「子どものわきのにおいが気になる」「思春期になってにおいが強くなった」「本人や周りが気にしていないか心配」——お子さまのワキガでお悩みではありませんか。
ワキガ(腋臭症)は、においのもとになるアポクリン汗腺が発達する思春期前後から目立ってくることがあります。体質によるもので、決して恥ずかしいことではありません。お子さまの場合は、心への影響にも配慮しながら、まずは清潔ケアや塗り薬など負担の少ない方法から考えます。
ここでは、子どものワキガの原因・セルフチェック・ご家庭でのケア・心のサポート・受診の目安・当院の対応まで、くわしく解説します。
子どものワキガとは
ワキガは、わきにある「アポクリン汗腺」から出る汗が、皮膚の常在菌に分解されることで、独特のにおいを生じる状態です。汗そのものというより、汗が菌に分解されてにおいになります。
アポクリン汗腺の数やはたらきは体質・遺伝で決まり、思春期にホルモンの影響で活発になります。
何歳ごろから出る?
多くは思春期(10歳前後〜中学生ごろ)から目立ちはじめます。成長にともなってアポクリン汗腺が発達するためで、自然な成長の一部でもあります。
ただし発達には個人差があり、早い子では小学校低〜中学年(6〜8歳ごろ)からにおいが気になることもあります。体つきの成長が早いお子さまほど、早めにあらわれる傾向があります。
子どものワキガの原因・体質
ワキガは体質・遺伝が大きく関係します。ご両親のどちらかにワキガがある場合、お子さまにもみられやすい傾向があります。耳あかが湿っている(ベタベタしている)ことは、アポクリン汗腺が多い体質の目安になるといわれています。
病気ではなく体質によるものなので、清潔ケアやにおい対策で十分にコントロールできることも多くあります。
子どものワキガのセルフチェック
次のような項目に当てはまるほど、ワキガ体質の可能性があります。ご家庭で確認してみる目安にしてください。
- 耳あかが湿っている・ベタベタしている(アポクリン汗腺が多い目安)
- シャツやインナーのわき部分が、黄ばむことがある
- ご家族(両親)にワキガの方がいる
- わきから、鉛筆の芯や少しツンとしたにおいがする
- 体つきの成長が早い・思春期に入っている
とくに「耳あかが湿っている」「衣類のわきが黄ばむ」「ご家族にワキガがある」が重なる場合は、ワキガ体質のことが多いです。気になる場合は、無理にご家庭で判断せず、皮膚科で相談することもできます。
ご家庭でできるケア
子どものワキガは、毎日のケアでにおいをかなりやわらげることができます。お子さまが自分でできる習慣として、無理なく取り入れていきましょう。
清潔を保つ
わきを清潔に保ち、汗をかいたらこまめに拭き取る習慣をつけましょう。汗ふきシートや、ぬれたタオルでさっと拭くだけでも、においの軽減につながります。お風呂ではわきをやさしく洗い、洗い残しや洗いすぎに注意します。
子ども向けの制汗剤・デオドラントの選び方
市販の制汗剤・デオドラント(クリーム・ロールオン・シートなど)も役立ちます。お子さまには、肌にやさしい低刺激のもの、子ども向け・敏感肌向けとして売られているものを選ぶと安心です。
ただし、市販品は一時的ににおいをおさえるもので、汗腺そのものを減らすわけではありません。肌に合わない・かぶれる場合は使用を中止しましょう。
衣類・生活の工夫
通気性のよい衣類を選び、汗をかいたらこまめに着替えましょう。汗取りインナーを使うと、においが衣類にこもりにくくなります。また、動物性脂肪の多い食事はにおいを強めることがあるため、バランスのよい食事を心がけることも、においのケアにつながります。
お子さまの心のケアと周りの接し方
ワキガは見た目に分かりにくいぶん、においを指摘されたり、自分で気にしすぎたりして、お子さまが深く傷つくことがあります。「におい」はとてもデリケートな悩みで、自己肯定感や対人関係に影響することもあります。
大切なのは、においを「恥ずかしいこと」「責めること」として扱わないことです。体質によるもので誰のせいでもないこと、ケアでコントロールできることを伝え、清潔ケアの習慣を一緒に身につけるかたちでサポートしましょう。お子さま本人が気にしていない場合は、無理に意識させず、さりげなく対策を取り入れるのがよいでしょう。
まわりからの指摘やからかいでつらい思いをしている場合は、ご家庭だけで抱え込まず、皮膚科にご相談ください。お子さまの気持ちに配慮しながら、できるケアを一緒に考えます。
医療機関でできること・保険について
ご家庭のケアでにおいが気になる場合や、お子さま本人がつらい思いをしている場合は、皮膚科にご相談ください。
当院の対応
お子さまの場合は、成長の途中であることや心への影響に配慮し、まずは清潔ケアの指導や、汗を抑える塗り薬(外用薬)など、負担の少ない方法から考えます。におい・汗の程度やご年齢に応じて、無理のない方法をご提案します。塗り薬には健康保険が適用されるものもあります。
手術・ミラドライについて(子どもの場合)
わきがには、アポクリン汗腺を取り除く手術(剪除法)やミラドライといった根本的な治療もあります。
ただし、成長期はアポクリン汗腺が発達しきっていないため、手術をしても再発する可能性があり、一般的には体の成長が落ち着く思春期以降まで待って検討することが多い治療です。
当院ではこれらの手術・ミラドライは行っておりません。ご希望の場合は、対応している医療機関へのご相談をおすすめします。
保険は使えますか?
汗を抑える塗り薬など、保険診療で対応できるものがあります。一方、ボトックス注射や根本的な手術は自由診療や対応医療機関での治療となります。まずは負担の少ない方法から始め、状態に応じてご相談します。
受診の目安
においが強い、お子さま本人が気にしている、学校生活などに支障がある、まわりから指摘されてつらい思いをしている——こうした場合は、皮膚科にご相談ください。「ワキガかどうか分からない」「家庭でのケアでよいのか不安」という段階でも大丈夫です。お子さまの気持ちに配慮しながら、無理のないケアをご提案します。
よくあるご質問
- 子どものワキガはいつごろから出ますか?
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アポクリン汗腺が発達する思春期前後(10歳前後〜中学生ごろ)から目立つことが多いです。発達には個人差があり、早い子では小学校低〜中学年(6〜8歳ごろ)から気になることもあります。
- 子どものワキガは何歳からわかりますか?
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耳あかが湿っている、衣類のわきが黄ばむ、家族歴があるなどは早くから体質の目安になります。においとしてはっきり出てくるのは、思春期に入るころが多いです。
- 保険は使えますか?
-
汗を抑える塗り薬など、保険診療で対応できるものがあります。ボトックスや手術は自由診療や対応医療機関での治療になります。
- 子どもでも手術はできますか?
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成長期は汗腺が発達しきっていないため再発の可能性があり、一般的には成長が落ち着く思春期以降まで待つことが多い治療です。当院では手術・ミラドライは行っておりません。
- 市販のクリームやデオドラントは効きますか?
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一時的ににおいをおさえる助けになります。お子さまには低刺激・子ども向けのものを選びましょう。汗腺そのものを減らすものではないため、清潔ケアとあわせて使うのがおすすめです。
- 本人にどう伝えればよいか悩みます。
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においは体質によるもので、恥ずかしいことではありません。責めるのではなく、清潔ケアの習慣を一緒に身につけるかたちでサポートするとよいでしょう。ご家庭での対応に迷う場合も、お気軽にご相談ください。
お子さまのワキガは、清潔ケアや塗り薬など、負担の少ない方法から対応できます。お子さまの心にも配慮しながら、一緒にケアを考えていきます。お子さまのにおい・汗でご心配な方は、池袋駅前のだ皮膚科までお気軽にご相談ください。
院長紹介

野田 真史

学歴・資格
東京大学医学部医学科卒業
皮膚科専門医(日本皮膚科学会認定)
医学博士(東京大学大学院医学系研究科)
ニューヨーク州医師免許
ECFMG certificate(アメリカ医師国家試験合格証)
Master in translational science(米国ロックフェラー大学)
略歴
米国Northwestern大学、Thomas Jefferson大学で診療研修
米国ロックフェラー大学
Instructor in Clinical Investigation
兼 Associate Attending Physician
ニューヨーク州医師免許を取得し、診療にあたる
湿疹、アトピー性皮膚炎、乾癬、円形脱毛症の研究に従事し、Master in translational science(MSc)取得





