「二の腕のザラザラしたブツブツが気になって、半袖や水着をためらってしまう」「ボディクリームを塗ってもなかなか治らない」など、肌のザラつきにお悩みではありませんか。
二の腕や太もも、お尻、背中などにできるザラザラした小さなブツブツは、毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)という、毛穴に古い角質が詰まって起こる良性の皮膚の状態です。痛みやかゆみはほとんどなく、健康に害はありませんが、見た目が気になって悩む方は少なくありません。
ここでは毛孔性苔癬の原因や特徴、当院で行っている治療法、日常生活でのケアについて紹介します。
毛孔性苔癬(二の腕のブツブツ)とは
毛孔性苔癬は、古い角質が毛穴の出口に詰まって硬くなり、毛穴に一致した小さなブツブツが無数にできる、ごくありふれた良性の皮膚疾患です。触るとサメ肌のようにザラザラするのが特徴で、二の腕の外側に最も多く、太もも・お尻・背中・頬などにもみられます。
痛みや強いかゆみはほとんどなく、皮膚の色〜赤茶色のブツブツとして現れます。内臓の病気でもなく、人にうつるものでもありません。思春期に目立ちやすく、年齢とともに自然に軽くなっていくことが多い症状です。
毛孔性苔癬の主な症状
- 毛穴に一致した小さなブツブツがザラザラと多数できる
- 触るとサメ肌・ヤスリのようにザラザラする
- 皮膚の色、または赤茶色っぽく見える
- 二の腕の外側・太もも・お尻・背中・頬などにできやすい
- 痛みや強いかゆみは少ない(乾燥するとかゆむことはある)
原因(角化異常と乾燥・体質)
毛孔性苔癬は、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)が乱れ、本来はがれ落ちるべき古い角質が毛穴に栓のように詰まる「角化異常」によって起こります。はっきりとした原因は分かっていませんが、遺伝的な体質が関係するといわれています。
乾燥すると角質が硬くなってブツブツが目立ちやすくなるため、冬場や乾燥肌の方で悪化しやすい傾向があります。また、ナイロンタオルでこすったり、化学繊維の衣類でこすれたりといった摩擦も、悪化や色素沈着(茶色く残る)の原因になります。
似た症状との見分け
ザラザラしたブツブツは、ニキビ(赤く炎症して芯や膿をもつ)やマラセチア毛包炎(背中や胸などにかゆみを伴ってできる)など、別の皮膚トラブルと見分けが必要なことがあります。見た目が似ていても治療法が異なるため、気になる場合は皮膚科で正しく診断します。
当院の治療方法
毛孔性苔癬は体質によるもので完全に治しきるのは難しいものの、適切な治療とケアでザラつきや見た目を大きく改善できます。症状や肌質、ご希望に合わせて治療をご提案します。
塗り薬(外用薬)|保険診療
まず行うのは、硬くなった角質を柔らかくして毛穴の詰まりを取り除く塗り薬です。当院では尿素クリームやサリチル酸ワセリンなどを処方します。市販品より角質を柔らかくする力が高く、毎日のケアに取り入れることでザラつきの改善が期待できます。赤みや炎症がある場合は、炎症を抑える塗り薬を併用することもあります。
塗り薬は1日1〜2回、とくに入浴後のやわらかい肌に塗ると浸透しやすくなります。体質的なものなので即効性はありませんが、続けることで数週間ほどで手触りの変化を感じる方が多いです。
ケミカルピーリング|自費診療
古い角質を薬剤で取り除くケミカルピーリングは、毛穴を塞ぐ厚い角質を均一に除去し、肌の生まれ変わりを促します。2〜4週間ほどの間隔で複数回続けると効果が安定し、ザラつきの改善に加えて肌の透明感アップも期待できます。
ダーマペン・レーザーなど|自費診療
凹凸や色素沈着が気になる場合や、より高い効果を求める場合には、ダーマペンやレーザー治療などをご提案することもあります。ダーマペンは極細の針で肌に微細な刺激を与えて生まれ変わりを促し、ザラつきだけでなく凹凸や色素沈着の改善も期待できます。レーザー治療は毛穴のつまりや赤みにアプローチします。お肌の状態やご希望を見ながら、無理のない方法をご相談します。
治療期間と効果の目安
毛孔性苔癬は体質によるものなので、一度の治療で完治するというより、ケアを続けてよい状態を保っていくのが基本です。塗り薬では数週間、ピーリングでは数回の施術で手触りの変化を感じることが多く、肌質の改善には数か月単位で取り組みます。夏に向けてや結婚式など「肌を見せる予定」がある場合は、逆算して早めに始めると安心です。
日常生活でのケア・予防
毛孔性苔癬は乾燥と摩擦で悪化しやすいため、日々のケアが改善と予防のカギになります。
- 入浴後はできるだけ早く(5分以内が目安)、保湿クリームでしっかり保湿しましょう。
- ナイロンタオルでゴシゴシこすらず、よく泡立てた泡で手をすべらせるように洗いましょう。
- 化学繊維より、綿など肌当たりのやさしい衣類を選びましょう。
- 無理に爪でつまんだり、はがしたりしないでください(炎症や色素沈着の原因になります)。
- 室内が乾燥しないよう、加湿も心がけましょう。
よくあるご質問
- 毛孔性苔癬は自分で治せますか?
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保湿やこすらないケアでザラつきが和らぐことはありますが、体質的なもののため市販品だけで完全に治すのは難しいことが多いです。市販品で改善しない場合や、早くきれいにしたい場合は、皮膚科での塗り薬やピーリングをおすすめします。
- 毛孔性苔癬は完全に治りますか?
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体質によるものなので「完全に治す」のは難しいですが、治療とケアでザラつきや見た目は大きく改善できます。また、多くは年齢とともに自然に目立たなくなっていきます。
- かゆみや痛みはありますか?
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ふつうは痛みや強いかゆみはありません。ただし、乾燥するとかゆみが出ることがあります。かいてしまうと炎症や色素沈着の原因になるため、保湿でかゆみを防ぐことが大切です。
- ブツブツが茶色く残っているのですが消せますか?
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こすったり炎症を繰り返したりすると、色素沈着として茶色く残ることがあります。摩擦を避けるケアに加え、ピーリングや塗り薬で改善をはかれる場合がありますので、診察でご相談ください。
- 子どもにもできますか?
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はい。思春期前後のお子さまにもよくみられます。多くは成長とともに軽くなりますが、気になる場合は保湿を中心としたケアから始められます。
- 背中や脚にもできますか?
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はい。二の腕の外側が代表的ですが、太もも・お尻・背中・頬などにもできます。どの部位でも、保湿と摩擦を避けるケア、塗り薬やピーリングといった治療の考え方は同じです。
- 妊娠中・授乳中でも治療できますか?
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保湿などのセルフケアは問題ありません。尿素やサリチル酸の塗り薬、ピーリングなどは、妊娠・授乳の状況によって使えるもの・控えた方がよいものがあります。診察時に必ずお申し出いただければ、安全を優先してご提案します。
- 保険は使えますか?費用はどのくらいかかりますか?
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角質を柔らかくする尿素やサリチル酸などの塗り薬による治療は保険診療で行えます。ケミカルピーリング・ダーマペン・レーザーは自費診療です。費用は施術内容によって異なりますので、診察時にご説明します。
二の腕のブツブツでお悩みの方へ

毛孔性苔癬は体質によるもので、すぐに完治させるのは難しい一方、正しいケアと治療を続けることで、ザラつきや見た目を着実に改善していくことができます。
池袋駅前のだ皮膚科では、皮膚科専門医がお肌の状態を診て、塗り薬・ピーリングなど一人ひとりに合った方法をご提案します。
二の腕や脚のザラザラ・ブツブツが気になる方は、お気軽にご相談ください。
【池袋駅前のだ皮膚科院長|野田 真史 監修】
院長紹介

野田 真史

学歴・資格
東京大学医学部医学科卒業
皮膚科専門医(日本皮膚科学会認定)
医学博士(東京大学大学院医学系研究科)
ニューヨーク州医師免許
ECFMG certificate(アメリカ医師国家試験合格証)
Master in translational science(米国ロックフェラー大学)
略歴
米国Northwestern大学、Thomas Jefferson大学で診療研修
米国ロックフェラー大学
Instructor in Clinical Investigation
兼 Associate Attending Physician
ニューヨーク州医師免許を取得し、診療にあたる
湿疹、アトピー性皮膚炎、乾癬、円形脱毛症の研究に従事し、Master in translational science(MSc)取得





