健康的な素肌を保つためには、スキンケアが欠かせません。
しかしスキンケアの方法を間違えてしまうと、ニキビの症状を悪化させてしまう場合もあります。
これまで自己流でケアをしていたという方は、スキンケアを見直してみましょう。
ここでは、ニキビ・ニキビ跡に悩んでいる方に注意してほしい間違ったスキンケアや、正しいスキンケア、ニキビの種類や当院で受けられるニキビ治療について紹介します。
よくやりがちな間違ったスキンケアとは
ニキビを見つけたときに間違ったケアをしてしまうと、ニキビの症状が悪化してニキビ跡が残りやすくなるかもしれません。
ここではニキビの間違ったスキンケアについて代表的なものを紹介します。
潰す、膿を出す
ニキビができてしまっている肌は敏感になっているため、外部の刺激を受けやすい状態になっています。
このときに指や爪を使ってニキビを潰したり、膿を出したりしてしまうと、雑菌が侵入して炎症が強くなったり、ニキビ跡が残りやすくなってしまうのです。
肌に負担がかかるケア
ピーリングやスクラブなど角質を除去するためのアイテムは、健康的な肌状態のときに向いた方法です。ニキビがすでにある肌にこれらのアイテムを使用してしまうと、肌に過度な摩擦が加わってしまい、ニキビの症状が悪化してしまうかもしれません。
洗いすぎる
洗顔を過剰にしてしまうと、肌にとって必要な皮脂まで取り除いてしまいます。
そして肌が乾燥しやすくなり、バリア機能が低下することで、さらにニキビの症状が悪化する危険性もあります。
治るまで放置する
ニキビの原因には複数の要素が関与しているため、ニキビを放置していると少しずつ症状が悪化してしまいます。
症状が悪化してしまった結果、黒ずみのような色素沈着や、盛り上がり・凹みといったニキビ跡ができてしまうかもしれません。
色素沈着はメラニン色素が蓄積する場所によって、表皮性色素沈着と真皮性色素沈着に分類されます。ほとんどの場合が表皮性の色素沈着のため、肌に刺激を与えないときには、数か月~半年で自然に治る場合もあります。
ただし顔にできた色素沈着は、紫外線や摩擦などの外部からの刺激を受けやすくなるため、症状が長引きやすくなります。
また真皮性色素沈着の場合は1年が過ぎても治らないこともあります。
さらに盛り上がりや凹みといったニキビ跡ができたときにも、自然治癒が難しくなってしまうため注意しましょう。
ニキビの症状が長引けば長引くほど、色素沈着や凹み、盛り上がったニキビ跡になる可能性が高くなります。
放置するのではなく可能な限り早く治療するのが重要です。
ニキビ肌に必要なケア方法
ニキビができにくい健康的な肌状態を目指すためにも、毎日のスキンケアを見直してみましょう。
ここでは洗顔や保湿について注意したいポイントを紹介します。
肌を清潔に保つ
1日2回朝と夜に、丁寧に泡立てた洗顔料を使って優しく洗います。
メイクをしているときには、肌に負担となりにくいようなクレンジング剤を使いましょう。
低刺激の成分が配合されている「敏感肌用」などの記載がある洗顔料やクレンジング剤は、ニキビがある肌にも刺激が少なく使いやすい製品です。
肌を刺激しない
肌と手が直接触れないように、洗顔料は泡立ててから使いましょう。
また長時間の洗顔は肌に負担となるため、30秒を目安に洗顔するとよいでしょう。
さらには皮脂を洗いすぎないようにぬるま湯を使って洗い、やわらかいタオルで軽く押さえるようにして水分を拭き取りましょう。
保湿を行う
洗顔後の肌は乾燥しやすいため、洗顔後はすぐに保湿をしてください。
ニキビの各種治療薬を使っているときには、特に肌が乾燥しやすくなるため注意しましょう。
ニキビ肌や乾燥肌が気になるときには、専用のスキンケア製品を使用するのもよいでしょう。
<ニキビ・酒さ用のスキンケア製品「ベーシックケアAZ」>
当院ではニキビ・酒さに特化したスキンケア製品である「ベーシックケアAZ」を販売しています。
乾燥肌や敏感肌の方でも気軽にデイリーケアできるように各種成分を調整して配合しており、肌状態に関わらずご使用いただけます。
また肌に負担となるような添加物は含んでいません。
ここではベーシックケアAZに配合されている代表的な有効成分である「アゼライン酸」、「ナイアシンアミド」、「セラミド」について紹介します。
アゼライン酸
毛穴の詰まりを解消し、皮脂の分泌を少なくしてニキビの悪化を防ぎます。
抗菌作用と抗炎症作用により肌の炎症を抑えて、赤みやポツポツとした肌状態を改善に導きます。
ナイアシンアミド
セラミドの合成を促進して、肌のバリア機能を整えます。
抗菌作用と抗炎症作用により肌の炎症を抑えて、赤みやポツポツとした肌状態を改善に導きます。
セラミド
皮膚のバリア機能を補う、敏感肌の方や乾燥肌の方に不足しがちな高保湿成分です。
角層のバリア機能を強化して水分保持能を上げることができるため、積極的に補いたい成分です。
「ベーシックケアAZの料金」
院内販売 | 60g 4,400円(税込) |
オンライン販売 | 60g 4,400円(税込+送料550円) |
ニキビの種類別のケア方法
ニキビは症状ごとにいくつかの種類に分けられます。
ここでは代表的なニキビの種類と当院のケア方法を紹介します。
白ニキビ
皮脂や古い角質が毛穴に詰まった状態のニキビです。
小さな白い点のような見た目をしており、炎症はありません。
ただし肌の内部ではニキビの原因であるアクネ菌が増殖しやすくなっています。
そのため放置していると、さらにニキビの症状が悪くなっていきます。
外用薬による治療や、過剰な皮脂や溜まった角質を取り除くような施術が向いているニキビです。
黒ニキビ
白ニキビから症状が進行すると、毛穴に溜まった皮脂によって毛穴が開き、空気の影響で皮脂が酸化して黒くなる「黒ニキビ」が起こります。
小さなホクロやシミのような見た目をしているニキビです。
毛穴の開きや皮脂汚れにアプローチするような施術が向いているニキビです。
赤ニキビ
黒ニキビからさらに症状が進行すると、毛穴にたまった皮脂を栄養にしてアクネ菌が増殖して、炎症反応が起こります。
炎症反応によって肌がダメージを受けやすくなっているため、セルフケアだけではニキビ跡が残ってしまうかもしれません。
炎症反応を早く抑えるために、外用薬だけではなく内服薬もあわせた治療が必要です。
黄ニキビ
赤ニキビの症状が悪化して炎症反応が激しくなり、黄色の膿が作られている状態です。
周囲の肌へと炎症反応が広がって肌組織が破壊されるなど、クレーター状のニキビ跡が作られるリスクも高くなっています。
セルフケアが難しいニキビのため、外用薬や内用薬、施術をそれぞれ組みあわせたアプローチが必要です。
ニキビがなかなか治らない方へ
ニキビの症状が治らないと感じているのに、セルフケアを続けてしまったときには、ニキビの症状が悪化してニキビ跡が残りやすくなるかもしれません。
ニキビ跡の作られにくい肌状態を目指したい方は、ぜひ当院までご相談ください。
ここでは当院のニキビ治療について紹介します。
<当院のニキビ治療とは>
ニキビの治療は数日で期待した効果を実感できるというわけではありません。
毎日治療を続けたとしても、期待した効果を実感できるタイミングは早くて2週間後です。
また炎症反応によって色素沈着が起こってしまっていると、期待した効果を実感できるタイミングは約3か月後と長くなります。
途中で諦めずに、根気よく治療を継続しましょう。
当院では外用薬や内用薬、各種施術によってニキビの症状にアプローチしています。
外用薬や内用薬での治療
当院では期待した効果を実感しやすいように、複数の外用薬を組みあわせて治療しています。
また炎症反応が起こっているニキビや、ニキビの数が多いときなど外用薬だけで対処しにくいときには内服薬を一緒に処方することもあります。
レーザー治療などの施術
ニキビがようやく治ったと思ったのに、気になるニキビ跡が残ってしまったときには、専門的な施術が必要です。
当院ではニキビ跡の赤みや黒ずみ、盛り上がり、凹みなどの症状にあわせた施術が受けられます。
セルフケアだけでは対応しにくいような慢性的なニキビや重症のニキビ、気になるニキビ跡がある方は、お気軽に当院までご相談ください。
ニキビ肌のお悩みがある方は、池袋駅前のだ皮膚科へ
間違ったスキンケアをしてしまうと、ニキビの症状が悪化しやすくなります。
ニキビ肌に悩んでいるときには、毎日のスキンケアを見なおしてみましょう。
ニキビにはさまざまな種類があるため、ニキビの種類にあわせた治療が必要です。
当院では外用薬や内服薬、各施術により一人ひとりのお悩みにあわせたニキビ治療が受けられます。
セルフケアだけでは対応が難しいようなニキビやニキビ跡があるときには、ぜひ当院までご相談ください。
医師の診断により、一人ひとりの症状にあわせた治療を提案いたします。
参考
Acne Scarring—Pathogenesis, Evaluation, and Treatment Options
Acne vulgaris: A review of the pathophysiology, treatment, and recent nanotechnology based advances