アゼライン酸は顔の赤み・酒さに効く?皮膚科が教える正しい活用法と注意点

「酒さや赤ら顔にアゼライン酸が効くって本当?」「赤みをおさえるにはどう使えばいい?」「アゼライン酸って刺激や副作用はないの?」と顔の赤みや酒さに悩み、アゼライン酸に興味はあるものの、不安や疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか。

アゼライン酸は、酒さや赤ら顔の治療に用いられてきた成分で、炎症を抑える作用や皮脂バランスを整える作用があります。

この記事では顔の赤みや酒さに対して、アゼライン酸はどのような効果があるのか、効果を引き出すための正しい使い方や注意点、副作用について解説します。

アゼライン酸は顔の赤み・酒さに効く?

顔の赤みやほてり、ニキビのようなポツポツがみられる慢性的な皮膚疾患のことを酒さと言います。赤ら顔を伴いやすく、頬や鼻などに赤みが数カ月以上にわたって強く現れるのが特徴です。毛細血管拡張によるちりちりした赤い線が見られることもあります。

アゼライン酸は、小麦やライ麦などの穀物に含まれている天然由来の成分で、飽和ジカルボン酸に分類されます。私たちの体内で自然に生成されるものではなく、食品などから摂取されるものです。催奇形性がなく、妊娠中の方でも使用できる安全性が高い成分です。

アゼライン酸には抗炎症作用や皮脂分泌抑制作用があり、酒さによる赤みや丘疹(きゅうしん)・膿疱(のうほう)といった症状に対して改善効果が期待されています。

アゼライン酸の効果

赤みを抑えること以外にも、以下の効果が期待できます。

抗菌作用

ニキビは、皮脂の過剰な分泌や古い角質が肌に蓄積することで毛穴が詰まり、アクネ菌が増殖することで症状が起こります。

アゼライン酸にはアクネ菌の増殖を抑える抗菌作用があるため、ニキビ改善に役立ちます。

角化の正常化

毛穴の詰まりの原因となる角化異常を抑制する作用があります。表皮の角化が正常になることで角質の蓄積を防ぎ、肌のターンオーバーを正常化させ、ニキビを予防します。

メラニンの生成抑制

メラニンの生成に関わるチロシナーゼという酵素の働きを阻害する作用があります。メラニンが過剰に作られるのを抑えることができるため、肝斑やシミ、くすみ、色素沈着などの改善が期待できます。

抗酸化作用

炎症を悪化させる活性酸素の増殖を抑え、炎症の悪化を防ぐ作用があります。

アゼライン酸の副作用と注意点

アゼライン酸を使い始めると、一時的に刺激感、ヒリヒリ感、かゆみ、赤みなどが出てくることがあります。これは成分が肌に浸透していく過程で見られる反応であることが多く、肌が成分に慣れてくるにつれて、自然と気にならなくなります。

肌の乾燥を感じることも報告されています。アレルギー反応で強いかぶれが起こるのではなく、一時的な刺激に伴う軽度の乾燥であることがほとんどです。保湿ケアをしっかりおこなうことで、乾燥を軽減できる場合が多いです。

刺激や乾燥が気になる場合は、症状にあわせて1日1回や1日おきなど使用する頻度を調整しましょう。使用頻度を減らしても症状が悪化する時には、医師に相談してください。

アゼライン酸以外の赤みを抑える成分

アゼライン酸以外にも赤みを抑える効果がある成分には、以下のようなものがあります。

イベルメクチンクリーム

皮膚の赤みや腫れを抑える抗炎症作用と、酒さの原因である顔ダニを駆除する効果があります。酒さのぼつぼつへの効果がメインではありますが、ニキビダニ関連の赤みを抑えることができます。

イソトレチノイン

海外では保険適用の重症ニキビ治療薬として使用されている内服薬です。皮脂腺を退縮させ、皮膚の分泌を減らす作用があります。他にも角化異常に作用し、毛穴内部の脂質バランスを整え、毛穴のつまりを改善する効果や、皮脂の過剰分泌による赤みを抑える効果も期待できます。

アゼライン酸の正しい使い方

使用方法

洗顔後の清潔な肌に使用します。顔全体、またはニキビや赤みが気になる部分に塗布してください。

使用を避ける部位

目、口、鼻の穴の周りといった粘膜に近い部分は、刺激感が強くなる可能性があります。目のきわや傷がある部位への使用は避けましょう。

日常のスキンケアのポイント

肌のバリア機能低下を防ぐためにも、保湿ケアと紫外線予防をしっかりおこないましょう。

効果実感までの期間

効果を実感できるまでの期間には個人差がありますが、一般的には最低でも2週間程度の継続使用が目安とされています。効果がすぐに見られなくても、自己判断で使用を中止しないようにしましょう。

赤みにおすすめのベーシックケアAZシリーズ

当院オリジナルの「ベーシックケアAZ」シリーズは、濃度を抑えたアゼライン酸が配合された、肌タイプを選ばずに使える製品です。乳液タイプと化粧水タイプ、クリームタイプ、シャンプータイプと4種類あり、院内および当院のオンラインストアにて購入できます。

アゼライン酸以外にもナイアシンアミドやセラミドを配合し、5つのフリー処方(着色料・香料・シリコン・鉱物油・アルコール不使用)を実現しています。

日本皮膚科学会認定の皮膚科専門医、野田真史医師が監修したドクターズコスメです。

▼ベーシックケアAZシリーズの一覧を見る
https://tokyoderm-online.com/shop

ベーシックケアAZを頬の赤みに使用した症例

※この症例報告は、目黒げんクリニックの加藤真梨子先生より提供されたものです。

治療内容頬の赤みに対して、ベーシックケアAZ(乳液タイプ)を約3カ月使用。赤みが改善。

2枚目の写真はVISIAという画像解析装置での画像。見た目、診断画像それぞれの結果で、赤みが減少しているのがわかります。
治療期間・回数約3カ月の外用
費用(税込)ベーシックケアAZ 4,400円
リスク・副作用痒み、赤み、かぶれ
担当医師コメント治療過程で、たるみ治療のボルニューマを1回とトラネキサム酸の外用も行っていますが、赤みへの効果はアゼライン酸やナイアシンアミド含有のベーシックケアAZの効果がメインと考えます。
スキンケアのみでも赤みが改善する場合があります。

費用

アゼライン酸配合の製品は、公的医療保険の適用を受けない自由診療で購入できます。

製品名配合成分価格(税込)
AZAクリア15gアゼライン酸1,980円
ベーシックケアAZ 乳液 60gアゼライン酸4,400円
ベーシックケアAZ クリアローション 125mlアゼライン酸誘導体4,400円
ベーシックケアAZ クリームアゼライン酸 3,300円
ベーシックケアAZ シャンプーアゼライン酸誘導体4,400円
ベーシックケアAZウォッシュアゼライン酸誘導体3,850円

アゼライン酸以外の赤みを抑える薬剤

製品名価格(税込)
イベルメクチンクリーム(30g)4,400円
イソトレチノイン(イソトロイン、20mg/日)30日分16,500円

よくある質問

アゼライン酸は他の治療と併用できますか?

①ニキビや酒さの治療薬とベーシックケア製品を使用する場合は、ベーシックケアAZシリーズによるスキンケア後、ニキビや酒さの外用薬の順番でご使用ください。

②ニキビや酒さではない別の外用薬を使用中に、アゼライン酸配合化粧品・クリームやベーシックケアAZを使用したい場合は、医師へ相談してください。

③アゼライン酸の治療薬、ベーシックケア製品を使用中に、他の外用薬が必要になった場合は、診察時に医師へ相談してください。

アゼライン酸の赤みはどのくらいの期間で効果がでますか?

効果が出るまでの目安は最低でも2週間です。慣れるまでピリピリ感や赤みが出ることもありますが、長期使用しても副作用が軽微と言われており、まずは1カ月続けてみましょう。

肌に合わない場合や、3カ月以上使用しても効果が出ない場合は、医師に相談してください。

顔の赤みでお悩みの方は、池袋駅前のだ皮膚科へ

酒さや顔の赤みが続いている状態の肌は、刺激を感じやすいことがあるため、自己判断でスキンケアを続けることで、かえって症状が悪化してしまうケースがあります。

アゼライン酸は炎症を抑える作用や、ニキビを予防する作用、肌のターンオーバーを正常化する作用などがあり、酒さや顔の赤みの改善効果だけでなく、さまざまな肌悩みにアプローチできる成分です。

当院では、皮膚科専門医が肌の状態を丁寧に診察し、現在の症状やこれまでの治療歴、ご希望を踏まえたうえで、適切な治療プランをご提案しています。アゼライン酸を用いた治療やスキンケアについて詳しく知りたい方は、池袋駅前のだ皮膚科まで、ぜひお気軽にご相談ください。

リスク・注意点など

禁忌

<アゼライン酸>

  • アゼライン酸で過去にアレルギー症状を起こしたことのある方

<イベルメクチンクリーム>

  • イベルメクチンクリームの成分に対してアレルギー症状を起こしたことのある方
  • 妊娠中、授乳中の方(禁忌ではありませんが、当院は非推奨)

<イソトレチノイン>

  • 妊娠中、妊娠希望のある方、授乳中の方
    (※服用期間中と服用後1か月は妊娠できません。妊娠した場合はすぐに医師にご相談ください。)
  • 12歳未満の方
  • テトラサイクリン系、ビタミンA製剤との併用
  • 強い肝機能障害のある方
  • 過去にイソトレチノインでアレルギー症状を起こした方

副作用

<イベルメクチンクリーム>

  • 赤み、かゆみ、湿疹、腫れなど赤み

<イソトレチノイン>

  • 肝機能障害、脂質異常症、脱毛、関節痛、頭痛、口腔や口唇・皮膚の乾燥など

注意点

<イベルメクチンクリーム>

  • ピリピリとした刺激感が出る場合があります。刺激感が強い場合は、症状にあわせて使用頻度を減らし、頻度を減らしてもピリピリ感が強くなる場合には医師に相談してください。

<イソトレチノイン>

  • 献血は男女ともに服用中、最後の服用から半年間はお控えください。
  • 紫外線の影響を受けやすいため、紫外線対策を十分に行ってください。
  • 以下に該当する方はご相談ください。
  •  ・うつ病などの精神疾患を抱えている方
  •  ・テトラサイクリン系の抗生剤・ステロイド薬などを内服中の方
  •  ・イソトレチノイン製剤、トレチノイン製剤でアレルギーの既往歴がある方
  •  ・肝機能障害・ビタミンA過剰症の方
  • イソトレチノインの服用中は副作用症状の確認のために定期的な採血検査が必要です。

未承認医薬品等の表示

イベルメクチンについて

・未承認医薬品等
イベルメクチンは、医薬品医療機器等法上において国内で承認されていません。

・入手経路等
当院では医師の判断の下、個人輸入で購入しています。医学的知見のない個人輸入は禁止されています。個人輸入された医薬品等の使用リスクに関する情報はこちらをご覧ください。

・国内の承認医薬品の有無
酒さの治療薬としてメトロニダゾール(ロゼックスゲル)が国内承認されています。

・諸外国における安全性などに係る情報
イベルメクチンは、米国のFDA(食品医薬品局)など諸外国で承認されています。

イソトレチノインについて
・ 未承認医薬品等(異なる目的での使用)
イソトレチノインは、医薬品医療機器等法上において国内で承認されていません。

・ 入手経路等
インドのCipla社から個人輸入しています。

・ 国内の承認医薬品の有無
国内で同程度の効能・効果で承認されている国内承認医薬品薬剤はありません。

・ 諸外国における安全性などに係る情報
米国のFDA(食品医薬品局)など諸外国で承認されています。胎児の催奇形性、鬱、精神病などの精神疾患の副作用も報告されています。