レチノイド|タザロテン|塗り薬

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タザロテンとは?

タザロテンは、ニキビ(尋常性ざ瘡)の治療薬です。タザロテンはレチノイド(ビタミンA誘導体)様作用があるので、皮膚の角化異常を抑制し、皮脂分泌を抑制する効果を示します。アメリカでは長い間ニキビに対して保険適用で使われてきましたが、日本では保険使用の承認がなく保険外診療になります。

タザロテン画像

保険診療で処方可能なディフェリンとの違いは以下のとおりです。

タザロテン0.05%ディフェリン(アダパレン0.1%)
承認・製造インド日本
診療自由診療保険診療
剤形ゲルゲル
適応ニキビニキビ

当院ではインドの大手製薬会社、グレンマーク社で製造されたタザロテン0.05%の製品を処方しています。ディフェリンよりも効果は高いけれども、炎症も起こしやすいのが特徴です。

タザロテンの使い方

使用方法/使用回数

1日1回、就寝前の洗顔後、適量を患部に広げるように塗ります。タザロテンは肌を乾燥しやすくする薬なので、塗る前に化粧水や乳液などで保湿しましょう。

スキンケアとして、ニキビができやすい場合は、抗炎症成分「アゼライン酸」や「ナイアシンアミド」、皮膚バリア機能をサポートする「セラミド」などの成分を含有した製品が推奨されています。当院ではニキビ、酒さ、赤ら顔用の保湿ケア製品「ベーシックケアAZ」の取り扱いがあります。

使用量

タザロテンは患部に薄く(2mg/cm² )塗布してください。2mg/cm²は顔全体の場合、約0.5g、1FTUです。1FTUとは、ゲルチューブで人差し指の先から第一関節まで絞り出した量のことです。十分な量のゲルで患部全体をカバーしてください。

刺激感を感じることもあるので、肌を慣らしながら使うか、最初は症状のある部位だけに使用するのがよいでしょう。初めの1ヶ月は週2回、次の1ヶ月は1日おき、慣れてきたらその後に毎日の使用、と徐々に馴らしていくのが推奨です。

赤みや皮向けという刺激症状が出やすいのは、特に最初の2週間程度です。赤みやがさがさが悪化せず、症状が落ち着いてくるようなら、そのまま継続して使ってください。そうでない場合は使用を中止して、医師に相談してください。

使用期間

使用期間に制限はありません。しかし、症状が改善しない場合は3ヵ月を目安に使用を中止します。効果がないのに漫然と長期間使うのは止めましょう。治療効果があり刺激症状が悪化しない場合は、それ以上の連続使用も問題ありません。

その他

  • 効果があらわれなくても中止せず、医師の指示に従いましょう。
  • 眼や膣内などの粘膜には使えません。万一、粘膜についた場合には、すぐに水かぬるま湯で洗ってください。
  • 他の刺激性のある外用剤との併用は、刺激感が増す可能性があるので、注意してください。
  • 外用としてだけ使って、切り傷やすり傷、湿疹のある部位へは塗らないようにしましょう。
  • 塗布後は手をよく洗ってください。

タザロテンの副作用・注意事項等

禁忌

  • タザロテンの含有成分でアレルギーを起こしたことのある人には使えません。
  • 胎児に害をおよぼすリスクがあるので、妊婦や妊娠している可能性のある女性は使えません。
  • 授乳中は使用できません。

副作用

使用中に皮膚の乾燥や紅斑、灼熱感、かゆみ、刺激、顔の痛み、刺すような痛みがあらわれる場合があります。通常は軽度で一過性です。しかし、消えない、軽減しない場合は医師に相談してください。必要に応じて、使用頻度を減らすか、用量を変更するように指示する場合があります。

  • タザロテンによる治療中は、日光 (日光灯を含む) を避けてください。タザロテンは肌を日光に対して敏感にする可能性があり、ひどい日焼けをするかもしれません。日光に当たる場合は、日焼け止めを使い、衣服や帽子で遮光してください。日焼けした場合は、治るまでタザロテンを使用しないでください。
  • アレルギー症状過敏症が認められた場合は、使用を中止してください。
  • 治癒したら使用を中止し、漫然と長期間、使用しないでください。
  • 妊娠の可能性のある女性は、タザロテンによる治療中は、効果的な避妊法を使用してください。授乳中の方は医師に相談してください。
  • タザロテンを使用している間は、風や寒さが肌を刺激する可能性があるので、注意してください。

費用(薬価)

タザロテン(保険適用外・自由診療)
1本20g4,400円(税込)

タザロテンの料金は保険適用外(自費)です。購入時には診察が必要です。

保管および取り扱い上の留意点

  • 直射日光や凍結(0℃以下)を避けて室温で、密栓した状態で保管してください。
  • 小さい子どもの手の届かない所に保管してください。
  • 誤用や変質の原因になるので、他の容器に入れ替えないでください。
  • 有効期間を過ぎた製品は使用しないでください。

タザロテンのよくある質問

タザロテンはどんな薬ですか?

タザロテンはレチノイド(ビタミンA誘導体)様作用を持つニキビ治療薬です。1日1回夜に塗布すると、白ニキビや黒ニキビの改善、赤ニキビの予防が期待できます。色素沈着や小じわなど、日光のダメージも軽減することが知られています。催奇形性があるので、妊娠中や妊娠の可能性のある女性は使えません。

タザロテンの治療開始後の乾燥や痛みにはどう対処すればいいですか?

タザロテンは使用中に皮膚の乾燥や刺すような痛みがあらわれる場合があります。通常は軽度で一過性ですが、ひどい場合や消えなかったり、軽減しなかったりする場合もあります。初めて使う方は、次のように塗布日を少しずつ多くする方法がおすすめです。

  • 週2回からまず1カ月
  • 1日おきで1カ月
  • 毎日

量も少しから始めましょう。それでも赤くなる場合は、塗ってから1時間程度したら洗い流す、ショートコンタクトと呼ばれる方法があります。慣れてきたら、徐々に塗布する時間を長くしていきます。

当院のニキビ治療については「ニキビでお悩みなら池袋駅前のだ皮膚科へ」を参照ください。

タザロテンは薬局や通販で購入できますか?

タザロテンには、薬局やドラッグストアなどで購入可能な市販薬はありません。
なお、通販などで個人輸入された医薬品などの使用リスクについてはこちらのページをご覧ください。

参考文献
添付文書|TAZAROTENE

院長紹介

池袋駅前のだ皮膚科院長 野田 真史
池袋駅前のだ皮膚科院長
野田 真史
池袋駅前のだ皮膚科院長 野田 真史


学歴・資格

東京大学医学部医学科卒業

皮膚科専門医(日本皮膚科学会認定)

医学博士(東京大学大学院医学系研究科)

ニューヨーク州医師免許

ECFMG certificate(アメリカ医師国家試験合格証)

Master in translational science(米国ロックフェラー大学)

米国ロックフェラー大学皮膚科 (Associate Attending Physician)


略歴

2007年
東京大学医学部医学科 卒業
2009年
東京大学医学部附属病院 初期研修修了
2009年 2014年
東京大学皮膚科に入局し、東京大学医学部附属病院、関東労災病院で皮膚科医として勤務
米国Northwestern大学、Thomas Jefferson大学で診療研修
2013年
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医取得
2014年
東京大学大学院医学系研究科卒業、医学博士
米国ロックフェラー大学
Instructor in Clinical Investigation
兼 Associate Attending Physician
ニューヨーク州医師免許を取得し、診療にあたる
湿疹、アトピー性皮膚炎、乾癬、円形脱毛症の研究に従事し、Master in translational science(MSc)取得
2016年
東京大学医学部附属病院 皮膚科 助教
2018年
池袋駅前のだ皮膚科 開院
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