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トラネキサム酸 |シミ、肝斑の治療のご相談なら池袋駅前のだ皮膚科へ|シミ、肝斑の原因となるメラニンの蓄積の改善や予防に

治療の特色 /Common diseases

トラネキサム酸トラネキサム酸 |シミ、肝斑の治療のご相談なら池袋駅前のだ皮膚科へ

トラネキサム酸
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トラネキサム酸とは?

トラネキサム酸は、色素沈着の中でも女性ホルモンが関係しているとされる肝斑治療薬です。トラネキサム酸は人工的に作られたアミノ酸のひとつで、プラスミンの働きを阻止してシミができる原因のメラニンが皮膚にたまるのを防ぎます。また、抗出血・抗アレルギー・抗炎症作用も持っています。そのため、ニキビや酒さの治療に使うことも可能です。ニキビ、酒さに対する外用の効果が下記の論文で報告されています。

ニキビ:https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jocd.14972

酒さ:https://www.dovepress.com/potential-role-of-tranexamic-acid-in-rosacea-treatment-conquering-flus-peer-reviewed-fulltext-article-CCID

トラネキサム酸としては、内服する一般医薬品「トランシーノ」が有名ですが、当院では内服薬のほかに、塗り薬と注射施術としても扱っています。内服薬、外用薬、注射薬はともにリスクが少なく、色素沈着の治療が可能です。効果の面では内服と注射の方が外用よりも効果が高いことが海外の論文で指摘されています(Konisky H et al. J Cosmetic Dermatol 2023)。外用薬は、内服や注射に比べて簡便に、副作用やダウンタイムを気にすることなく使用できるのが利点です。

外用や注射は内服と違い血栓のリスクの心配がないところが利点で、注射は皮膚に刺す痛みがあるところが弱点です。

トラネキサム酸の内服薬

「トランサミン」という名前のトラネキサム酸の内服薬は、効果を実感するのに最低2か月の服用が必要です。また、喫煙やピル内服中には通常使用していません。血栓をわずかながらできやすくする可能性が指摘されているからです。

当院での推奨量は1回250mg、1日2回の500mgですが、この用量で色素沈着に効果が出ることが指摘されています。高用量での長期内服は副作用が増える観点からも推奨していません。ある程度の効果が出るまでは長期の内服が可能です。

メラニンが作られるのを防ぐハイドロキノンやアゼライン酸、メラニンを外に排出するトレチノインといった塗り薬と併用することでさらに肝斑に対する効果が上がります。

トラネキサム酸の外用薬

洗顔後、適量を手のひらやコットンに取り、やさしく肌へなじませてください。使用量の目安は500円硬貨大です。当院で販売しているトラネキサム酸ローションは2%です。透明でさらっとしたタイプで、化粧水がわりにも使えます。

トラネキサム酸の外用薬は、ハイドロキノンやトレチノインといった色素沈着に対する代表的な治療薬よりも赤みやがさがさが出にくいのが特徴で、使いやすい塗り薬です。まれに赤みやかゆみが出る方はいますので、その際は医師までご相談ください。

単独での使用も可能ですが、内服薬と併用するとさらに効果を期待できます。ハイドロキノンのように休薬期間の必要がなく、トレチノインのように刺激を感じることもまれなので、色素沈着に使いやすい外用薬です。

トラネキサム酸の局所注射

トラネキサム酸を皮膚の局所に注射して、肝斑や色素沈着を改善させます。1cm程度の間隔で、色素沈着が気になる部位に細い針を使って細かく注射します。痛み以外に大きなリスクがないのが利点です。2~4週に1回で最低3回、理想的には5回程度の注射を推奨しています。

トラネキサム酸の局所注射よりも、ピコトーニングやリバースピールの治療がより肝斑治療としてはより一般的ですが、それ以外の施術として効果が期待できます。ピコトーニングやリバースピールとの併用も可能です。

トラネキサム酸の副作用・注意事項等

禁忌

過去にトラネキサム酸外用薬で過敏性症状があらわれたことがある方は使えません。

副作用

トラネキサム酸は基本的には副作用が少ない成分ですが、ごくまれに以下のような副作用があらわれる場合があります。

剤形 主な副作用
内服薬 血栓、発疹
外用薬 発疹、肌荒れ、かゆみ
注射 痛み、赤み、内出血

使用中、使用後に何らかの症状が出た場合は、中止して医師に相談しましょう。

注意事項

当院で使用するトラネキサム酸は、医薬品医療機器等法上では国内で承認されていません。そのため、重大なリスク・副作用などが明らかになっていない可能性があります。

費用(薬価)

トラネキサム酸の料金は保険適用外(自費)です。

剤形 費用
トラネキサム酸(内服薬) 月1,000円(税込)程度
※用量によるため医師にお尋ねください。
トラネキサム酸(外用薬)30g 3,300円(税込)
トラネキサム酸(局所注射)頬 1回 33,000円(税込)
トラネキサム酸(局所注射)全顔 1回 55,000円(税込)

保管および廃棄上の留意点

内服薬は直射日光が当たらず、湿気の少ない、小児の手の届かない所に保管して下さい。

外用薬の開封後の使用期限は、使用状況や場所、温度などの保管状況により異なります。使用感が変わったり、不快に感じるにおいがしたりする場合は、使うのを控えてください。一度開封すると、雑菌やホコリなどが混入する可能性もあります。なるべく早く使い切るようにしましょう。

トラネキサム酸のよくある質問

トラネキサム酸は皮膚科で保険適用になりますか?
美白やニキビ治療など美容目的の場合は、保険適用外です。
トラネキサム酸って何に効くの?
トラネキサム酸は、肝斑改善薬として認められている成分です。もともとは医療用医薬品として、抗炎症薬や止血剤として使われてきました。じんましん治療で処方したときに肝斑も改善したことから、2007年に一般用医薬品として新たな効能が認められたという経緯があります。
トラネキサム酸外用薬はいつ使う?
トラネキサム酸外用薬は、基本的には朝晩いつでも、季節問わず1年中使えます。シミはできる前の予防が大切です。そのためできるだけ早めに、またできてしまった部分だけではなく、顔全体をケアするようにしましょう。
トラネキサム酸は薬局で購入できますか?
医療用のトラネキサム酸内服薬と同じものは購入できませんが、トラネキサム酸を配合した内服薬は市販されています。
トラネキサム酸外用薬には医薬部外品として市販されているものもあります。なお、通販などで個人輸入された医薬品などの危険に関してはこちらのページをご覧ください。
トラネキサム酸をやめたらシミは戻りますか?
トラネキサム酸を使用しなくなると、シミや肝斑の原因になっているメラノサイトを活性化するプラスミンの働きも戻ります。そのため、肝斑や薄くなっていたシミが再発する可能性があります。

トラネキサム酸について

  • 未承認医薬品等(異なる目的での使用)
    本治療で使用するトラネキサム酸は、医薬品医療機器等法上において国内で承認されていません。
  • 入手経路等
    国内の医薬品卸業者より国内の承認薬を仕入れています。
  • 国内の承認医薬品等の有無
    国内の医薬品卸業者より国内の承認薬を仕入れています。
  • 諸外国における安全性などに係る情報
    重大なリスク・副作用などが明らかになっていない可能性があります。

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