で使用するアラガン社製のボトックス・ヒアルロン酸製剤は、国内で承認された製剤です。以下の医薬品・医療機器は、医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医薬品等です。

料金

以下の施術は保険適用外のため、公的医療保険が適用されない自由診療(自費)です。

ボトックス(アラガン社製)
額、眉間、目尻、目の下、口角、アゴのうめぼしジワ など 各1部位13,200円(税込)
マイクロボトックス
アラガン社製|両ほほ55,000円(税込)
アラガン社製|顔広範囲77,000円(税込)
韓国製(Botulax)|両ほほ33,000円(税込)
韓国製(Botulax)|顔広範囲55,000円(税込)
スネコス
スネコスパフォルマ局所(ひたい、クマ、ほほ、首)1回1か所44,000円(税込)
ジュベルック
局所(ひたい、クマ、鼻、ほほ)38,500円(税込)
顔広範囲77,000円(税込)
ジュベルックシャイン 2.0ml38,500円(税込)
リジュラン
リジュランアイ(クマ)33,000円(税込)
リジュラン(鼻、頬の広範囲)55,000円(税込)
ヒアルロン酸
アラガン社 ボリフト 1cc(ホホ、眼の下、ひたい)77,000円(税込)
アラガン社 ボリューマ 1cc(ほうれい線、あご)77,000円(税込)
アラガン社 ボライト 1cc(ひたい、ほほ、首の浅いシワ)77,000円(税込)
コラーゲン注入
コラージュ(コラーゲン製剤)1部位77,000円(税込)
ダーマペン4
全顔(成長因子のBENEVやCLR)38,500円(税込)
両ほほ27,500円(税込)
ポテンツァ
顔または首の引き締め、たるみケア(300ショット)33,000円(税込)
顔または首の引き締め、たるみケア(500ショット)44,000円(税込)
トレチノイン(外用)
トレチノイン(荒れにくいナノ粒子、5g)3,300円(税込)

よくあるご質問

しわは自分で治せますか?

浅い乾燥による小じわは、保湿や紫外線対策などのセルフケアで目立ちにくくなることが期待できます。一方、深く刻まれた真皮じわや、表情の動きでできる表情じわは、セルフケアだけでは戻りにくいため、医療機関での治療が選択肢になります。

しわ予防でいちばん大切なことは何ですか?

紫外線対策です。紫外線は真皮のコラーゲンやエラスチンを壊し、しわやたるみの大きな原因になります。日焼け止めをこまめに塗り直し、帽子や日傘もあわせて活用しましょう。あわせて毎日の保湿も大切です。

ボトックスとヒアルロン酸はどう違いますか?

ボトックスは表情をつくる筋肉のはたらきをやわらげ、眉間・額・目尻などの表情じわに用います。ヒアルロン酸は深く刻まれたしわや溝を内側からふっくらと持ち上げる注入剤です。しわの種類によって適した治療が異なるため、診察で適した方法をご提案します。

何歳からしわ対策をすればいいですか?

しわは予防が大切なため、年齢にかかわらず早めの紫外線対策・保湿がおすすめです。すでに気になるしわがある場合も、早めにケアを始めるほど対策の選択肢が広がります。

治療にダウンタイムはありますか?

治療の種類によって異なります。注射・注入では、内出血や腫れ、赤みなどが一時的にあらわれることがあります。ダウンタイムの程度や期間は施術によって違うため、診察時にご説明します。

しわ治療に保険は使えますか?

美容目的のしわ治療は保険適用外の自由診療(自費)です。料金は各治療の料金表をご確認ください。

しわ・小じわは、種類や部位によって原因も対策も異なります。気になるしわがある方は、皮膚科専門医がお一人おひとりの肌の状態に合わせて、セルフケアから治療まで適切な方法をご提案します。池袋駅前のだ皮膚科までお気軽にご相談ください。

【池袋駅前のだ皮膚科|野田真史 監修】

院長紹介

池袋駅前のだ皮膚科院長 野田 真史
池袋駅前のだ皮膚科院長
野田 真史
池袋駅前のだ皮膚科院長 野田 真史


学歴・資格

東京大学医学部医学科卒業

皮膚科専門医(日本皮膚科学会認定)

医学博士(東京大学大学院医学系研究科)

ニューヨーク州医師免許

ECFMG certificate(アメリカ医師国家試験合格証)

Master in translational science(米国ロックフェラー大学)

米国ロックフェラー大学皮膚科 (Associate Attending Physician)


略歴

2007年
東京大学医学部医学科 卒業
2009年
東京大学医学部附属病院 初期研修修了
2009年 2014年
東京大学皮膚科に入局し、東京大学医学部附属病院、関東労災病院で皮膚科医として勤務
米国Northwestern大学、Thomas Jefferson大学で診療研修
2013年
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医取得
2014年
東京大学大学院医学系研究科卒業、医学博士
米国ロックフェラー大学
Instructor in Clinical Investigation
兼 Associate Attending Physician
ニューヨーク州医師免許を取得し、診療にあたる
湿疹、アトピー性皮膚炎、乾癬、円形脱毛症の研究に従事し、Master in translational science(MSc)取得
2016年
東京大学医学部附属病院 皮膚科 助教
2018年
池袋駅前のだ皮膚科 開院
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