アゼライン酸誘導体

アゼライン酸誘導体はアゼライン酸の構造に変化を加え、水に溶けやすくしたニキビや酒さ、色素沈着のためのスキンケア成分です。アゼライン酸よりも赤みや乾燥が出にくく肌に優しいので、ほかのニキビケア成分が強すぎて使えない方のほか、妊娠中の方も使えます。この記事ではアゼライン酸との違い、おすすめな方、美容効果などについて説明します。

目次

アゼライン誘導体とは

アゼライン誘導体は正式にはアゼロイルジグリシンKと呼ばれる成分で、アゼライン酸と同じようにニキビや酒さなどの肌トラブルをケアし健やかさを取り戻します。

アゼライン酸は水に溶けにくいのでおもにクリームなどに配合されていますが、アゼライン酸誘導体は水に溶けやすいのが特徴です。

アゼライン酸との違い

アゼライン酸誘導体とアゼライン酸の違いは以下のとおりです。

【アゼライン酸誘導体とアゼライン酸の比較】

アゼライン酸誘導体アゼライン酸
水和性高い低い
配合アイテム化粧水や美容液などの水溶性のスキンケア用品クリームや乳液
刺激低刺激、肌に優しい肌に優しいが、誘導体よりもピリピリした刺激感を感じる場合が多い
効果効能ニキビ、酒さ、皮脂、色素沈着、保湿作用ニキビ、酒さ、皮脂、色素沈着

アゼライン酸誘導体は肌刺激も少なく、グリシンによる保湿作用もあるため、特に敏感肌や乾燥肌の方に向いているとも言われています。効果効能はほぼ同じですが、アゼライン酸の方がより強い抗菌作用や美白作用を持つので、ニキビや酒さ、色素沈着の症状が強い場合にはアゼライン酸の方が効果的です。

以下の記事にアゼライン酸の解説があるので、読んでみてください。

治療の特色|アゼライン酸

おすすめな方

アゼライン誘導体は以下のような方におすすめです。

  • ニキビ肌の方
  • 赤ら顔でポツポツのあるのを気にしている方
  • 皮脂が多い方
  • くすみが気になる方
  • アダパレンや過酸化ベンゾイルなど他のニキビ外用薬が強すぎて使えない方
  • アゼライン酸がヒリヒリして使えなかった方
  • アゼライン酸系統の化粧水を探している方
  • 妊娠中の方
  • 授乳中の方

アゼライン酸誘導体も高濃度では、ピリピリとした刺激を少し感じることがあります。

アゼライン酸誘導体の美容効果

アゼライン酸誘導体は、アゼライン酸と同じようなはたらきがあります。角化異常抑制作用や抗菌活性によってニキビを改善し、皮脂分泌抑制や抗炎症作用があるので酒さの症状の赤ら顔などにもよい効き目を示します。

症例

ベーシックケアAZクリアローションをにきびに使用した症例

※この症例報告は、遠山クリニックの遠山昭子先生より提供されたものです。左が通常の写真、右がレビューという肌診断機による写真です。

ベーシックケアAZクリアローションをにきびに使用した症例
ベーシックケアAZクリアローションをにきびに使用した症例
治療内容ニキビの症状でお悩みだった20代男性の患者様です。アゼライン酸誘導体3%が配合されたベーシックケアAZクリアローションを5ヶ月間外用継続したところ、
・ニキビの減少
・毛穴の開きの減少
・顔全体のトーンの改善
・アクネ菌から産生されニキビの原因になるポルフィリンが画像診断で減少
と多くの効果が見られました。
治療期間・回数約5ヶ月・毎日のベーシックケアAZクリアローション外用
費用以下の治療は、公的医療保険が適用されない自由診療(自費診療)です。
・ベーシックケアAZ 1本125ml 4,400円(税込)
リスク・副作用ベーシックケアAZクリアローション:赤み、かゆみ
担当医師コメント5ヶ月間に1回のダーマペン、2回のポテンツァ、1回のサーマニードルを行っていますが、4回のマイクロニードル治療だけではここまでの改善効果は通常難しく、ベーシックケアAZクリアローションによる毎日のスキンケアが効果的だったと考えられます。

ベーシックケアAZについて

当院ではニキビや酒さ、赤ら顔ケアに特化したスキンケア用品として、アゼライン酸含有のベーシックケアAZというオリジナル保湿化粧品を開発、販売しています。ニキビや酒さにお悩みの方だけでなく、一般肌の方も使用可能です。化粧水タイプのベーシックケアAZクリアローションにはアゼライン酸誘導体3%を配合しています。

オンラインショップでも購入可能なので、保湿ケアで悩んでいる方はぜひ試してみてください。

ベーシックケアについては、以下にも説明がありますので、読んでみてください。
治療の特色|ベーシックケアAZ

使用時の注意点・リスク

アゼライン酸誘導体使用時の注意点とリスクは以下のとおりです。

注意点

  • 過去に含有成分にアレルギー症状を起こしたことのある方は、アゼライン酸誘導体は使えません。
  • 効果が出るまでの期間は約2週間です。効果をすぐに実感できなくとも、自己判断で使うのをやめないでください。
  • ピリピリとした刺激感が出る可能性があります。刺激感が気になる場合は、症状にあわせて使用頻度を減らしてください。使用頻度を減らしてもピリピリ感が強くなる場合には医師に相談してください。
  • 単独でも効果を実感しやすい製品ですが、併用するとより一層効果を実感しやすくなります。

リスク

ベーシックケアAZクリアローション(化粧水)やベーシックケアAZ(乳液)を使うと、赤みやかゆみ、刺激感があらわれる場合があります。

費用(税込)

自由診療で、費用は以下のとおりです。

AZAクリア(クリーム、アゼライン酸配合)
1本 15g1,980円
 ベーシックケアAZ
ベーシックケアAZ 60g (乳液、アゼライン酸配合)4,400円
ベーシックケアAZクリアローション(化粧水、アゼライン酸誘導体3%配合)125ml4,400円
ベーシックケアAZ クリーム(アゼライン酸20%配合) 30g3,300円
ベーシックケアAZ ウォッシュ(アゼライン誘導体配合)150g3,850円
ベーシックケアAZ シャンプー(アゼライン酸誘導体1%配合) 150ml4,400円
ベーシックケアAZ

よくある質問

アゼライン酸誘導体とは何ですか?

ニキビや赤ら顔を治すためにおすすめの成分で、アゼライン酸の分子構造に手を加え、特徴を変化させたものです。アゼロイルジグリシンKと全成分表には記載されています。効果効能はアゼライン酸とほぼ同じです。

アゼライン酸と誘導体ではどちらが効果的ですか?

水溶性になったアゼライン酸誘導体よりも、アゼライン酸の方が強力な抗菌作用やチロシナーゼ阻害効果を持つので、重度のにきびや色素異常にはアゼライン酸の方が効果的です。

アゼライン酸誘導体と一緒に使ってはいけない薬は?

一緒に使えない薬はほとんどありません。アゼライン酸とアゼライン酸誘導体の併用も可能で、さらに効果を上げることができます。ナイアシンアミド、レチノール、ビタミンCといったメジャーな有効成分との併用も問題ありません。

アゼライン酸誘導体に興味がある方は、池袋駅前のだ皮膚科へ

今のニキビケアに満足していない方やニキビ外用薬が強くて使えなかった方におすすめなのが、アゼライン酸誘導体を使ったスキンケア用品です。アゼライン酸がヒリヒリして使いにくかった人にも、誘導体は刺激感が少ないのでおすすめできます。当院ではニキビケアに特化したオリジナルのアイテムを開発しました。

当院では、一人ひとりの肌の悩みにあわせて治療しています。セルフケアに限界を感じている方、自分だけでは対処できない症状がある方は、ぜひご相談ください。

【池袋駅前のだ皮膚科|野田真史 監修】

【参考文献】

院長紹介

池袋駅前のだ皮膚科院長 野田 真史
池袋駅前のだ皮膚科院長
野田 真史
池袋駅前のだ皮膚科院長 野田 真史


学歴・資格

東京大学医学部医学科卒業

皮膚科専門医(日本皮膚科学会認定)

医学博士(東京大学大学院医学系研究科)

ニューヨーク州医師免許

ECFMG certificate(アメリカ医師国家試験合格証)

Master in translational science(米国ロックフェラー大学)

米国ロックフェラー大学皮膚科 (Associate Attending Physician)


略歴

2007年
東京大学医学部医学科 卒業
2009年
東京大学医学部附属病院 初期研修修了
2009年 2014年
東京大学皮膚科に入局し、東京大学医学部附属病院、関東労災病院で皮膚科医として勤務
米国Northwestern大学、Thomas Jefferson大学で診療研修
2013年
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医取得
2014年
東京大学大学院医学系研究科卒業、医学博士
米国ロックフェラー大学
Instructor in Clinical Investigation
兼 Associate Attending Physician
ニューヨーク州医師免許を取得し、診療にあたる
湿疹、アトピー性皮膚炎、乾癬、円形脱毛症の研究に従事し、Master in translational science(MSc)取得
2016年
東京大学医学部附属病院 皮膚科 助教
2018年
池袋駅前のだ皮膚科 開院
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