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やけどの症状は?
やけどした場合の症状は深さによって違います。やけどが浅い場合には皮膚が赤り、ヒリヒリするだけです。一度熱傷と呼びます。
よりやけどの範囲が深くなると水ぶくれができたり、水ぶくれがやぶれて赤いキズになります。二度熱傷と呼ばれます。
やけどはどうやって治療する?
まず、やけどの赤くなったりヒリヒリしている部分をしっかり冷やすことです。水道水で構いませんので、流水でしっかりと冷やしてください。その方がやけどの範囲が拡大するのを防げます。
やけどした場合、当日の痛みや赤みが強い時期ですとステロイドの塗り薬で治療します。冷やすのと同様、やけどによる炎症反応を抑えることで、その後のやけどの進行を抑えることができます。
やけどから日数が経って水ぶくれがやぶれてじゅくじゅくしている場合には、今度はやけど自体が進行することよりも、皮膚の破れた部分に細菌が感染することが心配です。よく洗って、抗生剤の塗り薬、場合によっては抗生剤の飲み薬も同時に処方します。
水ぶくれは破いたほうがいい?
これは場合によりますが、水ぶくれの内容液のテンションで痛みが出現している場合以外は破かないほうがやけどの治りはいいです。水ぶくれの中にある液体にはキズを修復する機能のある成分も入っていること、水ぶくれが破れなければ外から細菌が入って感染するリスクが低いこと、水ぶくれでキズに蓋がされていたほうが痛みが少ないこと、などが理由です。
もし水ぶくれのために押して痛みがある場合、すでに黄色っぽくなり膿が溜まっている場合には当院で針を刺して水ぶくれの中身を出しますので、相談ください。
キズパワーパッドのようなキズを覆うテープと、軟膏とガーゼでの処置、どちらが適切?
これは場合によるので完璧な答えはありませんが、キズの状態によります。キズがきれいで、浅い場合には医療用のキズパワーパッドが当院にはありますので、それを貼って治療することが多いです。数日間貼りっぱなしで剥がした頃にはキズがキレイにふさがっていることが多いので、患者さんには扱いやすく、いい治療になります。ただ、ジュクジュクが強かったりキズの表面が汚れている場合には細菌感染に弱く、その場合は毎日洗ってガーゼ交換を行う処置のほうが適切です。
やけどはシャワーで洗わないほうがいい?
やけどによるキズですが、創傷被覆材(医療用キズパワーパッド)で覆う場合以外では、水ぶくれが破れてきずになった場合には、1日1回洗ってあげたほうが治りはいいです。キズ表面の汚い組織やジュクジュクが洗うことによってとれるからです。
創傷被覆材(医療用キズパワーパッド)で覆って治療する場合には毎日は交換しないので剥がすたびに洗うので大丈夫です。