「赤ちゃんのお尻以外に青いあざがある」「顔の片側の青あざ(太田母斑)が気になる」「大人になって頬に青灰色の色が出てきた」など、青あざでお悩みではありませんか。
青あざには、自然に消えていくものと、治療をしたほうがよいものがあります。多くはレーザーで目立たなくすることができ、太田母斑や異所性蒙古斑などは保険適用での治療が可能です。ここでは、青あざの種類や治療方法、保険について、皮膚科専門医が解説します。
青あざとは
青あざは、皮膚の深い層(真皮)にメラニン色素をつくる細胞(メラノサイト)が存在することで、青色〜青灰色に見えるあざです。色素が皮膚の浅い層にある茶あざやしみと違い、深いところにあるため青っぽく見えるのが特徴です。種類によって、自然に消えるものと治療が必要なものに分かれます。
青あざの主な種類
- 蒙古斑……乳児のお尻や背中にみられる青あざ。多くは10歳頃までに自然に薄くなります。
- 異所性蒙古斑……お尻以外(手足・お腹・顔など)にできる蒙古斑。残りやすく、治療を検討します。
- 太田母斑……顔の片側(額・頬・まぶたなど)に広がる青〜褐色のあざ。白目に色が出ることもあり、自然には消えません。
- ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)……思春期以降に、両頬などへ左右対称に出る青灰色の色素斑。肝斑と間違われやすいあざです。
- 青色母斑……青黒いドーム状の、ほくろに似たあざです。
見た目が似ていても種類によって経過や治療方針が異なるため、まずは診察で見きわめることが大切です。
種類別の特徴と治療方針
蒙古斑・異所性蒙古斑
日本人の赤ちゃんのお尻によくある蒙古斑は、成長とともに10歳頃までに自然に薄くなり、気にならなくなることがほとんどです。一方、腕や足、お腹、顔などにできる「異所性蒙古斑」は、薄くなることはあっても完全には消えないケースが多くみられます。とくに青色が濃いものや範囲が広いものは大人になっても残りやすいため、レーザー治療で薄くする選択肢があります。
太田母斑
太田母斑は、まぶた・額・頬などを中心に、顔の片側に青色や褐色のあざが現れるもので、目の白い部分に色が出ることもあります。生まれたときからあるタイプと、思春期以降に出てくるタイプがあります。自然に消えることはありませんが、レーザー治療がよく効くため、回数を重ねることでほとんど目立たない状態まで改善が期待できます。
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
ADMは、20〜30代以降に、両頬や額、鼻などへ左右対称にあらわれる青灰色〜褐色の色素斑です。肝斑やしみと見た目が似ているため間違われやすいですが、色素が真皮にあるためレーザーでのアプローチが必要です。肝斑と合併していることもあり、見きわめと治療方針の判断が大切です。
青色母斑
青色母斑は、青黒い色をしたドーム状のあざで、見た目がほくろに似ています。多くは良性ですが、まれに大きくなるタイプもあるため、診察で性状を確認します。必要に応じて手術での切除を検討します。
青あざができる原因
青あざは、本来は表皮にあるはずのメラノサイト(メラニン色素をつくる細胞)が、皮膚の深い層(真皮)に存在することで生じます。真皮にある色素は青色光のように見えるため、青〜青灰色のあざとして現れます。
蒙古斑や太田母斑のように生まれつき・幼少期から認められるものと、ADMのように思春期以降にあらわれる後天性のものがあります。後天性のものは、紫外線やホルモンの影響などが関係すると考えられていますが、はっきりした原因はわかっていません。
青あざのレーザー治療について
青あざの治療は、レーザーで真皮にあるメラニン色素を壊し、徐々に目立たなくしていきます。Qスイッチレーザーやピコレーザーが用いられ、当院ではピコレーザー(ピコシュア)で治療を行っています。
治療の回数と期間
青あざは赤あざに比べると少ない回数で済むことが多いですが、それでも3〜5回程度のレーザー照射が必要になります。皮膚を休ませるため治療の間隔は3か月〜半年ほど空けるので、治療完了までには数年かかることを理解しておきましょう。
赤ちゃん・お子さまのあざ治療
赤ちゃんのあざ治療は、早めに始めるほど肌への負担を減らせます。赤ちゃんの皮膚は薄く、レーザーの光が色素まで届きやすいうえ、新陳代謝が活発で照射後の回復も早く、傷跡が残りにくい利点があります。あざの面積が小さいうちに治療できれば、照射範囲も最小限で済みます。物心がつく前に目立たなくしてあげることは、お子さまの心の負担を減らすことにもつながります。
痛みと麻酔の工夫
レーザーは輪ゴムで弾かれたような痛みを伴うため、痛みが心配な方は、麻酔クリームやテープを使って痛みをやわらげることができます。
照射後のケア
レーザー照射後は一時的にカサブタができ、1週間ほどで剥がれ落ちると、下から新しい皮膚があらわれます。照射後の肌はデリケートなため、処方された軟膏でケアし、紫外線対策(日焼け止め・保護)をしっかり行うことが、色素沈着を防ぎきれいに仕上げるために大切です。
保険適用と費用について
太田母斑・異所性蒙古斑・蒙古斑などのあざに対して、国が認可したレーザー機器で治療する場合は、健康保険が適用されます。美容目的ではなく、病気の治療として扱われるためです。
さらに、お住まいの自治体の「乳幼児・子ども医療費助成制度」を使えば、窓口での支払いを大幅に抑えられることがほとんどです。
- 費用はあざの大きさによって決まり、10cm²未満で約6,000円(3割負担の場合)が目安です。
- 面積が広くなるごとに費用が加算されます。
- 子ども医療費の助成(医療証)があれば、負担がほぼ無い地域も多くあります。
なお、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)など、あざの種類によっては保険適用とならない場合もあります。保険が使えるかどうかは診察のうえご案内しますので、お気軽にご相談ください。
未承認医薬品等について
ピコシュアについて
- 未承認医薬品等(異なる目的での使用)
- ピコシュアは医薬品医療機器等法において、太田母斑、異所性蒙古班の治療について承認されていますが、その他の治療については国内で承認されていません。
- 入手経路等
- 国内の医薬品卸業者より国内の承認機器を仕入れています。
- 国内の承認機器の有無
- 同一の成分や性能を有する他の国内承認機器等はありません。
- 諸外国における安全性などに係る情報
- 米国FDAにて色素性病変(シミ・肝斑等)・しわ・にきび跡に関する承認を受けています。
よくあるご質問
- 青あざは自然に消えますか?
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お尻にできる典型的な蒙古斑は、多くが10歳頃までに自然に薄くなります。一方、お尻以外の異所性蒙古斑や太田母斑、ADMは自然には消えにくいため、気になる場合はレーザー治療を検討します。
- 青あざのレーザー治療に保険は使えますか?
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太田母斑・異所性蒙古斑・蒙古斑などは、認可されたレーザー機器での治療に健康保険が適用されます。乳幼児・子ども医療費助成を使えば負担がほぼ無い地域も多くあります。ADMなど一部は保険適用とならない場合があるため、診察でご案内します。
- 治療は何回くらい必要ですか?
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青あざは3〜5回程度のレーザー照射が目安です。皮膚を休ませるため3か月〜半年ほど間隔を空けるので、治療の完了までには数年かかることがあります。
- 赤ちゃんのあざはいつから治療できますか?
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あざの種類にもよりますが、早い時期から治療を始められます。赤ちゃんの肌は回復力が高く、あざが小さいうちに治療できるため、早めの開始にはメリットがあります。詳しくは診察でご相談ください。
- 治療は痛いですか?麻酔はありますか?
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輪ゴムで弾かれたような痛みがあります。痛みが心配な方は、麻酔クリームやテープで痛みをやわらげることができます。
- ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)と肝斑はどう違いますか?
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見た目は似ていますが、ADMは色素が真皮にある青あざの一種で、肝斑は表皮の色素が中心です。治療方針が異なり、合併していることもあるため、診察で見きわめることが大切です。
青あざは、種類によって自然な経過や治療方針が異なります。気になるあざがある方は、皮膚科専門医が種類を見きわめ、保険適用の可否やレーザー治療の進め方をていねいにご案内します。お子さまのあざも含め、池袋駅前のだ皮膚科までお気軽にご相談ください。
院長紹介

野田 真史

学歴・資格
東京大学医学部医学科卒業
皮膚科専門医(日本皮膚科学会認定)
医学博士(東京大学大学院医学系研究科)
ニューヨーク州医師免許
ECFMG certificate(アメリカ医師国家試験合格証)
Master in translational science(米国ロックフェラー大学)
略歴
米国Northwestern大学、Thomas Jefferson大学で診療研修
米国ロックフェラー大学
Instructor in Clinical Investigation
兼 Associate Attending Physician
ニューヨーク州医師免許を取得し、診療にあたる
湿疹、アトピー性皮膚炎、乾癬、円形脱毛症の研究に従事し、Master in translational science(MSc)取得





