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疥癬ってなに?
疥癬はヒゼンダニというダニの一種が皮膚に寄生して体がかゆくなる病気です。抵抗力の弱った高齢者に多く、施設で集団感染する場合があります。
疥癬の皮膚症状は?
わき、おしり、陰部、など体の柔らかいところに多いですが、全身にも症状は出現します。かゆみが強く、かき壊したことによる赤みやかさぶたが目立つのが特徴です。
指の間のまたにヒゼンダニが這ったあとのトンネルがみえることがあり、疥癬トンネルとも呼ばれています。
疥癬はどうやって診断する?
疥癬は高齢者に多いので、皮膚の乾燥による湿疹と区別がつきにくい場合が多々あります。わきや陰部に赤みの有るボコッとした結節がある場合、腕や脚のかき壊しが多くかさぶたが多数付着している場合など、疥癬を疑う見た目の場合には顕微鏡の検査を行います。皮膚を一部とって顕微鏡の検査を行うとダニの体や、卵が見られます。
自宅、もしくは施設入所者に疥癬患者がいる場合には、疥癬に感染しているリスクが高くなります。
疥癬はどうやって治療する?
ストロメクトールという内服薬で治療することが一般的です。診断したときと、その1~2週間後、計2回薬を飲むことで、効果的に治療ができます。飲み薬は空腹時に水で飲みます。
治療でヒゼンダニを退治できたとしても、虫の成分に対するアレルギー反応でしばらく体のかゆみが続くことが多いです。そのため、治療終了後も定期的な受診を勧めています。