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カンジダってなに?
カンジダは皆さんの皮膚表面にいるカビの一種です。皮膚に起こるカビが原因の病気では水虫(白癬)が最も有名ですが、カンジダも毎日のように診察しているよくあるカビによる皮膚病です。
カンジダによる皮膚の症状は体のどこに出る?
カンジダは元々体にいるカビですが、蒸れる部分に増えます。そのため、皮膚が折り重なってジメジメする部分、つまりわき、また、陰部、女性の乳房下、お腹のシワの間、などで皮膚がむけてきてガサガサし、むれてジメジメします。
赤ちゃんのおむつで常に蒸れる部分にも同じ症状が出ることがあります。
口の中や舌が白くなる原因の一つにカンジダが増殖していることが挙げられ、免疫が弱った高齢者に多いです。
カンジダの症状は?
カンジダが皮膚で増えるとジメジメと湿り、かつ白く皮膚がむけてきます。ポツポツと黄色や赤い発疹が出ることもあります。
下や口の粘膜の場合には白いベトッとしたかたまりが付着するようになり、舌はひりひりと違和感を感じるようになることが多いです。
手の爪の変形の場合には、水虫よりもカンジダが原因となっていることが多いです。じめじめした部分に増えるので、水仕事が多い方の指のまたが浅くガサガサしている原因のこともあります。
カンジダはどうやって診断する?
白く皮膚がむけた部分や黄色く膿をもってポツポツしている部分をピンセットでとり、顕微鏡で検査することで診断をつけることができます。水虫と同じように、長い糸のようなカビの菌糸が見えます。
カンジダはどうやって治療する?
ニゾラールやルリコンという名前で知られるカビを殺す塗り薬(抗真菌剤)を使うことで治療できます。一ヶ月程度は続けて塗ったほうが再発を防ぐことをできます。抗真菌剤の塗り薬はまれにかぶれる人がいますが、通常は長く使っても特に副作用はありません。
舌や口の中のカンジダ症の場合は、専用のゲルやうがい液で治療します。
全身の広範囲に出現している場合に飲み薬を使うこともありますが、稀です。